緑豆でアレルギーに?大豆以外の豆類は食べてOK!禁止や代替も

緑豆は日本では豆として食べるよりも、もやしの原料として使われています。そのため、あまり馴染みがないかもしれませんが、栄養が豊富に含まれているので、中国では漢方や生薬として使われています。また、大豆アレルギーの人は緑豆や他の豆が食べられるのかどうかも気になるでしょう。そこで、今回は

  • 緑豆って何?
  • 緑豆でアレルギーに?
  • 注意点や代替食品、大豆アレルギーの注意点
についてご紹介いたします。

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緑豆って何?

緑豆は日本では豆として食べられることはほとんどなく、もやしや春雨の原料として使われています。そのため、緑豆がどのような豆かわからないという人が多いでしょう。緑豆の特徴や利用方法、栄養素についてまとめました。

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緑豆とは

緑豆はマメ亜科の一年生植物で、ヤエナリ(八重生)の種子のことです。小豆と同属で大きさも同じくらいなので青小豆(あおあずき)とも呼ばれます。グリーンピースにも似ていますが、グリーンピースはマメ科の野菜のエンドウの種子なので別物です。

緑豆はインド原産で、現在はアジアやアフリカ、南アメリカ、オーストラリアで栽培されています。日本ではほぼ栽培していないため、日本に流通している緑豆のほとんどが中国産です。中国では緑豆は漢方薬生薬として利用したり、料理にも使用しています。しかし、日本では豆として食べられることは少なく、もやしや春雨の原料になっています。

特徴や利用法

緑豆は生薬や漢方として使われるほど栄養が豊富に含まれています。薬膳では陰性の食べ物とされていて、解熱作用や、緊張を緩める働きがあると言われています。中国では夏の料理で緑豆スープをよく食べるようですが、これも緑豆の解熱作用を利用したものなのだそうです。

その他にも緑豆には、 コレステロールを下げる、抗アレルギー、抗菌、食欲増進、肝臓や腎臓の保護 などさまざまな効能があるとされています。

日本ではもやしや春雨の原料に使用されていますが、緑豆は豆として食べられます。一般的なスーパーではあまり販売されていませんが、豆専門店やAmazonや楽天市場などネットから購入できます。ほぼ輸入品ですが、1kg 1,000円程度で比較的安く手に入ります。

豆は硬いので、料理するときには一晩水に浸けてから使うことが多いですが、緑豆は豆の粒が小さいので、使うときに茹でるだけで使えます。火を通すとホクホクしていてクセがないので、食べやすいです。料理の彩りとして、チキンライスやカレーライス、グラタン、肉じゃがなどいろいろな料理に合わせられます。

鉄分や食物繊維が豊富

緑豆100g当たりの栄養素

エネルギー 水分 タンパク質 脂質 灰分
319kcal 10.8g 25.1g 1.5g 3.5g
食物繊維総量 水溶性食物繊維 不溶性食物繊維
5.9g 14.6g 0.6g 14.0g

参考:文部科学省 食品成分データベース

緑豆は鉄分と食物繊維が特に豊富です。鉄分が豊富なほうれん草でも100g当たりの鉄分の量は2.0g、食物繊維が豊富なごぼうでも100mgの食物繊維の量は6.0gなので、緑豆に含まれる量がかなり多いということがわかります。

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緑豆でアレルギーに?

大豆アレルギーがある人は豆全般が食べられないというわけではありません。豆にも種類があり、属性が違えばアレルギーを引き起こす原因となる物質が入っていない種類もあります。しかし、大豆を原料とした関連食材には注意しなくてはいけません。

大豆とは豆の種類が異なる

大豆アレルギーを起こすのは 大豆に含まれるタンパク質のGly m Bd30K が原因です。このアレルゲンに過剰に反応してしまうことでアレルギー症状が現れます。大豆は『ダイズ属』という種類です。豆には他にも『インゲン豆属』『ササゲ属』『エンドウ属』『ソラマメ属』『ヒヨコマメ属』『ヒラマメ属』『落花生属』などがあります。緑豆はササゲ属で大豆とは属性が違うため、大豆アレルギーの人も食べられる可能性があります。

大豆以外の豆類は食べて良い

大豆アレルギーの人は豆全般が食べられないわけではありません。属性が違えばアレルギーを引き起こす物質が入っていない可能性があるので、その場合には食べられます。

もやしにも種類がある

日本で流通しているもやしの9割が緑豆を使ったものですが、これ以外にも『ブラックマッペもやし』『大豆もやし』という種類があります。ブラックマッペもやしは緑豆もやしよりも細めで甘味があり、大豆もやしは豆が付いたまま食べるのが特徴です。

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注意点や代替食品大豆アレルギーの注意点

大豆アレルギーの人は大豆そのものだけでなく、関連商品にも注意しましょう。また最近はいろいろなメーカーから大豆を使った代替食品が登場しています。

食べてはいけない食品

大豆アレルギーの人は大豆を使った関連食品に注意が必要です。大豆は豆腐、おから、油揚げ、きなこ、納豆、大豆ミート、醤油、味噌などの原料になります。形が違っても大豆から作られているので注意しましょう。

大豆の代替食品

大豆を使ったハンバーグや、チキンナゲット、メンチカツなどいろいろなメーカーから大豆を使った代替食品が発売されています。もともとは菜食主義者の人に向けたものでしたが、今後予想される気候変動や人口の増加によって肉が不足する可能性が指摘されていて、肉に代わるタンパク源として大豆を使った代替肉が注目されています。

まとめ

『緑豆とは?大豆アレルギーについて』ご紹介いたしましたがいかがでしたでしょうか。

この記事をまとめると

  • 緑豆はもやしの原料に使われている豆
  • 緑豆は鉄分と食物繊維が豊富
  • 大豆アレルギーの人も食べられる可能性がある

大豆アレルギーの人は豆全部が食べられないというわけではありません。大豆と属性が違う豆はアレルゲンになる物質が含まれていないので食べられる可能性があります。ただ大豆はいろいろな食材に加工されているので、関連食品には注意してくださいね。

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