新玉ねぎが辛くないのはなぜ?スライス玉ねぎの辛味を取る方法

春が旬のお野菜のひとつ、新玉ねぎ。甘みが強い品種でサラダにして食べる方も多いかと思います。通常の玉ねぎと比べると辛味が少ない新玉ねぎですが、中には辛味を感じるものも。そこで今回は…

  • 新玉ねぎとはどんな野菜?
  • 新玉ねぎのスライスは辛くない?
  • スライス玉ねぎの辛味を取る方法

についてご紹介をいたします。

スポンサードリンク

新玉ねぎとはどんな野菜?

まず、新玉ねぎはどのような野菜なのでしょうか?特徴を抑えておきましょう。

特徴

新玉ねぎは収穫後すぐに出荷されるため、とても新鮮な状態でお店に並びます。通常の玉ねぎは日持ちをさせるために、収穫後1ヵ月ほど乾燥をさせてから出荷されます。

そのため、茶色いしっかりとした固い皮に包まれ、玉ねぎの水分が減って味が濃縮されます。それに比べ、すぐに出荷される新玉ねぎは、水分量が多く果肉もやわらか皮も薄く、水分が多いために傷みやすいのが特徴です。

旬の時期

新玉ねぎの旬は3~5月になります。旬の時期もおわりにさしかかってくると、辛味が強くなってくるため、甘みの強い新玉ねぎが食べたい場合には旬の早めの時期に食べると良いかもしれません。

新玉ねぎのスライスは辛くない?

普通の玉ねぎに比べると、新玉ねぎは辛味が少なく食べやすいのが特徴です。それはどうしてなのでしょうか?辛味を感じさせる成分について詳しくご紹介をしていきます。

スポンサードリンク

玉ねぎの辛味成分

玉ねぎの辛味は、玉ねぎに含まれる「硫化アリル」という成分が原因です。硫化アリルはネギ類やニラ、ニンニクなどに共通した臭い、辛味の成分のことをいいます。

玉ねぎを切ったときに目が沁みて涙が出るということが起きるのは、玉ねぎが空気に触れて硫化アリルが蒸発するためです。硫化アリルは熱に弱く、水溶性であるため、調理の仕方によって栄養成分の量も変わってきます

新玉ねぎに辛味が少ない理由

新玉ねぎの辛味が少ない理由は、収穫後から出荷されるまでの貯蔵期間の違いにあります。辛味成分となる硫化アリルは乾燥させることにより成分量が増します

そのため、乾燥処理されてから出荷される玉ねぎは辛味が強くなり、新玉ねぎは辛味が少なくなるのです。

スライス玉ねぎの辛味を取る方法

続いて、スライスした玉ねぎの辛味の取り方についてです。シャキシャキとした玉ねぎ本来の食感や味を楽しめるスライス。より美味しく食べるための方法をお伝えできたらと思います。

辛くない切り方

切り方によっても辛味の感じ方は変わります。スライスにする場合には、玉ねぎの遷移に対して断ち切るように垂直に包丁を入れることがポイント。そうすることで、ふんわりとした甘みが広がる味わいとなります。

また、よく切れる包丁を使うということも大切です。遷移に沿った切り方にすると、シャキシャキ感は一番感じることができます。辛味が苦手でない方はシャキシャキ感が残るように切ると良いかもしれませんね。

スポンサードリンク

空気にさらす時間は?

新玉ねぎに含まれる辛味成分の硫化アリルは揮発性。つまり、空気に触れるようにすることがポイント。スライスした玉ねぎを平たいお皿に重ならないように広げ、そのまま置いておくだけでも辛味を少なくさせることが可能なのです。

30分ほど置いておけばだいぶ辛味が抜けますが、辛味が苦手な方は2時間ほど置いておくことをおすすめします。

時間が無い場合には15分ほど置いて、電子レンジで軽く加熱をしたり、水にさらしたりすることで辛味を抜くこともできます。

≪栄養成分がなくならない辛味の抜き方はある?≫

辛味成分である硫化アリルは、血液をさらさらにして動脈硬化を予防する効果や、疲労回復に役立つなど、身体にはとても良い成分です。

水にさらすこと、熱を加えることでその栄養成分が低下してしまうことから、栄養分をしっかりと摂取したい場合には、スライス後そのまま置いておき、生で食べることが良いでしょう。

また、加熱する場合や水にさらす場合には短時間にするようにしましょう。

オリーブオイルに漬ける

新玉ねぎは水分量が多く、傷みやすいという点がマイナス要素ではありますが、新玉ねぎのスライスを塩揉みし、余分な水分を抜いてオイル漬け」にしておくことで、保存性を良くすることができます。

また、冷蔵庫でかさばることがないのも嬉しいですね。甘みも増すことから、辛味が苦手な方におすすめです。そのままサラダやマリネに加えるなど、調理する際もとても便利!ぜひお試しくださいね。

下記の記事でも辛味抜きの方法をご紹介していますので参考にしてみてください。

スポンサードリンク

まとめ

新玉ねぎの特徴、辛味が少ない理由と、スライス玉ねぎの辛味を抜く方法についてご紹介をしましたがいかがでしたでしょうか。今回ご紹介した内容をまとめてみましたので、ぜひご参考にしてみてくださいね。

新玉ねぎとは
旬の時期 3~5月
特徴 水分量が多くみずみずしい
甘みが強く辛味は少なめ

辛味が少ない理由

収穫後すぐに出荷されることから、硫化アリルの量が通常の玉ねぎよりも少ないため。

辛味を少なくする2つの方法

1つ目…切り方の工夫

切る際に遷移を断ち切るように垂直に包丁を入れる、またよく切れる包丁を使うのもおすすめ。

2つ目…空気にさらす
  1. スライスした玉ねぎを平たいお皿に広げる
  2. 30分ほど置いてから調理をする

※辛味が苦手な場合は2時間ほど置くようにしましょう

※調理時間を短縮させたい場合には15分ほど置いてから加熱、水にさらすなどして調理をしましょう

ご紹介した新玉ねぎの特徴や辛味の抜き方を覚えて、春の調理に役立ててみて。

スポンサードリンク