佐紀石塚山古墳は、奈良県にある佐紀盾列古墳群を構成している古墳の1基で、第13代成務天皇の御陵であるといわれている古墳です。
全国第26位という規模を誇る佐紀石塚山古墳を一緒にみていきましょう。
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目次
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佐紀石塚山古墳(成務陵)とは
佐紀石塚山古墳は、奈良県奈良市にある前方後円墳で、佐紀盾列古墳群(さきたてなみこふんぐん)を構成している古墳のうちの1基です。
佐紀盾列古墳群は、佐紀古墳群ともいわれ、奈良丘陵の南西の佐保川西岸に分布している古墳群です。
古墳時代前期から中期にかけて築造された古墳を中心とした古墳群で、ヤマト王権の王墓がたくさんあります。
佐紀石塚山古墳の被葬者についてははっきりとしていない部分もありますが、現在は、内庁によって「狭城盾列池後陵(さきのたたなみのいけじりのみささぎ)」として、第13代成務天皇の御陵に治定されています。
「続日本後紀」によると、江戸時代頃までは第14代仲哀天皇の皇后である神功皇后の御陵が成務天皇陵であると誤解されていたようです。
佐紀石塚山古墳は、墳丘長218mで、全国第26位という大きさを誇る古墳で、被葬者が大きな権力をもっていたことがうかがえます。
墳丘は3段築造で、葺石が多用されているため、石塚山古墳の名前がつきました。
佐紀石塚山古墳は、江戸時代の記録から、後円部に竪穴式石室と、長持形石棺があるものと推測されていますが、過去に2度盗掘に遭っています。
佐紀陵山古墳の西に接しており、周濠の幅が全体的に狭いのが特徴ですが、東側では特に狭くなっていて、佐紀陵山古墳の周濠がこちらの古墳のくびれ部に食い込んだ状態となっています。
なぜこのように接近させた状態で古墳を作ったのかはわかっていませんが、もしかすると、この2つの古墳の被葬者に親族関係など特別なつながりがあったのではないかといわれています。
佐紀陵山古墳は、日葉酢媛命の墓とされていて、日葉酢媛命は第11代垂仁天皇の2番目の皇后。成務天皇にとって祖母にあたる人です。
佐紀石塚山古墳は、佐紀陵山古墳と、南にある称徳天皇(孝謙天皇)陵である佐紀高塚古墳とともに「佐紀三陵」と呼ばれます。
周濠の外には、3基の陪塚があり、それぞれ「い号」「ろ号」「は号」と名付けられています。
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古墳の基本情報
読み | さきいしづかやまこふん |
所在地 | 奈良 |
住所 | 奈良県奈良市山陵町字御陵前 |
地域 | 関西 |
形状 | 前方後円墳 |
大きさ | 218m |
被葬者 | 成務天皇 |
時代 | 4世紀末頃 |
作られた時期 | 古墳時代前期 |
古墳群内 | 佐紀盾列古墳群 |
出土品
記録によると、佐紀石塚山古墳は、平安時代に興福寺の僧らによって盗掘の被害を受けています。
さらに、江戸時代にも盗掘の被害に遭っていて、このときは多数の勾玉などが古墳から持ち出されたとされています。
発掘調査は行われていないため、副葬品などについては不明ですが、盗掘に遭ったときの記録から、石室内には、鏡、剣、勾玉などがあったと考えられています。
佐紀石塚山古墳(成務陵)古墳の展示館へ行こう
引用:www.jalan.net
概要
奈良県立橿原考古学博物館は、奈良県内の遺跡や古墳の考古学研究を行っている奈良県立橿原考古学研究所の付属施設で、研究成果や遺跡・古墳から発掘された土器・埴輪といった様々な出土品が展示されています。
奈良県立橿原考古学研究所は、公的な埋蔵文化財研究施設としては、日本で最も古い歴史をもった施設です。
ここへいけば、かつてヤマト王権の中心地として日本史における重要な地位を占めていた奈良の古代史についてより深く知ることができるようになるでしょう。
見どころ
奈良県立橿原考古学博物館では、奈良県内の古墳・遺跡から発見された土器・埴輪など様々な遺物が展示されているほか、旧石器時代から室町時代に至るまでの、食器や装飾品、狩猟用具といった発掘品や当時の建物の復元模型など豊富な内容の展示が行われています。
常設展示のほかに、春と秋に2回特別展があり、夏には発掘調査の速報展「大和を掘る」も開催されています。
住所 | 奈良県橿原市畝傍町50-2 |
お問い合わせ | 0744-24-1185 |
開館時間 | 午前9:00~午後5:00 |
休館日 | 月曜日 年末年始(12月28日~1月4日) |
観覧料 | 大人400円 学生(大・高校生)300円 小人(中・小学生)200円 ※映像ライブラリー、情報コーナー、休憩室などは無料で利用できます。 |
アクセス | 近鉄「橿原神宮前駅」下車 徒歩約15分 |
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佐紀石塚山古墳の御陵印をもらおう
引用:ameblo.jp
概要
御陵印とは、天皇の墓である御陵を参拝した証としていただくことのできる印です。
御陵印はそれぞれの天皇陵にあるというわけではなく、全国に5か所ある陵墓監区事務所に保管されています。
そのため、佐紀石塚山古墳に足を運んだからといって、現地で御陵印がもらえるわけではありません。
佐紀石塚山古墳の御陵印は、近くにある畝傍陵墓監区事務所で保管されています。
ここにいけば、陵墓へ足を運ばなくても御陵印を貰うことができますが、やはり、一度は現地を訪れることをオススメします。
畝傍陵墓監区事務所
住所 | 奈良県橿原市大久保町71-1 |
お問い合わせ | 0744-22-3338 |
最寄駅 | 近鉄橿原線「畝傍御陵前駅」 |
参拝時間 | 平日8:30~17:00 |
佐紀石塚山古墳(成務陵)古墳周辺のおすすめスポット
見どころ1 平城宮跡歴史公園(へいじょうきゅうせきれきしこうえん)
引用:www.heijo-park.go.jp
2018年にオープンしたばかりの平城宮跡歴史公園は、かつて奈良に存在し日本の中心であった都・平城京の跡に立てられた公園です。
最大の見どころは、朱雀門の南側に伸びる平城京のメインストリート「朱雀大路」とそれに直行する「二条大路」を復元したことで、様々な施設もある「朱雀門ひろば」となっています。
ほかにも、園内には施設の復元や遺物の展示が行われている「第一次大極殿院」や、発掘資料や奈良時代の様子の復元模型などがみられる「平城宮いざない館」などがあります。
住所 | 奈良県奈良市二条大路南三丁目5番1号 |
お問い合わせ | 0742-36-8780 |
入館料 | 無料 |
アクセス | 近鉄「大和西大寺駅」から徒歩約20分 |
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見どころ2 東大寺
引用:ja.wikipedia.org
奈良の大仏のあるお寺として有名な東大寺は、歴史の教科書などにもよく載っているため、知らない人はいないのではないでしょうか。
東大寺は、国の史跡にも指定されていて、境内には有名な大仏殿をはじめ、南大門や金剛力士像など国宝や重要文化財が多数あり、奈良に来たら1度は訪れてほしいスポットです。
佐紀石塚山古墳(成務陵)古墳へのアクセス
車
京奈和自動車道「山田川IC」より約13分
電車
近鉄「平城駅」から徒歩約7分
近鉄「大和西大路駅」から徒歩約11分
バス
奈良交通バス「二条町」から徒歩約11分
佐紀石塚山古墳(成務陵)古墳周辺のランチおすすめ3選
ピッツェリア ヴィラマーゴ
近鉄平城駅のそばにあるピザのお店で、野菜をふんだんに使った彩り豊かなピザがいただけます。
ランチメニューは、サラダ・ドリンクつきで1400円~となっています。
住所 | 奈良県奈良市佐紀町3112-1 |
お問い合わせ | 0742-33-7037 |
営業時間 | 11:30~22:00 |
定休日 | 月曜日 |
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なか川
平城駅の近くにある定食屋さんで、定食やうどん、寿司、丼ものといった豊富なメニューが揃い、どれもリーズナブルな値段で楽しむことができます。
お座敷の席もあるので、ゆっくり食事をしたいという時にもオススメです。
住所 | 奈良県奈良市佐紀町3156 |
お問い合わせ | 0742-34-3838 |
営業時間 | 11:00~20:00 |
定休日 | 火曜日 |
デイ バイ デイ II
平城駅の北にある、郊外のレストランで、落ち着いた自然の中で手づくりの料理を味わうことができるお店です。
ランチメニューは、980円となっています。
住所 | 奈良県奈良市中山町1524-1 |
お問い合わせ | 0742-49-5903 |
営業時間 | 【平日】11:00~21:30 【土・日・祝】11:00~21:30 |
定休日 | 月曜日 |
まとめ
佐紀石塚山古墳は、成務天皇の御陵であり、全国でも26位という大きさをもつ古墳です。
周辺には佐紀盾列古墳群のほかの古墳もありますので、ぜひ、訪れた際には古墳巡りを楽しんでみてください。
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