白子であたることはある?食中毒にならないためのポイントを紹介

白子というとプルプルふわふわな食感がたまらなく美味しい海の幸で、鍋に入れても美味しいですし天ぷらにしても美味しいですし様々な食べ方ができますよね。

そんな白子ですが、実は結構食べる時に気をつけなければならない食材だということをご存知でしょうか?

今回の記事では、

  • 白子ってどんな食べ物?
  • 白子で当たる事はある?
  • アニサキスとニベリニア
  • アニサキスを予防する方法

これらについて解説していきたいと思います。 

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白子ってどんな食べ物?

“白子”とは、タラやフグなどの精巣のことです。一般的に白子と言われているものはスケトウダラの精巣で、マダラの精巣は『真子(まこ)』や『真鱈子(まだらこ)』と区別され、高級食材として扱われています。

他にも、鮭やアンコウ・タイ・イカの精巣も白子と呼ばれています。白子はクリーミーでまろやかな味わいが特徴で、甘みもあります。

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白子はあたることがある?

白子には寄生虫が潜んでいる可能性があるので、食べるとその寄生虫由来の食中毒にあたる可能性があります。特に主流になっているスケトウダラの白子には、どんな寄生虫が潜んでいる可能性があるのでしょうか?

スケトウダラに潜む寄生虫

アニサキス

ニベニリア

スケトウダラには、”アニサキス”と”ニベニリア”という寄生虫が寄生している可能性があります。アニサキスに関しては、食べると激しい腹痛・嘔吐・下痢などの食中毒症状を引き起こす危険なものですが、トビウオに寄生している可能性は割と低いです。

ニベニリアに関しては、万が一食べてしまっても体に害のあるものではありません。

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白子はアニサキスに注意!

アニサキスは魚の内臓部分を好んで寄生するため、白子にもアニサキスが寄生している可能性はあります。

白子は基本的に一度お湯にくぐらせて食べるものですが、加熱せず生のまま食べるのは危険です。アニサキスは60度以上の加熱や冷凍することで死滅するので、生食せずしっかり下処理を行う必要があります。

注意

アニサキスは白子に寄生する可能性がある

加熱・冷凍することで死滅するので下処理が重要

そもそもアニサキスって?

アニサキスは海に生息する小さな寄生虫で、クジラやイルカなどの体内で生まれます。アニサキスの始まりは卵の状態で、クジラやイルカの排泄物と共に海に放出されます。

その後、アニサキスは海中で幼虫のような形状に羽化します。この時点でのサイズは大きくても長さ3cmほどです。その小さなアニサキスの幼虫は最初の住処として甲殻類などの動物プランクトンに寄生し、そこから生まれる食物連鎖によって寄生を繰り返します。

アニサキスが寄生している小さな甲殻類を小魚が食べ、その小魚を大きな魚が食べ…その魚を私たち人間が食べることによって、アニサキスによる食中毒を発症することとなります。

アニサキスの発生率が多い部位

アニサキスの発生率が多い場所・部位は下記になります。アニサキスが寄生しやすい魚を捌く時は、この部位に注意してみてください。

  • 内臓 
  • 筋肉の部分

アニサキスは魚の内臓部分を好んで寄生します。付着したら魚の体液をエサとして住み着くのですが、これは寄生している魚が生きている時の寄生場所です。その魚が死ぬと、アニサキスは魚の筋肉部分に移動していきます。

私たちは魚の内臓を生で食べることはないので魚が新鮮なうちはアニサキスを食べずに済むことが多いですが、

魚が死んでから時間が経っていると私たちが食用としている魚の筋肉部分に移動しているので、食べてしまう可能性が上がるのです。また、魚の卵に寄生していることもあります。

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アニサキスから身を守るためのポイント

アニサキス

食べると激しい腹痛や下痢などの食中毒症状を引き起こすアニサキスですが、確実に予防できる方法はいくつかあります。予防するための6つのステップは下記になります。

6つのポイント

新鮮な魚を選び早めに内臓を取り除く

目視で幼虫の有無をチェックする

しっかりと噛むようにする

刺身(生食)を控える

冷凍する(-20℃で24時間以上)

70℃以上で加熱する

アニサキスによる食中毒を起こさないポイントは、主に鮮度・加熱・冷凍です。アニサキスは加熱や冷凍すれば死滅し、死滅したものは食べてしまっても体に害はありません。

新鮮な魚を食べるに越したことはないお刺身やお寿司ですが、一度冷凍することでアニサキスが死滅するので安全に食べることができます。また、アニサキスが死滅する加熱温度が決まっているので生焼けにも注意が必要です。

確実にアニサキスを殺す2つの方法には

確実にアニサキスを殺すには冷凍と加熱処理が確実です。

アニサキス退治

冷凍で死滅させる (-20℃で24時間以上冷凍)・・・アニサキスを死滅させる方法の1つは”冷凍処理”です。-20度で24時間以上冷凍することで、完全にアニサキスは死滅します

加熱で死滅させる(70℃以上、または60℃なら1分)・・・70度以上で加熱することでアニサキスは死滅します(60度でも1分加熱すれば死滅)

冷蔵庫の温度・低温調理には要注意

冷凍と加熱処理で確実に撃退することが可能ですが、以下の2点の注意が必要です。

  • 家庭用の冷蔵庫・冷凍庫ではアニサキスが死ぬくらいの温度にならないので死滅しない
  • 流行りの低温調理は温度が足りずアニサキスが死滅しないので注意!

食中毒などにならないためにも確実な対策をしておきましょう。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

この記事をまとめると

  • 白子とは、タラやフグなどの卵巣のこと
  • 特にアニサキスにあたると危険
  • アニサキスは適切な予防が大切
  • 冷凍と加熱がポイント

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。

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