世界中で愛用されているハーブであるセージですが、いざ使いたいと思った時に手元にないことも。そんなとき、代用になるハーブがあれば助かりますよね。
- セージの特徴について
- セージの代用になるハーブはある?
- セージを食べる場合のポイント
今回は、こちらについて詳しく解説します。
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目次
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セージとは?
セージとは
まずは、セージについて解説していきます。セージは、シソ科アキギリ属の多年草であり、和名は「ヤクヨウサルビア」と呼ばれています。
セージという名前は、ラテン語の「サルビア」が訛りを経て「セージ」に変化したものと言われており、英名である「セージ」はサルビア全てを意味するため、敢えて「コモン・セージ」と呼ばれることが多くなっています。
栽培方法や特徴
セージは、常緑の多年草としても知られており、開花時期は毎年5月〜6月頃となっています。栽培に関して特に難しいことはなく、日当たりが良く風通しの良い場所に置くことで問題なく生育させることが出来ます。
ただし、セージは多湿環境が苦手なため、水をあまりやりすぎないように注意することが大切です。
セージを始めとするシソ科のハーブは、栽培中に害虫の被害に会いやすいことでも知られています。具体的には、アブラムシや、ハダニなどが発生することが多いため定期的に除去してあげると良いでしょう。
健康や幸せの象徴、ソーセージの語源とも
セージを日常的に使用するヨーロッパでは、セージは健康や家庭の幸せの象徴として重宝されてきた歴史があります。中でも有名な格言として以下のものがあります。
- 長生きしたければ5月にセージを食べよ
- セージが育つ家には死人が出ない
また、古いアラビアのことわざに、「庭にセージを植えているものが、どうして死ぬことができようか」という言葉もあるように、セージが薬効としても非常に優れたハーブであることが分かります。
私達が日常的に食べている「ソーセージ」ですが、一説によるとその語源はセージから来ているとも。英語で雌豚を意味する「Sow」と腸詰め製品の消臭として使用される「Sage」の2つが合わさり「Sowsage」と呼ばれるようになったとも言われています。
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セージの代用は?
セージを料理で使用する場合の目的は、「臭みを消す」ことが主になります。そこで、セージと同様に臭みを消す目的で使用されるスパイスを調べてみました。
セージの代用になるスパイス一覧
セージの代用となるスパイスとしては主に以下の4種類があげられます。
バジル
鮮やかな緑が新鮮なバジルは、西洋料理に欠かせない存在です。バジルもまた、セージ同様に爽やかな香りを有しているため臭みを消すための代用として使用することが出来ます。
ローズマリー
主に香草焼きとしての用途で知られるローズマリーも、セージの代用として使用できます。様々なハーブを束ねたブーケガルニとしてセージと一緒に使用されることもありますよ。
オレガノ
地中海地方原産のオレガノは、セージと同じくシソ科のハーブです。古代では肉や魚の臭い消しだけでなくワインの香り付けとして使われていたこともあり、セージの代用として申し分ありません。
タイム
刺激的な香りが魅力的なタイムは、料理の臭い消しだけでなく風邪予防やリラックス効果も期待できるハーブです。タイムもまた、セージの代用として使用出来るハーブと言えるでしょう。
セージとの違い
セージの持つ香りを、私達日本人に身近な香りで表現すると「よもぎ」に似た香りであると言えるでしょう。料理の臭いを消すという目的においては、セージの代用となるハーブは数多く存在します。
しかし、あくまで「セージの香り」が欲しい場合は、全く同じ香りを持つハーブは存在しないため注意が必要です。
ホワイトセージの代用やセージとの違い
セージの一種であるホワイトセージはネイティブアメリカンが儀式の際に使用した聖なるハーブとして知られています。
ホワイトセージは、通常のセージとは異なり食用として使用することはないため混同しないように注意が必要です。
また、ホワイトセージと同じく非食用のセージとしては、鑑賞目的で育てられるアメジストセージやラスティセージが知られています。
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セージを食べる
生のセージを食べる場合、どのようにして食べると効果的なのでしょうか。ここでは、生のセージを美味しく食べることが出来るレシピと、生のセージを食べる場合に注意しなくてはならない点を解説します。
生のセージを使ったレシピ
マッシュルームオムレツ
フレッシュセージを使用したオムレツは朝食にぴったり。セージの持つ鎮静作用はイライラを沈めてくれる効果もあります。
オムレツの中身にフレッシュセージをぱらりと加えるだけなので、忙しい朝でも簡単に作れるのが嬉しいですね。
抗菌作用や鎮静作用で体に良い
セージから摂取できる健康効果は様々です。
強力な抗菌作用がある
セージには、ポリフェノールの一種である「カルシノン酸」が含まれています。このカルシノン酸は、強力な抗酸化作用と殺菌効果を持ち合わせています。
また、疲労回復に役立つビタミンBやカルシウムやカリウムなどミネラルも豊富に含まれているため、肉や魚と一緒に摂取することで健康効果を高めることが期待できるのです。
鎮静作用がある
抗菌作用に優れたセージですが、実はその香りには鎮静作用があることをご存知でしょうか。生のセージをエタノールを入れたボトルに移しスプレーすることで部屋の中を爽やかにし、心身共にリラックスさせることが出来ますよ。
神経刺激性があり幼児や妊婦には危険
優れた効能がたくさんあるセージですが、注意しなくてはならない点もあります。セージだけに限らず、ローズマリーやシナモンなど強い香りを持つ香草には脳への神経刺激性があることが判明しています。特に乳幼児や妊娠は、過度の使用は控えた方が良いでしょう。
セージをハーブティーとして飲むような分量であれば妊娠中の体にも大きな影響はありませんが、一日に摂取する量は控えめにしましょう。ハーブティーの飲み過ぎによって下痢になってしまう場合は、流産を誘発する可能性が高まるため注意が必要です。
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まとめ
この記事をまとめると
- セージは西洋で古来から使用されているハーブの代表的な存在
- 料理の臭い消しを目的とするとセージの代わりにはバジル・ローズマリー・オレガノ・タイムなどを使用することが出来る
- ホワイトセージはセージの一種であるものの非食用であるため混同しないように注意が必要
- セージには様々な健康効果があるが神経刺激性があるため乳幼児や妊娠中における過度な使用は控えた方が良い
いかがだったでしょうか。
世界中に数え切れないほどの種類があるハーブは、用途も様々です。同じような名前であっても食用と非食用に分かれる場合もあるため、しっかりと知識を身に付けて正しい用途で使用するようにしましょう。
この記事がみなさんの参考になれば幸いです。
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