琉球士族に家紋はあるの!?琉球王家や沖縄の四大名門門中の家紋を解説

沖縄県には「琉球士族」という人々がいたのですが、どういったものだったのかご存知でしょうか?そして琉球では家紋のシステムが少し異なっていました。家紋は日本の文化ですが、どう違ったのでしょうか?

今回は、琉球士族の家紋文化についてご紹介いたします。

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琉球士族とは?

沖縄県である琉球には、沖縄本島を中心に身分序列が存在していました。その階級の中で上流士族・下流士族という分類があり、その中でもいくつもの階級に分けられていたのです。

特に細かな分類で区別されていたのが下流士族で、上流士族は2つに分かれていたのに対し下流士族は7つのも階級に分かれていました

そして、下流士族の下には平民として百姓などがいたのです。現代の日本では考えられない階級システムですね。

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琉球士族に家紋は存在した?

琉球士族には家紋は存在したのでしょうか?答えは「NO」です。家紋は日本独自の文化の一つであり、その家の家柄や地位などを表現するシンボルマークのようなものだったのですが、琉球で家紋というものは存在していませんでした。

しかし、琉球王国自体の家紋は存在しています。では早速、琉球王国の家紋について見てみましょう!

琉球王家の家紋は「左三つ巴」

琉球王国の家紋には、巴紋である「左三つ巴紋」が使用されていました。巴は古代ら世界各国に似たような文様があり、発祥は定かではないものの日本では縄文時代から存在していました。

巴は元々弓を弾く際に腕を保護するための武具で、それが後に渦を巻く文様として浸透しました。文様として使われ始めたのは平安時代で、戦国時代には武家によって多く使用されます。

渦が左向きに巻いたものを「左三つ巴」、右に向いたものを「右三つ巴」と呼んでいました。

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沖縄の四大名門門中の家紋とは?

沖縄の四大名門門中の家紋には、どのようなものが用いられていたのでしょうか?そもそも四大名門門中は、どういったものなのでしょうか?その両方について見ていきましょう。

沖縄の四大名門門中とは?

四大名門門中とは政治の中心高官を生んだ門中のことで、「向氏」「翁氏」「毛氏」「馬氏」の四姓を指しています。それぞれに家紋がありましたので、どのような紋なのか見てみましょう。

沖縄の四大名門門中の家紋を解説

向氏 翁氏 毛氏 馬氏

四大名門門中は、それぞれこのような家紋を使用していました。向氏に関しては家紋の中でも有名な「巴紋」で、先ほども琉球王国の紋として登場した「左三つ巴」です。

馬氏の家紋は「引き両紋」ではないかと推測できますが、翁氏・毛氏に関してはどの家紋がベースとなっているのかわかりづらい紋となっています。

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まとめ

沖縄特有の琉球士族の家紋についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

琉球には家紋は存在しませんでしたが、一部の人々には家紋が用いられ、本州とはちょっと違った家紋の文化があることがわかりました。

日本の中でも地域によって家紋分文化が異なるのは面白いですね。島として離れていたため、より違う文化が定着していたのでしょう。

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