ローズマリーと寄せ植え・組み合わせの相性が悪いハーブは?栄養&効果

ローズマリーは香りや風味を楽しめるハーブですが、家庭菜園として植えるには相性の悪いものがあります。今回は、

  • ローズマリーと相性が悪いハーブは?
  • 栄養成分と効果
  • 毒性はない?妊娠中でも食べられる?

こちらのテーマについて紹介いたします。

スポンサードリンク

ローズマリーとは?

英名 Rosemary
別名・和名 迷迭香

ローズマリーは地中海沿岸の原産です。紀元前1600年ほど前のメソポタミア文明時代のお墓から小枝が発見されており、相当古くから扱われていたと言われています。

料理や飲み物などの食用として用いられている他、ローズマリーエキスを使った化粧品なども開発されています。近年ではアンチエイジング効果抗がん効果もあることがわかっています。

花も食べることができる

ローズマリーには淡い紫色の花が咲きます。実はこの花も食用として食べることができ、料理に散らしたりフラワーソルトとして塩と一緒に食べたりします。気になる花の味ですが、ほんのり甘いのが特徴です。

スポンサードリンク

ローズマリーの栄養成分と効果

栄養

ローズマリーは古くから世界中で親しまれてきたハーブで、トップクラスの抗酸化作用があると言われています。数種類のポリフェノールに由来するもので、様々な病気に効果があります。また、ビタミンB群やCなどのビタミンも含まれています。

  • ポリフェノール:ポリフェノールは、植物に含まれている成分で苦味や色素の成分で、5000種類ほど存在していると言われており、その種類ごとに特徴ある健康効果を持つ栄養素です。共通点はとても強い抗酸化作用を持ち、活性酸素の除去や体の酸化による老化に関わる病気の予防に役立つ栄養素です。
  • クロロゲン酸:クロロゲン酸は抗酸化作用で活性酸素を除去し、がん細胞の発生の抑制や、体内に入ると脂肪の吸収を抑えてくれます。そのため、ダイエット効果が高く、摂った後に運動することでより効果を上げることができます。血糖値の上昇を抑制する栄養素です。
  • ビタミンC:ビタミンCは、抗酸化効果が高く活性酸素を除去し、過酸化脂質の生成を押さえや動脈硬化含む血管疾患、免疫力を上げるため風邪の予防効果があります。コラーゲンの生成やメラニン生成を抑えるため美肌効果が高いのも大きな特徴です。また、脳を落ち着かせる働きの脳内物質の生成や、ホルモン合成にも関わっています。
  • ナイアシン:ナイアシンは、糖代謝、脂質代謝の補酵素としての働きで、エネルギー生成のサポートします。ナイアシン一つで複数の代謝工程をサポートするのが大きな特徴です。他にも肝臓におけるアルコール代謝の二日酔いの原因になるアセトアルデヒドの分解を助けます。
  • ビタミンB1:ビタミンB1は、人間の代謝に関わるビタミンで、炭水化物を糖に分解し、エネルギーを作り出す経路の最初を担います。食べた糖質全般を燃焼させる工程に関わるため、不足すると疲れやすくなります。また脳の神経伝達物質にも関わり、集中力を増やすや手足の痺れにくくすると言った働きがあります。
  • ビタミンB2:ビタミンB2は、たんぱく質、脂質、炭水化物の代謝で、酵素に近い補酵素としての働きます。ビタミンB2は単独では酵素としての働きは持たないものの、体内で特定の分子がつくことで代謝の働きを担います。三大エネルギーの分解の他、体内の活性酸素の除去作用も持っています。

効果・効能

ローズマリーに含まれるポリフェノールには強い抗酸化作用があるため、 がん予防 に効果があることがわかっています。また抗菌作用も強く、 細菌の侵入を防いだり免疫力を上げて風邪を予防する効果 もあります。

効果・効能
  • 脳神経を正常に働かせる
  • 利尿作用
  • デトックス効果
  • 高血圧予防・改善
  • 疲労回復
  • 抗菌作用
  • アンチエイジング

スポンサードリンク

ローズマリーと相性が悪いハーブは?

ローズマリーは家庭菜園として育てやすい植物ですが、一緒に植えるにあたり相性が悪いハーブがあります。それはミント系です。ローズマリーもミントも寒さに強いという共通点がありますが、ローズマリーは多湿を嫌う植物なのに対し、ミントは多湿を好む植物です。

そのため、一緒に植えて育てると水やりのペースが合わず、どちらかを枯らしてしまうことになります。また、ミントは繁殖力が非常に強いので、他の植物に侵食してダメにしてしまうといった被害もあります。

  • ペパーミント
  • アップルミント
  • レモンミント
  • スペアミント


相性の悪いミント系には、これらの種類があるので注意しましょう。

ローズマリーに毒性はない?

ローズマリーに毒性はありませんが。体質によっては副作用が出ることがあります。

副作用が出る人
  • 高血圧 / 血圧の薬を飲んでいる人
  • 血液をサラサラにする薬を飲んでいる人

まず血圧の薬を飲んでいる人に関してですが、ローズマリーには心臓に作用して血圧を上げる働きがあります。そのため高血圧の人には向いていません。逆の効果もあり、ローズマリーには血液をサラサラにして血圧を下げる効果もあります。血圧関連の病気で薬を飲んでいる方は注意してください。

妊娠中(妊婦)でも食べられる?

ローズマリーは色々な栄養素が含まれているハーブですが、実は『妊娠中にはあまり食べない方が良い』とされています。その理由は、ローズマリーには“子宮収縮作用”があるためです。

ローズマリーは料理のトッピングとして用いられることがほとんどなので、一度にたくさん食べるものではありません。体に影響が出るほど食べてしまうことはないかと思いますが、流産率の高い妊娠初期は特に控えた方が良いでしょう。

スポンサードリンク

まとめ

この記事をまとめると

  • ローズマリーと相性の悪いハーブはミント系!
  • 水やりの頻度に違いがあり、ミント系に侵食されてしまう
  • ローズマリーは抗酸化作用が強く、がん予防やアンチエイジングに効果がある
  • 毒性はないが高血圧の人や血液をサラサラにする薬を飲んでいる人には合わない

ローズマリーは育てやすいハーブではあるものの、ミント系と植えると枯れやすいので注意しましょう。

スポンサードリンク