秋の味覚といえば、なんといってもホクホクとした甘味のある焼き芋が頭に浮かぶ人は多いのではないでしょうか。
焼き芋の原料でもあるさつまいもは、昔から「食べ過ぎるとおならが出る」食べ物としても知られていますよね。
- さつまいもを食べるとどうしておならが出るの?
- さつまいもを食べ過ぎるとどうなるの?
- さつまいもに含まれる栄養成分と健康効果
- より効果的な食べ方を解説
今回は、こちらについて詳しく解説します。
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目次
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さつまいもを食べるとおならが止まらない?
みなさんは、おならのメカニズムについてご存じでしょうか。体内に入った食べ物は胃や小腸の中を移動しながら少しずつ細かく分解されていきますが、その際の食べ物が移動する動きのことを「ぜん道運動」と呼んでいます。
このぜん道運動で運ばれる食べ物からは、細菌による働きでガスが生じるためこのガスがおならの素になっているのです。
原因は食物繊維
食物繊維は様々な食べ物に含まれていますが、さつまいもに含まれる食物繊維の量はなんと同じ穀物であるお米の約10倍といわれています。
また、さつまいもはお米などに比べると消化吸収されるスピードが遅いため、普通よりも多くぜん道運動が発生します。
ぜん道運動が活発になればなるほど、発生するガスの量も比例して多くなるためおならが止まらなくなってしまうというわけですね。
何時間後に出る?
さつまいもを食べてからおならが発生するまでの時間は、食べたさつまいもの量や個人の体調によっても大きく変化します。あくまで目安としての時間を敢えて言うのであれば、さつまいもを食べてから約6時間前後が一番多くおならが発生すると言われています。
もしも、大切な用事などがある場合は逆算して考えると事前にさつまいもを食べるのを避けるべき時間が判るでしょう。
いつまで続く?
さつまいもを食べることで誘発されるおならは、出始めから約1時間は活発な状態になります。これは前述したぜん道運動がより長く続いていることが原因です。
大切な用事がある場合は、この時間も考慮して逆算を行うと良いでしょう。
臭いのはなぜ‥?
一般的におならは臭いイメージがありますが、実はさつまいもを食べることによって発生するおならには臭いがあまりないことをご存じでしょうか。
これは、さつまいもが体内で消化される際に発生するガスが炭酸ガスと呼ばれるものであるため。炭酸ガスには、おならの臭さの原因である「アンモニア」が含まれていないため、臭いが目立ちにくいというわけです。
さつまいもを食べたあとに人前でおならが出てしまうのは何とも恥ずかしいですが、臭いがしないというのは少しホッとしますよね。また、さつまいもには腸内環境を整える効果もあるため、安心して食べても大丈夫ですよ。
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さつまいもの食べ過ぎによる副作用
旬のさつまいもは甘みも強く、とても美味しくなっていますが、さつまいもの食べ過ぎは体にとって様々なデメリットが生じます。
腹痛・お腹が痛くなる・ゴロゴロする
さつまいもには食物繊維が豊富に含まれていることは、先ほど解説しました。しかし、食物繊維の過剰摂取は、小腸における栄養吸収が妨げられたり腹痛やお腹がゴロゴロするといった症状に繋がります。
下痢
さつまいもに含まれる食物繊維の種類は、不溶性食物繊維とも呼ばれその名前の通り水に溶けない性質を持っています。そのため、体内で消化されずに蓄積されることによって、下痢や便秘が発生する原因にもなるのです。
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さつまいもの栄養成分と効果
さつまいもとおならの関係について解説してきましたが、適量を摂取するなら得られる健康効果には目を見張るものがあります。
便秘解消
さつまいもに含まれる不溶性食物繊維は、水に溶けにくいという性質を持っているため腸内で活発なぜん道運動を促すことで便通を改善する効果が期待出来ます。この効果は、結果的に便秘解消に繋がります。
美肌効果
さつまいもには肌を美しく保つために必要となるビタミン類が豊富に含まれています。中でもビタミンCは芋類の中でも特に多く含まれている特徴があり、その量はなんとリンゴの10倍にもなるのです。
高血圧予防・改善
さつまいもには、動脈硬化や血栓の予防にも役立つビタミンEも含まれているため、適量を定期的に摂取することは生活習慣病などの予防や改善効果もあると言われています。
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さつまいもの効果的な食べ方
いつ食べる?朝?夜?
さつまいもによる効能をより効果的に得るためにはなるべく朝食から昼食までの期間にさつまいもを食べるようにしましょう。
これは、さつまいもを食べた後に体が活動するタイミングを残すことで、摂取したカロリーを消費することが出来るため。こうすることでさつまいもの豊富な栄養素による効能のみを摂取することが可能です。
1日の摂取量目安
さつまいもは一日あたり150g前後を目安とすると良いでしょう。量が判りにくい場合は、いつも食べている主食をそのままさつまいもに切り替えるとイメージしやすくなりますよ。
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まとめ
この記事をまとめると
- さつまいもを食べるとおならが止まらなくなるのは、腸内のぜん道運動が活発することでガスがたくさん発生するため
- さつまいもを食べた後は、個人差はあるものの一般的に6時間後を目安としておならが出ることが多い
- さつまいもの食べ過ぎは食物繊維の過剰摂取に繋がり、下痢や腹痛だけでなく便秘が悪化する場合もある
- さつまいもの健康効果を効率的に得るには、食べるタイミングを朝から昼までの間にするとより効果的
いかがだったでしょうか。
秋になると見かけることの多い石焼き芋は、さつまいもをじっくりと加熱して作るため効率的に栄養を摂取することの出来る食べ方なので非常におすすめです。
この記事がみなさんの参考になれば幸いです。
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