ねっとりしてホクホクの触感を持つ里芋は、秋から冬にかけての代表的な旬の野菜ですよね。里芋は焼いて食べても、煮て食べても、揚げて食べても美味しいので、たくさんの料理に活用することができる便利な食材です。しかし、スーパーなどで購入すると一回では食べきれない量の里芋が一パックに入っているので、余りがちな食材でもあります。
今回の記事では里芋はどれくらい日持ちする食品なのか、里芋が腐るとどういう状態になるのかについて解説していきます。
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目次
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里芋とは?
里芋の保存方法を知る前に里芋がどのような食材かおさらいしていきましょう。里芋はサトイモ科サトイモ属の野菜です。冬が低温気になる日本では一年草です。里芋の産地は千葉県、宮崎県、鹿児島県、福井県、新潟県です。
里芋の主成分はデンプンで、多くの食物繊維を含んでいる食材です。里芋は生で食べるにはえぐ味や渋味が強く、煮物に調理して食べるのが一般的です。各地の芋煮会やいもたきの主材料になっています。おすすめのレシピは煮っころがしやコロッケ、筑前煮などです。
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里芋のネバネバ成分
里芋の特徴的なネバネバ成分は粘液糖タンパク質混合物と呼ばれる成分でできています。この粘液糖タンパク混合物というのは、いわゆる食物繊維のことを言います。
実は里芋は便秘を改善するエキスパートと言っても過言ではない食品です。里芋のネバネバ成分は水溶性食物繊維といい、便秘改善の効果が非常に高い成分なのです。さらに里芋に含まれるネバネバ成分は腸内に入ると、腸内細菌のエサになってくれます。そうすると身体に良い効果をもたらしてくれる善玉菌という腸内細菌が増えるのをサポートしてくれるのです。
善玉菌が増えると腸内の環境が良くなり、便秘が治ったり、免疫抵抗力を上げたり、ストレスに強くなったり、痩せやすい体にしてくれたりなど様々な嬉しい効果を持ちます。
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里芋の日持ち
まず始めに、里芋はどれくらい保存できるのかについて解説していきます。里芋を美味しく長く保存するときのポイントは里芋の皮についている「土」です。
里芋のオススメの保存方法は常温か冷凍
里芋の保存は常温保存、冷蔵保存、冷凍保存の3パターンありますが、おすすめは「常温保存」と「冷凍保存」です。里芋はもともと多湿多温の熱帯の環境の植物です。熱帯の植物は寒さに弱く、冷蔵庫などの低温、低湿な環境に置いておくとすぐに傷んでしまいます。
常温保存のコツ
では里芋を常温保存するときのコツを紹介します。里芋を常温保存するときは、皮の周りについている土を落とさずに保存しましょう。土には様々な栄養素が含まれているだけでなく、里芋を乾燥から守ってくれる効果があります。
里芋を常温保存するときは大体10~25℃くらいの温度の場所に保存します。カビが生えやすいので風通しの良い冷暗所を選んでください。このようにすれば「約1カ月」ほど保存可能です。
ちなみに里芋は日光に当ててしまうと葉緑体ができて徐々に緑色になり、アクが強くエグさがでてしまうので注意しましょう。
冷蔵保存は下処理した後の里芋で
冷蔵保存はオススメの保存方法ではありませんが、2~3日で使う場合であればOKです。例えば、皮をむいてすぐの里芋や調理済みの里芋などは冷蔵保存が良いでしょう。
里芋は空気に触れると酸化してすぐに色が変わってしまうので、皮をむいたらすぐに酢水(1リットルの水に大さじ一杯の酢)に浸けておきましょう。冷蔵で保存するときはなるべく空気に触れないようにしっかりラップをするか、口を閉じることができる袋に入れるようにしてください。
冷凍保存がおすすめ
里芋はあまりイメージがないかもしれませんが、冷凍しても生のままの食感とほとんど変わらない食材なので意外と冷凍保存に向いていると言われています。里芋を冷凍保存することによって細胞が壊れるので、より味がしみこみやすくなるといったメリットもあります。
<里芋を冷凍保存する手順>
- ①里芋の泥を水でしっかり洗い流す
- ②キッチンペーパーで水気をよく切る
- ③一個ずつラップに包む
- ④ジップロックなどの冷凍用保存袋に入れる
これで「約一か月」保存ができます。常温保存で保存するときと同じ期間保存することができますが、こちらの方がにて使う場合は美味しく食べることができるので、あえて冷凍保存を選んでも良いでしょう。
解凍するとき
里芋解凍するときは電子レンジ600wで2分を目安に温めてください。竹串を用意してすっと簡単に刺さるくらいまで加熱すると良いでしょう。ちなみに冷凍してから加熱する方が里芋の皮がすんなり向けるというメリットもあります。冷凍した方が「下処理もしやすくなる」のです。
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保存期間まとめ
もう少し詳しく、保存方法別の保存期間を以下にまとめてみました。
〇常温保存
土付きの状態:1カ月
土を落とした状態:1週間
〇冷蔵保存
下茹でした状態:5日
調理済み:2~3日
〇冷凍保存
基本的に全て1カ月
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里芋は悪くなるとどうなるの?
里芋は保存している間に色が変わることがあります。色別に里芋がどのような状態になったのかを解説していきますね。
赤色、ピンク
赤やピンク色になっている場合は、低温障害によって「アントシアニン」という色素成分が出ている状態です。低温障害になっても食べることはできますが、風味は低下してしまうといわれています。
緑色
里芋が緑色になっているときは、日光に当てすぎてしまったというケースが考えられます。里芋は日光に当ててしまうと、成長しようとして葉緑体を増やすので徐々に緑色になってきます。ただしこの葉緑体はエグみが強いため、食べづらさを作り出してしまうので注意が必要です。
カビが生えている
里芋はカビが生えやすい食品です。目に見えるカビを取り除けば食べても大丈夫と思っている方も多いかもしれませんが、実はカビは表面だけでなく根っこを深く張り巡らせるため、表面だけ取り除いてもカビの根っこを食べてしまう可能性があるのです。ですので少しでもカビが生えているのでしたら食べるはやめた方が良いでしょう。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?里芋は意外とデリケートな食品ですので、保存するときには適切な方法を選ぶようにしましょう。
この記事をまとめると
- 里芋はとてもデリケートな食材で、温度や湿度の変化に弱い
- オススメの保存方法は常温保存か冷凍保存
- 様々な色に変化する可能性があるが、腐っていなければ基本的に食べてもOK
- カビが生えている場合は食べるのをやめよう
今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。
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