皆さんは冷凍食品を食べたことが一度はあると思います。知らない間に食べたものが冷凍食品だったというケースも多いのではないでしょうか。それくらい私たちの生活の中には冷凍食品が溢れており、現代社会を生きていくためにはなくてはならない保存方法になってきています。
では冷凍すると栄養価が下がる食材というのはあるのでしょうか、また冷凍することのメリットなども紹介していきたいと思います。
今回の記事では、
- 冷凍食品のメリットは?
- 味や栄養価は落ちるの?
- 冷凍することで栄養が増えるものもある?
これらについて解説していきたいと思います。
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目次
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冷凍食品のメリット
長期保存
食材を冷凍保存した冷凍食品は非常に長持ちするという特徴があります。これは冷凍庫の温度であるマイナス18℃では食材を腐敗させる微生物が繁殖しないという特徴があるからです。
生物が繁殖しないからと言って腐敗しないということではありませんが、常温保存や冷蔵保存などに比べてかなり高い保存効果を期待することができるようになります。
水分の多い生の食品であったとしても長期保存が可能になるというのは、まさに冷凍保存の大きなメリットでしょう。
家庭用の冷蔵庫だと若干弱め
先ほどはマイナス18℃では食材を腐敗させる微生物が増殖しないということをお伝えしましたが、ご家庭の冷凍庫の場合マイナス18℃ではない可能性があります。
これはご家庭の冷蔵庫の場合開け閉めを何度も行いますし、食材がたくさん入っていると温度を下げることが出来なくなったりするからです。
家庭の冷凍庫の場合は業務用の高い冷凍機能を持つ冷凍庫に比べて少し性能が落ちてしまうため完全な冷凍保存はできないと考えていただきたいところです。
技術向上や生活様式も後押し
最近では技術の向上によって瞬間冷凍機能がよく用いられるようになっています。この瞬間冷凍機能というのは食材を劣化させずにできるだけ早く冷凍することができる方法で、食材の旨みや栄養素を損なうことなく冷凍することができるとても優れた方法です。
これにより収穫したての高い栄養状態のままで、食品を運送し保存することができるようになり、ご家庭で美味しい野菜や肉魚などの食材を食べることができるようになってきています。
生活様式も購入してすぐに使うという形ではなく、購入したものを一度冷凍して長期間かけて食べていくという方法にシフトチェンジして生きているため、食材を冷凍保存するという方法はよく用いられるようになっています。
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冷凍食品のデメリット
①味が落ちる場合がある
ここまでは冷凍食品に対するメリットを紹介してきました。しかしメリットがあるということはデメリットもあります。冷凍食品におけるデメリットというのはやはり一番大きな問題は味が落ちるということです。
冷凍することによって食材から水分が抜けていきます。その中でゆっくりと冷凍してしまうと水分と同時に旨味成分も外に抜け出て行ってしまう恐れがあります。
これを防ぐには急速冷凍機能を行うか、冷凍せずに新鮮な状態で食べるかという対処法になります。また解凍方法によっても、風味が大きく異なってきます。出来る限り解凍する時はゆっくりと解凍できる冷蔵庫内自然解凍を行うようにしましょう。
②栄養が落ちる場合がある
冷凍食品におけるデメリットの二つ目は栄養が落ちる場合があるということです。これも先ほどの旨味成分と同じ原理ですが、水分と一緒に栄養素が抜け出てしまう恐れがあります。
特に水溶性のビタミンなどは水に溶けだしてしまいますので、冷凍食品ではあまり摂取することができなくなってしまうことが多いです。
水溶性のビタミンを摂取したい場合は新鮮な食材を選ぶか、サプリメントで摂るなどの対処法があります。
③保存する場所が必要
冷凍食品におけるデメリット三つ目は、冷凍保存するための保存場所が必要になるということです。
冷凍食品を家で保存するとなると、ご家庭でお使いの冷凍庫を活用する必要があります。ですが冷凍庫というのはそこまで保存スペースが広くないものがほとんどではないでしょうか。
冒頭でもお伝えしましたが家庭用の冷凍庫の出力はあまり高くないので、業務用のしっかりとした冷凍庫よりも保存性能は落ちてしまいます。また冷凍庫の開け閉めが多くなってしまうと冷凍庫内の温度が上がってしまい、正しく保存されなかったことで品質が著しく低下してしまうこともあります。
このように冷凍食品というのはご家庭で保存するには少し何がある、扱いが難しいものであるということがデメリットとして挙げられます。
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冷凍すると栄養価が下がる?上がる?
基本、栄養価はほとんど変わらない
冷凍すると栄養価が下がるとよく聞きますが実のところ、大きく栄養価が下がるということはありません。
急速冷凍の技術が発達した現在では、栄養価を落とすことなく品質を保った状態で冷凍することが出来ているからです。
なので基本的には栄養価はほとんど下がらないと考えていただいて構いません。先ほども紹介したとおり水溶性のビタミンは、解凍した時に外に流れてしまうのでなるべく凍ったまま使用するようにすることで栄養の流出を抑えることができます。
栄養価が上がる食材
ちなみに冷凍することで栄養価がアップする野菜というものもあります。いくつか例に出して紹介するとブロッコリーは冷凍することでビタミンCやルテインなどの身体に良い成分が増加するといわれています。
その他にもニンジンの場合は冷凍することによってカロテンとビタミンC、ポリフェノールが増加するということが研究によって明らかになっています。これ以外にも様々な食材が冷凍することで栄養価が上がる食材に該当しますので、是非皆さんも色々調べてみてくださいね!
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事をまとめると
- 冷凍食品のメリットは長期保存できること
- 冷凍することによって栄養価が増加する野菜もある
- 家庭の冷蔵庫だと若干出力が弱い傾向にあるため冷凍してもしっかりと保存することができない場合がある
- 味が劣化してしまうことがあるので解凍方法には気をつけよう
今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。
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