「ししゃも」は栄養豊富でおつまみとしても美味しい魚ですが、生焼けだと食あたりになる可能性があることを知っていますか?生焼けは危険なのですが、ある時期になるとししゃもは生食もできるのです!安全なのかそうでないのか複雑ですが、今回は、
- ししゃもにアニサキスが付く?
- ししゃもによる食中毒症状
- 妊娠中のししゃもは危険?
- 生焼けを防ぐ安全な焼き加減
- 電子レンジは爆発に注意を!
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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ししゃもの生焼けで食中毒・食あたりに
ししゃもはフライパンやグリルで焼くのが一般的ですが、火の通りがあまいと「生焼け」状態になることがあります。スーパーなどで販売されているししゃもは 「干したもの」が多いので、生焼けでも食中毒になる可能性は低い です。
しかし、完全に生のししゃもを調理した際に生焼けだと食中毒を起こす可能性があり、中にはあの寄生虫が付着していることもあるのです…!
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ししゃもに付く寄生虫アニサキス
「アニサキス」という言葉を聞いたことはありますか?アニサキスは食べ物に寄生する寄生虫の一種です。白い糸状で長さは2〜3mmで幅0.5〜1mm程度なので、目をよくこらさないと見えない寄生虫です。これが稀にししゃもの中にいる可能性があり、気づかずに食べてしまうと食中毒症状を起こしてしまいます。
アニサキスは寄生している魚介類が死ぬと、寄生していた内臓から魚の筋肉に移動する習性があるのですが、人がこのアニサキスを食べると胃や腸の粘膜に刺入されます。すると、このような症状が出ることがあります。
ししゃもによる食中毒症状
食事をして数時間〜十数時間後に、みぞおちの激しい痛みや嘔吐を生じることがあります。これはアニサキス胃に刺入された時のケースで、腸に刺入された時は激しい下腹部痛、腹膜炎症状を生じます。
アニサキスによる腹痛や下痢は、人によって症状が出る場合と出ない場合があります。また、アニサキスは加熱することで完全に死滅するので、生焼けでなければ心配することはありません。
- 60度以上で1分間以上の加熱
- マイナス20度で24時間以上の冷凍
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妊娠中の生焼けししゃもの危険性
妊娠中に食事には気を遣いますが、 妊娠中は生で食べない方が安全 です。通常であれば体調に影響しなくても、妊娠中は免疫力が下がっているため、生焼けししゃもによって体調不良を起こす可能性が高くなっています。
妊娠中は薬が自由に飲めない上、赤ちゃんに影響が出ることもありますので、生焼けのししゃもは食べない方が良いでしょう。
実はししゃもは生食できる
ししゃもは焼いて食べるのが一般的ですが、実は「生で食べられる魚」なのです。ししゃもが生食できるのは、10月上旬〜11月中旬の限られた期間です。「ししゃも寿司」としてお寿司のネタに使われることもあるんですよ。
生のししゃもは身が透き通っており、しつこくない程よい脂がのっていて絶品と言われています。
ししゃもの生焼けを防ぐ焼き加減とは?
ししゃもを調理する際、生焼けにしないためには、どんな工夫が必要なのでしょうか?グリルで焼く場合と、トースターで焼く場合のコツを見てみましょう。
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グリル×アルミホイル
フライパンやグリルで焼くのが一般的ですが、より火をしっかり通すにはアルミホイルを使うのが効果的です◎ ししゃもをホイルで包むことで火が通りやすくなります。
トースター×アルミホイル
また、トースターで加熱しようとすると火加減が不十分で、中までしっかり火が通らないことが多いです。トースターの設定温度はMAXで250度まであ上げられるものもありますが、トースターの加熱力は弱いので注意しましょう。こちらの場合も、アルミホイルに包んで焼くと中まで火が通ります◎
電子レンジだけは危険!爆発の可能性も
ししゃもの電子レンジ加熱ですが、レンジによる加熱は部分部分で熱の伝わり方に違いが出ることがあります。冷凍ご飯や冷凍肉をレンジで解凍する時、熱いところと冷たいところができたことはありませんか?
ししゃもも同じで、火が通ったように見えても一部は加熱が足りず、生焼け状態になることがあります。また、 子持ちししゃもの場合は加熱中にお腹が爆発することが多いです! 長時間加熱すると爆発しやすくなるので注意しましょう。
ししゃもをレンジで加熱する時は、料理酒を少量入れてラップをすると蒸されて火が通りやすい◎
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まとめ
「生焼けししゃもも食中毒とその症状」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事をまとめると
- ししゃもが生焼けだと腹痛や下痢などの食中毒症状を起こすことがある
- ししゃもは限られた期間で生食することができる!
ししゃもは干物であれば多少生焼けでも食中毒症状を起こす可能性は低いので、あまり敏感にならなくても大丈夫です。しかし、しっかり火を通すにこしたことはありませんので、フライパンでふたをしめ、ふっくらと焼きあげてみてくださいね。
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