冷凍保存のメリットは、長期間保存できるようになることです。正しく冷凍すれば、美味しさもキープできますし、栄養価の低下もわずかだと言われています。また、野菜によっては冷凍することで旨味が増すものも存在します。野菜の冷凍保存は多くのメリットがあるのでぜひ活用したいですね。今回は、
- 冷凍野菜で野菜炒めを作ると水っぽい原因は?
- 冷凍野菜が水っぽくならない方法
- 野菜炒めが水っぽくならないためのコツ
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目次
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冷凍野菜で野菜炒めを作ると水っぽい原因
スーパーなどで色々な野菜が冷凍されていますが、野菜炒めを作るとベチャベチャになってしまいませんか?
冷凍することで水分が多くなる
購入した冷凍野菜のほとんどには氷の膜(グレーズ)がついています。乾燥を防ぐために製造過程で意図的につけられているのですが、このグレーズが溶けるため水分が多くなります。
また、もともと野菜には水分が含まれていて、冷凍するとその水分が凍ります。その時にできた氷の結晶が野菜の組織や細胞を壊して空洞ができ、解凍の時にはクタッとなってしまい、食感がイマイチになってしまうのです。
温度が上がらず水分が飛ばなくなる
冷凍野菜を炒める場合は、強火で加熱するのがベストですが、炒める量が多いとなかなか高温にならず、水分が飛びません。
油の入れすぎはべちゃべちゃになる原因に
油は最初に大さじ1くらいを使うだけがいいでしょう。途中から油を足すと油分が多くなり、べちゃべちゃになってしまいます。
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冷凍野菜が水っぽくならない方法
冷凍野菜が水っぽくなるのは細胞壁が破壊されてしまうからです。細胞壁が壊れにくいベストな方法は-35℃以下で急速に冷凍することで、業務用の冷凍野菜はこの方法で作られています。一方で、家庭用の冷凍庫の温度は-20℃が限界ですので、解凍した冷凍野菜はどうしても水っぽくなってしまいます。
解凍後に水気をふく
解凍後、野菜に余計な水分がついていると、水っぽくなる原因になります。キッチンペーパーやふきんで、表面の水気をしっかりとりましょう。
冷蔵庫で自然解凍させる
通常、冷凍野菜は冷蔵庫に移して自然解凍するのが基本ですが、その後の調理の仕方によって色々な解凍方法があります。冷蔵庫で自然解凍できる商品かどうかはパッケージに記載されているため、必ず確認しましょう。
しっかりと火を通して水分を飛ばす
冷凍野菜を炒める場合は、強火で加熱して水分を飛ばしましょう。できるだけ火力の強いコンロを使うといいですね。
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野菜炒めが水っぽくならないためのコツ
冷凍野菜を解凍すると、組織内の水分を維持する能力が失われてしまい、水っぽくなってしまうのは避けられません。しかし、最小限に抑えるためのコツはあります。ポイントは「凍ったまま調理すること」です。
油は大さじ1杯まで
生鮮野菜を炒めるときは、火の通りをよくするために塩を振ってから炒めますが、市販の冷凍野菜はブランチング(熱湯や蒸気で70~80%加熱する処理)されているため塩を振る必要はありません。しっかり熱したフライパンに凍った野菜を入れると、炒めながら解凍できます。
美味しさのコツは、冷凍野菜がしっかり解凍されて熱くなってから調味料を加えることです。味がぼやけません。また、油は少なめで加熱できます。油の目安は1人分小さじ1、多くても大さじ1です。
新しいフライパンを使う
汚れを落とした綺麗なフライパンに油を入れ、あらかじめしっかり加熱しておきましょう。野菜の火の通りをよくしますし、焦げ付きも防げます。
強火で水分を飛ばす
強火で一気に炒めるといいでしょう。油のパチパチ音が軽くなったら火が通った合図です。
まとめ
いかがでしたか?
この記事をまとめると
- 冷凍野菜で野菜炒めを作ると、グレーズが溶ける・炒める量が多いとべちゃべちゃしやすい
- 冷凍野菜が水っぽくならないためには、解凍後の余計な水分はとる・強火で一気に過熱して水分を飛ばす
- 野菜炒めが水っぽくならないためのコツは、油少なめ・きれいなフライパンで・強火で一気に
冷凍野菜は、旬のおいしい時季にまとめ買いしたときなど、すぐに使いきれない量がある場合も、無理することなく使いきれます。また、野菜のヘタや皮などの端切れを冷凍しておき、ベジブロス(野菜だし)をつくるのもおすすめです◎
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