りんごの食べ過ぎでアレルギーに?症状は下痢・腹痛?大人もなる?加熱すると?

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秋から旬を迎えるりんご。りんごは、ビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養素が豊富で、健康に良いとされています。しかし、食べ過ぎると、アレルギー症状を引き起こすことも・・・。食物アレルギーは、特に、離乳食を始めたばかりのお子さんに注意しなければなりませんが、実は、大人も要注意なのです。今回は、

  •  りんごの食べ過ぎでアレルギーになる?
  • 果物アレルギーの特徴・症状
  • りんご・果物アレルギーの対処法
というテーマでお送りします。

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りんごの食べ過ぎでアレルギーになる?

りんごの食べ過ぎはアレルギーの原因に?

りんごは、種類も多く「ふじ」「つがる」「ジョナゴールド」「王林」「ふじ」などがあります。秋に旬を迎え、冬には甘さが増して美味しくなります。また、りんごは、ミネラル、ビタミン類、食物繊維などを豊富に含みます。「1日1個で医者いらず」と言われるほど、私たちの健康に貢献してくれる果物です。しかし、りんごの食べ過ぎでアレルギーを起こす可能性が示唆されています。現在では「特定原材料に準ずるもの」のひとつに、りんごが挙げられています。

大人もなる?

りんごアレルギーについては、子どもだけでなく、大人になってからの発症も報告されています。特に、花粉症持ちの方は要注意だとか。子どもに比べ、大人になってからアレルギーを発症した場合は治りにくいとも言われています。では、具体的にどんなことに注意したらいいのでしょうか。

花粉症と関連がある?

果物アレルギーは、特定の果物を摂取した時に生じる口腔内にかゆみや腫れを示す症候群です。花粉症の方の約10%に合併すると言われています。今や国民病となった花粉症の患者増で、果物アレルギーの患者さんも増えているようです。特に、「シラカバ」や「オオバヤシャブシ」の花粉症患者の約2割は、バラ科果物のアレルギーがみられたと言う報告があります

参考果物アレルギー・野菜アレルギー|花粉症・アレルギー性鼻炎|(miyatake-clinic.com)

バラ科の食べ物に要注意

りんごはバラ科に属します。もし、りんごを食べてアレルギーを発症してしまった場合は、以下のバラ科の食物にも注意が必要です。

  • 梨(洋ナシも含む)
  • いちご
  • サクランボ
  • アプリコット
  • キウイ
  • セロリ
  • ニンジン
  • 大豆    など
 

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果物アレルギーの特徴・症状

アレルギー

主な症状

食物アレルギー症状として、以下のようなものが挙げらています。

皮膚や粘膜の症状

・口の中や喉がかゆくなる

・口の中や喉がヒリヒリ・イガイガする

・舌が痺れる

・蕁麻疹

消化器の症状

・吐き気

・腹痛

・下痢

呼吸器の症状

・咳やくしゃみ

・呼吸困難    など 

りんごなどの果物を食べて起こるアレルギーの中で一番多い症状は、皮膚や粘膜の異常(=口腔アレルギー症候群)です。もし、上記のような症状が出たら、すぐにりんごを食べるのを止めましょう。さらに、注意しなければならないことは、アナフィラキシーショックです。

アナフィラキシーショックとは?

アレルギー症状の中でも、命の危険があり重篤な症状を「アナフィラキシーショック」と言います。もし、以下のような症状がある場合は、すぐに救急車(119)を呼んで対応してください

・血圧低下

・頻脈

・意識障害

・呼吸困難

食中毒との違い

腹痛や下痢といえば、食中毒の症状でもあります。しかし、食中毒の原因となる菌は、食べてから症状が出るまでに数時間かかることが多いものです。もし、りんごを食べて数分以内に症状が出た場合は、食中毒ではなく、アレルギーの可能性が高くなります

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りんご・果物アレルギーの対処法

果物アレルギーの判別方法

果物アレルギーの判別方法は、詳細な問診を行い、特定のアレルゲンを想定した上で「抗原特異IgE抗体価測定」や「皮膚テスト」を行います。新鮮な果実、及び、加工品についても検査を行います。ただし、特異IgE抗体価は、偽陽性あるいは偽陰性の結果が出る場合もあるようです。

参考果実アレルギーの症状と診断|Web医事新報|日本医事新報社 (jmedj.co.jp)

りんごジュースは大丈夫?

りんごなどバラ科の果物の生を食べると症状が出ますが、加熱したものでは大丈夫な場合があります。加熱調理によって、果実のタンパク質が変化します。それにより、ジャムやソース、濃縮還元のジュースであれば大丈夫という方も多いようです

一方で、生のりんごは大丈夫なのに、りんごジュースにアレルギー反応がある場合は、「小麦」や「大豆」アレルギーを疑います。市販のジュースには、天然や人工のフレーバーなどの他の成分を加えているためです。

症状が出た場合は?

食物アレルギーは、特定の食物を口にしてからすぐ(5分以内)~2時間くらいでアレルギー症状が出始めます。違和感があった場合は、何を食べたか(果物・野菜の種類)を記憶しておきましょう。そして、半日くらいは特に注意して様子をみましょう。口にしてすぐに、アナフィラキシーショックなど重篤な症状が出た場合は、すぐに救急車を呼ぶなどして対応してください。

加熱すればアレルギーの発生を抑えられる

上記のように、生のりんごを食べてアレルギー症状が出た場合でも、加熱した場合は大丈夫なケースがあります。例えば、ジャム、アップルパイ、コンポートなど。果物のタンパク源は、加熱することにより分解され、アレルギーの発症が抑えられる場合があります。

体調が悪い時は注意

アレルギーは免疫の過剰反応です。体調がすぐれない時は特に注意が必要です。例えば、季節の変わり目、疲労、寝不足、過労などでストレス過多になっている方は、ストレスの少ない方と比べて、アレルギーを引き起こしやすくなります。また、免疫反応は、腸との関係が大きいと言われています。腸の状態が良くないと、便秘、下痢、花粉症、風邪を引きやすいなど免疫機能の低下を引き起こしやすくなります。

花粉症の時は注意

特に、花粉症の人は、花粉が飛んでいない時期も果物アレルギー(口腔アレルギー症候群)に注意が必要です。花粉症を引き起こす花粉アレルゲンと特定の果物・野菜がもつアレルゲンが共通することで体がアレルギー反応を起こすことが報告されています。

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まとめ

今回は、「りんごの食べ過ぎでアレルギーになる?」をテーマにまとめてみました。

この記事をまとめると

  • りんごなど特定の食物の食べ過ぎが原因で、アレルギーを起こすことがある
  • 症状の多くは、皮膚や粘膜の異常(口腔内アレルギー症候群
  • アナフィラキシーショック(呼吸困難・血圧の低下・意識障害)の場合はすぐに救急車を!
  • 花粉症の人や体調を壊している時は、食物アレルギーになりやすい

りんごは、ビタミン、ミネラル、食物繊維など豊富な栄養素が含まれている優秀な食材です。しかし、どんなに体にいい食べものでも過食は禁物。何事もバランスが大切ですね!

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