下仁田ネギは生で食べられる?辛味は大丈夫?特徴や食べ方・栽培方法も

下仁田ネギは群馬県下仁田町の名産品です。別名「殿様ネギ」とも呼ばれ、かつては殿様や皇室に献上していたほど。

育てるのに手間暇がかかり、甘みととろみが絶品の下仁田ネギは少々高価な野菜ですが、さまざまな料理に大活躍します。

この記事では、そんな下仁田ネギの

  • 特徴や旬
  • 食べ方
  • 栽培方法

を紹介します。下仁田ネギを美味しく楽しみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

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下仁田ネギは生で食べられる?

下仁田ネギは、群馬県下仁田町とその周辺で栽培されたネギの品種です。不思議なことにその地域でしか美味しく育ちません。

品種改良により、ほかの地域でも栽培できる新種の下仁田ネギが開発されましたが、どうしても本家下仁田ネギの味にはならないのです。それでは、そんな下仁田ネギの特徴や旬を紹介していきます。

特徴

下仁田ネギは一本ネギなので、株分れが少ないのが特徴です。白根の長さは約20cmと短く、直径は6~9cmと太い見た目をしています。

特定の地域でしか美味しい下仁田ネギはできません。一般の野菜は3~4か月で収穫できるものがほとんどですが、下仁田ネギは田植えから収穫まで15か月もかかります。

作付面積も狭いので、下仁田ネギの収穫高は極めて少なく、貴重なネギなのです。肉質がとてもやわらかく、ほかのネギにはない甘みとコクを感じられ、とろけるような食感が楽しめます。

旬の時期はいつ?

早くて10月には市場に出回りますが、下仁田ネギは霜に当たることで甘みが増していく冬の野菜です。11月下旬に霜に何度か当たったあとの、12月~2月が下仁田ネギの旬となります。

長い時間をかけて作られた下仁田ネギの旬は一瞬で過ぎていってしまうのです。

生で食べられる?

普通のネギは生で食べることもありますが、生の下仁田ネギは辛みが強く、食べるのはおすすめできません。加熱すると甘みが強くなり、とろりとした食感になります。

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下仁田ネギの食べ方は?

レシピ

下仁田ネギは、基本的に白い部分を食べ、青い部分はあまり食べません。生のままだと辛みのある下仁田ネギですが、さまざまな食べ方があります。

加熱すれば甘みが増し、とろとろの食感になります。一般的にネギと言えば薬味や添え物など脇役のイメージがありますが、下仁田ネギはメインとしても大活躍です。

下仁田ネギステーキ

  1. まずはネギ味噌を作ります。下仁田ネギ(2本)の根元と葉の先端を切り落とし、みじん切りにします。
  2. フライパンに菜種油(小さじ1)をひきます。青い部分を最初に炒め、しんなりしてきたら白い部分を入れて炒めます。
  3. 水(大さじ1)を加えて蓋をします。下仁田ネギが柔らかくなったら中央に味噌(小さじ1~2)を乗せ、蓋をして蒸し焼きにしてください。
  4. 味噌が柔らかくなったら全体を混ぜ合わせ、水分を飛ばします。
  5. 次にステーキを作ります。下仁田ネギの白い部分を2.5cmほどに切ってください。
  6. 鍋に下仁田ネギを入れて蓋をします。焦げ目がついたらひっくり返し、両面に焦げ目を作ってください。
  7. お皿に盛り、ネギ味噌を乗せて完成です。

下仁田ネギの甘さがシンプルに楽しめるレシピです。ネギ味噌は一度作っておけば常備品としても大活躍。ご飯のお供にしても美味しくいただけます。

天ぷら

  1. 下仁田ネギ(1本)の白い部分を2~3cm幅に切り、天ぷら粉を薄くまぶします。
  2. 天ぷら粉を水に溶いたものに、1を絡めます。
  3. 天ぷら油を170度に熱し、下仁田ネギを揚げます。
  4. 2~3分ほど揚げたら、お皿に盛って完成です。

下仁田ネギのとろける食感と甘みが楽しめます。食べる際は、塩で食べるのがおすすめです。

おでんやスープに

下仁田ネギは煮ても美味しくいただけるので、おでんやスープにもぴったりです。ここでは、下仁田ネギを使ったスープのレシピを紹介します。

  1. 下仁田ネギ(2本)の根元と葉を切り落とし、3~4cm幅に切ります。ベーコン(2枚)は2cm幅に切ってください。
  2. 鍋に固形スープの素(1個)・水(800ml)・白ワイン(大さじ3)と切った具材を入れ、中火で煮ます。
  3. 下仁田ネギが柔らかくなったら、塩コショウで味を調え、器に盛って完成です。

下仁田ネギのとろとろ食感が楽しめます。下仁田ネギの香ばしさが増すので、焼いてから煮込むのもおすすめです。

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下仁田ネギの栽培方法は?

畑

下仁田ネギは群馬県下仁田町の、水はけがいい粘土質の土地で栽培されています。しかし、一般向けに下仁田ネギの種や苗も販売されており、自宅でも育てることが可能です。

下仁田で作られた下仁田ネギとは味が落ちる可能性が高いですが、一度挑戦してみるのもおすすめですよ。

苗から植える

9月に種まきをし、寒い冬を超えた3月頃の苗を販売しています。毎年4月~5月に販売されているので、苗から育てたい方はチェックしておきましょう。1本100~200円程する下仁田ネギですが、苗から育てれば1本15円程で食べられます。

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植える時期はいつ?

4月~5月の春に植え付けします。下仁田ネギは夏になると育成が止まるので、根に刺激を与えるため、7月頃に植え替えすることで、より美味しい下仁田ネギが育ちますよ。

収穫のタイミングは?

地域や発育状態によって時期は変わりますが、11月下旬~2月が収穫時期です。太くなり、霜が降りる頃に収穫した下仁田ネギが一番美味しいと言われています。

霜に2~3回当たった頃に収穫するといいでしょう。家庭菜園で育てた下仁田ネギは、泥付きのまま保存すれば1~2か月持ちます。


まとめ

群馬の名産・下仁田ネギについて紹介しました。下仁田ネギは生で食べると辛みが強い野菜です。加熱することで甘みととろみが出て美味しくいただくことが可能です。貴重な下仁田ネギを美味しく加熱調理して、楽しみましょう。

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