醤油の原材料は大豆や小麦を使用しています。この2つの食材はアレルゲンを多く保有しており、一部の人にはアレルギー反応を引き起こす可能性があります。 しかしその原因と成分は酵素によって分解されるため、出来上がった醤油の成分中ではほとんど確認できない量となっています。
しかし、そんな中でもアレルギー反応のような症状を引き起こす場合があります。今回はそんな「醤油のアレルギー」をチェックする食品表示について以下の内容に沿ってご紹介していきます。
- しょうゆのアレルギー表示はされている?
- 大豆アレルギーの症状
- 小麦アレルギーの症状
- 醤油アレルギーの症状
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目次
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醤油のアレルギー表示はどの食品表示に該当する?
アレルゲンとは、アレルギーの原因となる抗原のことで、食品表示基準の別表第14に掲げられた表示義務のある「特定原材料」と、通知「食品表示基準について(別添「アレルゲンを含む食品に関する表示」)」で表示を推奨する「特定原材料に準ずるもの」とに分けられます。
引用:食品衛生の窓
大豆
大豆は特定原材料に準ずるもの(推奨表示)に該当します。食物アレルギー症状を引き起こすことが明らかになった食品のうち、特定原材料に比べると少ないもののため、可能な限り表示することが推奨されたものです。
対象の21品目は以下食品です。
小麦
特定原材料(義務表示)に該当します。食物アレルギー症状を引き起こすことが明らかになった食品のうち、特に発症数、重篤度から勘案して表示する必要性の高いものとして表示が義務化されたものが表示義務となっています。
対象の7品目は以下食品です。
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大豆アレルギーの症状は?
大豆アレルギーの症状は大きく2種類に分かれます。
- 口腔アレルギー症候群:大豆にアレルギーがなくてもシラカバ花粉にアレルギーがあることで、大豆を食べた直後から、口唇や舌、のどに痒みが出ます。
- 即時型アレルギー、アトピー性皮膚炎:蕁麻疹・のどのかゆみ・呼吸苦・喘鳴・嘔吐・下痢・頭痛・意識障害・血圧低下蒼白などが現れます。
摂取後1時間以内に症状が出ることが多いです。しかし、数時間後に症状が出る場合もあるため、食べたものを把握するようにしておくと良いでしょう。
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小麦アレルギーの症状は?
小麦アレルギーの症状は、軽度から重度まで広範囲の症状があるとされています。
<主な症状>
蕁麻疹、かゆみなどの皮膚に出る症状や下痢、腹痛などの胃腸にでる症状、くしゃみ、鼻水といった症状、喘息や呼吸困難などの呼吸器症状などがあげられます。重度となると、呼吸困難や血圧低下が起こる「アナフィラキシーショック」があげられます。
症状は出るまでの時間は?
小麦アレルギーには実は種類があり、それにより症状が出る時間や条件が変わってきます。
- 即時型アレルギー:小麦の摂取後から2時間以内にアレルギー症状が出る
- パン職人喘息:小麦を吸入することで症状が出る
- 接触性皮膚炎:小麦に接触することで症状が出る
- 小麦依存性運動誘発アナフィラキシー:小麦摂取後に運動負荷が加わることで症状出る
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醤油アレルギーの症状は?
先述したとおり、醤油を作るまでに酵素で分解されるため、出来上がった醤油の成分中ではほとんど確認できない量となっています。醤油で口が赤くなるというのは食物アレルギー以外の原因がある可能性があります。皮膚がデリケートなお子さんでは、口の周りにヨダレや汁もの、食べ残しが付くだけで赤みや湿疹が出ることがあります。
口をこまめに拭い、食事前後に軟膏で十分な皮膚ケアを行うことで、症状の緩和が可能です。
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接触性皮膚炎
接触性皮膚炎とは簡単に言うと「かぶれ」のことです。皮膚に何かが触れて、それが刺激やアレルギー反応となって炎症を起こした状態を言います。、湿疹や赤み、かゆみ、水ぶくれや腫れなどさまざまな症状を伴います。基本的には原因物質が触れた部分に症状が現れます。
原因は?
接触皮膚炎は、3つに分けられます。
- 刺激性接触皮膚炎:皮膚に触れる物質の刺激が強いために生じる
- アレルギー性皮膚炎:皮膚に触れる物質にアレルギーがある場合に生じる
- 光接触皮膚炎:紫外線が関わる
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まとめ
この記事をまとめると
- 醤油には大豆・小麦が含まれているが製造段階でほぼ無害
- 大豆はアレルギー表示でいうと特定原材料に準ずるもの(推奨表示)
- 小麦はアレルギー表示でいうと特定原材料(義務表示)
- 醤油で出る症状は食物アレルギーよりも接触による皮膚炎の可能性あり
いかがだったでしょうか。醤油にはアレルゲンが含まれている大豆・小麦が使用されていますが、製造段階で酵素が分解をするため、ほとんど成分が残らないようですね!
もし醤油を摂取してアレルギーのような症状が出た場合は、食物アレルギーの可能性は低いようです。皮膚炎の可能性もあるため、症状が出た場合は、自己判断をするのではなく、医療機関を受診するようにしましょう。
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