牛肉のかたまり肉をそのままオーブンで蒸し焼きにし、スライスして食べる イギリスの伝統料理ローストビーフ 。出来立てを食べても美味しいですが、ローストビーフは冷めても美味しくサラダやサンドウィッチに挟んで食べたりと食べ方は様々です。
ハーブや塩コショウなどのシンプルな味付けなので、日本でも特別な日のメインディッシュに作る方も多いのではないでしょうか。
そんなローストビーフですが、 外は香ばしく焼いてありますが、中は半生の状態 で食べるのが特徴です。そのためか、ローストビーフを食べた後に下痢になったという方もしばしば。
そこで今回は…
- ローストビーフの下痢の原因
- 食中毒
- アレルギー
- お肉の生焼け
- 症状について
- 下痢になった時の対処法
についてど紹介いたします。
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目次
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ローストビーフを食べて下痢になるのはなぜ?
ローストビーフを食べて下痢をすれば、大抵お肉の生焼けが原因と考えらます。 どのような菌 によるものなのでしょうか。また、 菌以外で下痢になる理由 はあるのでしょうか。
食中毒・菌
ローストビーフで感染が考えられる2種類をご紹介します。
【腸管出血性大腸菌】
代表的なものは、0157や0111と呼ばれるものがあります。主に牛の腸内にいる細菌で、牛の糞を介してお肉や食品、下水に付着します。少量でも感染してしまい、体内に入ってから2〜7日で発症します。
症状は、発熱・腹痛・下痢・血便・嘔吐 。子供や妊婦、高齢者は重症化しやすいので気をつけなければいけません。
【サルモネラ菌】
人間をはじめ、家畜とされる動物や下水、虫、下水など自然界の中に多く存在している菌です。主に、卵やお肉の調理中に手やvほうりきぐに付着して感染します。
12〜48時間後に発症することが多く、 吐き気・腹痛・発熱・下痢の症状 に苦しみます。
アレルギー
お肉を食べてアレルギー症状が出る人はかなり少ないそうですが、稀にいます。その少ないとされる理由も、食べてから数日経ってから症状が出る遅延型アレルギーだったり、症状があってもなかなかお肉が原因とは思いつかないことがあるからです。
そして、牛肉アレルギーだった場合の症状は、 下痢になることも多く、または蕁麻疹 などの皮膚症状の場合もあります。 ひどい時はアナフィラキシー症状 になるので、お肉を食べた後、決まった症状が出ていないか確認するといいでしょう。
肉が生焼け
ローストビーフというと、切ると真ん中がピンク色で赤い肉汁が流れてくるのが特徴かと思います。それを見ると、「中が焼けてなくて大丈夫?!」とつい心配になってしまいます。
まず、 ローストビーフのあのピンク色は、実はきちんと火が通っています 。そして、赤い汁は血ではなく牛肉のタンパク質が水分と一緒に流れているだけなので心配ありません。
ただ、本来ピンク色なのが 真っ赤になっている場合は、火が通っていない証拠 です。牛肉はお肉の中で唯一、生で食べることができるお肉です。
ですが、新鮮なのもでなかったり、菌が付着したり保存環境に問題がある場合は、食中毒になりますので気をつけましょう。
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どんな症状が出る?
もし、食中毒になったりアレルギーが出てしまった場合、 どのような症状が出るのでしょうか 。さらに詳しく調べてみました。
食後どれぐらいで症状が出る?
【食中毒】
牛肉で食中毒になった場合、最初にお話しした通り「腸管出血性大腸菌」か「サルモネラ菌」が原因になることが多いです。「腸管出血性大腸菌」の場合は、 だいたい2〜7日後 と遅れて発症します。
「サルモネラ菌」の場合は、 12〜48時間後 とされていて、お肉や卵を食べた後しばらくして発症すれば、これが原因でしょう。
【アレルギー】
食物アレルギーには、「即席型アレルギー」と「遅延型アレルギー」の2種類があります。「即席型アレルギー」の場合、食べてから 1時間〜4時間 までには症状が出始めます。
「遅延型アレルギー」の場合は、食べてから 1〜2日後 に蕁麻疹などの症状が出ます。
腹痛・下痢
今回の場合、考えられる下痢の症状は、食あたりやアレルギーなどによって引き起こされる「分泌性下痢」という病気です。弁の水分が90〜100%になるもので、下痢と腹痛、発熱がある場合があります。
胃の中に何も入ってなくても出てしまうので、 脱水症状にとても注意が必要 です。
腸炎になる
これまでお話しした食中毒は、「感染症腸炎」に値します。症状が重いと普通でもとてもきついのですが、どちらも 抵抗力の低い子供や高齢者、妊婦の方は重症化しやすい のでローストビーフは避けたほうがいいかもしれません。
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対処方法は?
それでは、ひどい下痢になった場合 どのように対処 すれば良いのでしょうか。そして、だいたいどのくらいで治るものなのでしょうか。
下痢を出し切る
基本的には、便と一緒に毒や異物を出し切るまで下痢は続きます。もし、他の症状がひどくない場合は、 生活を整え、消化のいいものを少しづつ食べて安静 にしましょう。
水溶性の下痢は何度もたくさん出てしまいます、そのため脱水症状には気をつけなければなりません。 水分補給はこまめに 取りましょう。
治るまでどれぐらいかかる?
食生活に気をつけ安静にしていれば、 通常3日以内 には完治します。ですが、症状がなくなっても、 長くて1ヶ月は便の中にウイルスが含まれて いますので継続して注意をしてください。
病院へ行くべき?
下痢の他にも、 嘔吐や発熱、激しい腹痛がある場合 は、受診をオススメします。それぞれの症状にあったお薬を出してもらいましょう。
また、 便の色がいつもと違ったり、血便や下痢が続く ようであれば、他に原因がある可能性があるので早めに受診しましょう。
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まとめ
この記事をまとめると
- ローストビーフの下痢の原因は、食中毒かアレルギーかも
- 食中毒の種類は、腸管出血性大腸菌かサルモネラ菌の可能性が高い
- アレルギーの場合、アナフィラキシー症状に注意
- ローストビーフのピンク色は生ではない
- 新鮮な牛肉は、生でも食べられる
- アレルギーだと、蕁麻疹が出ることも多い
- 食中毒は、下痢、腹痛、発熱、嘔吐などが一般的な症状
- 下痢で菌を出し切るまで消化にいいものを食べ安静にする
- 下痢の他に症状がある場合は、受診をする
- 血便や下痢が長く続く場合は早めの受診を
いかがでしたか。基本的に、新鮮で正しく保存されている牛肉であれば問題がありません。ですが、万が一食中毒やアレルギーで下痢になった場合、重症化すると危険ですので、調理するときは最新の注意を払って作ってみてください。
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