サラダの玉ねぎが辛い…玉ねぎスライスの辛味を取る方法を解説!

常備菜として重宝する方も多い“玉ねぎ”加熱調理で頂くのはもちろん、摩り下ろしたものをソースなどで使用したり薄くスライスしサラダとして生食することもできますよね。

今回は、“玉ねぎのサラダ”などの際に起こりやすい「玉ねぎの辛み」について注目していきます。

  • 玉ねぎが辛い!原因とは??
  • 玉ねぎの辛み取りの方法をご紹介!
  • 玉ねぎに含まれる「アリシン」の驚きの効能5つを解説!
玉ねぎ特有の辛みについて詳しくお伝えしていきますので、是非参考にされてくださいね。

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玉ねぎが辛い原因は?  

玉ねぎには調理時や食べた時

  • 切った際に涙が出た
  • 玉ねぎ特有の香りがする
  • 玉ねぎを食べたら辛かった

などが起こることがあります。これらの原因に玉ねぎに含まれる特有の成分が関係しています。

アリシン

アリシンとは

強い臭いを持つ硫化化合物の1種
で、アリシンの含まれた食品

  • 切る
  • 潰す
  • 加熱調理する

などを行うことによって

アリインと呼ばれる物質が分解される
ことで作られます。アリシンの摂取方法は主に

  • サプリメント
  • アリシンを含む食材を刻む、潰すなどをして食べる
  • 油を使用した加熱調理

などです。

アリシンが含まれる食材は?

アリシンは主に

玉ねぎ・にんにく・ネギなどの香りの強い野菜
に含まれています。

アリシンが含まれている野菜の細胞を調理などで破壊することで、酵素アリナーゼの作用によってアリインに分解された後に化合物アリシンが発生します。

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辛味を取る方法は?  

玉ねぎを薄くスライスしたサラダなどを食べた際に、「玉ねぎが辛い!」と感じたことはありませんか?

この辛みは玉ねぎに含まれるアリシンが原因ですが、いくつかの方法で辛みを和らげることが可能です。

水にさらす

一般的によく知られる辛み取り方法

水に玉ねぎをさらす
方法があります。玉ねぎを水にさらすことで

  1. 辛味・エグみ・臭みを抜く事ができる
  2. シャキッとした食感になる
  3. 変色防止

などの効果があると言われています。玉ねぎを水にさらす際には

  • 水にさらし続けると、玉ねぎの有効成分が抜け出しやすいので5~10分程度に留める
  • 予め玉ねぎを塩もみしておくと、辛みを抜きやすく変色しにくくなる
  • 酢水でも効果的

などのポイントを抑えておくと良いでしょう。

切った後にラップして冷蔵庫

“食べている途中で、玉ねぎが辛い!と感じる”時はありませんか?その際は

スライス・切られた玉ねぎをラップにかけて、冷蔵庫に入れておく
方法があります。

切った玉ねぎ
冷蔵庫で約1時間~2時間程度置いておく
だけで、

  • 辛み・えぐみなどを抜くことができる
  • 栄養素を逃しにくい
  • シャキッとした食感を損なわない

などのメリットがあります。お急ぎの場合

少し辛味は残りやすいですが、約15分程度そのまま置いて置く
と良いですよ。

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アリシンの効果  

アリシンは1944年にアメリカの科学者たちによって発見されて以来、世界の科学者が研究しその効能が広く認知されるようになりました。ここからはアリシンの表的な効能5つをご紹介していきます。

疲労回復

にんにくなどアリシンを含む食材を食べることで

疲労回復効果、スタミナが付く
と言われる理由にアリシンの働きがあります。

アリシンの働きには

  • 糖の代謝を促す
  • 体を動かすエネルギーを産出するビタミンB1と結び付いて、効果を持続させる

などがあります。ビタミンB1

疲労回復をサポートする重要な栄養素
で、現代人は不足しやすい栄養素と言われています。過剰摂取しても体外に排出されることでも知られています。

このビタミンB1とアリシンが結びつくと、体内で長く留まらせることができるので疲労回復効果を持続させることができます。

血栓予防

アリシンを含む硫黄化合物には

血液が固まりやすくなるのを防ぎ、血栓を作らせない
働きもあります。

硫黄化合物には

  • 血液の流れを正常に保ち、血栓を予防する
  • 血行を促進し、血液をサラサラ状態に保つ

など働きがあります。そのため

血栓予防をし、心筋梗塞や脳梗塞の予防
などの効果にも期待できます。

抗ヒスタミン作用

アリシンには

強い抗酸化力があり、活性酸素を抑える
働きもあります。

本来、活性酸素には体内に入ってきた細菌やウイルスを退治する働きがありますが、

  • ストレス
  • 不規則な生活
  • 紫外線
  • 喫煙
  • 過剰な運動

などが原因で活性酸素を増加し過ぎてしまう

コレステロールを酸化させる、動脈硬化や糖尿病など生活習慣病を引き起こす
と言われています。

そのため
コレステロール値の上昇を抑える抗酸化力がある
アリシンの摂取は生活習慣病も予防できます。

高血圧予防

アリシンには

血糖値の上昇を抑え、血糖値を正常に保つインスリンの分泌を促す
働きもあります。

血糖値が上昇してしまうと

  • 糖尿病
  • 肥満
  • 高血圧
  • 動脈硬化

などを引き起こしやすくなります。

そのためアリシンを摂取することで

体内のビタミンB1と結びつき、血糖値上昇を抑え血圧の安定を維持
する効果に期待できます。

殺菌作用

アリシンには

強い殺菌作用
もあります。

食中毒予防に使用されていた歴史もあり、

  • サルモネラ菌
  • チフス菌
  • コレラ菌

などの病原菌から体を守る働きがあります。

またアリシンを摂取することで

風邪の予防
効果にも期待できます。

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まとめ

この記事をまとめると

  • 玉ねぎの辛み成分はアリシンと呼ばれる強い臭いを持つ硫化化合物の1種で、アリシンが含まれている玉ねぎ、にんにく、ねぎなどを、切る・潰す・加熱調理することで摂取できる
  • 玉ねぎの辛みを取りたい場合は、水に5~10分程度さらす・切った玉ねぎにラップにかけて冷蔵庫に置くなどを行うと良い
  • アリシンには、①血栓をつくらせない②抗酸化力により、活性酸素を抑える③血糖値上昇を防ぎ、インスリン分泌を促す④血流を良くし高血圧を予防⑤強い殺菌力により食中毒や風邪予防などの効能がある

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