クリームブリュレとプリンの違いは?キャラメリゼとも似てるけど…

日本で人気のスイーツと言えば「プリン」は外せないですよね。カスタードプリンやシンプルなカラメルプリン、生クリームが乗せられたプリンなど、様々な種類が製造販売されています。

最近ではプリンと似たスイーツで「クリームブリュレ」と呼ばれる商品も多く見かけます。中身はプリンに似ていますが、カリカリとしたカラメルの層が特徴的です。

プリンとクリームブリュレは似ているようで微妙な違いもありますが、原材料や定義の違いはあるのでしょうか?そこで今回は、

  • クリームブリュレとプリンの違いは?
  • キャラメリゼとは
  • それぞれの歴史

これらのテーマで紹介していきます。是非最後までチェックしてくださいね。

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クリームブリュレとプリンの違いは?

クリームブリュレとプリンの違いについて解説していきます。プリンにも表面が焼かれた「焼きプリン」と呼ばれる商品も販売されています。

「焼いてあるか焼いていないか」、といった違いだけではないような気がしますよね。両者にはどのような違いがあるのでしょうか。

カラメル

クリームブリュレの一番の特徴と言えば、表面のカリカリとした「カラメル」です。「カラメリゼ」とも呼ばれ、砂糖に熱を加え、独特の苦味や風味を加える調理方法です。ケーキやプリンなど、製菓業界ではよく使用される調理方法です。

クリームブリュレにもこの工程が施され、表面に砂糖を振りかけてバーナーで炙ることにより、パリパリとした食感と独特の苦味がプラスされます。

焼プリンとの違いは?

プリンは鶏卵や牛乳、砂糖などを専用の容器に流し込み、蒸して固める洋菓子です。砂糖を焦がして作られたカラメルソースを表面にかけたり、底面に流し込んだ状態で提供されることが多いです。

プリンと聞くと、「蒸して作る工程」が一般的ですが、クリームブリュレのようにオーブンで焼き上げて作る「焼きプリン」も販売されています。製造方法も同じですから、一見同一商品にも思えますが実は違います。

まず1つ目に、焼きプリンには「生クリーム」が使用され無いことがほとんどです。2つ目に、表面に砂糖が振りかけられていないため、焼いてもカリカリとした食感にはなりません

最近では、生クリームが使用されているプリンも多いため、1つ目の違いはあまり気付きにくいでしょうが、2つ目の違いはよくわかるでしょう。焼きプリンはしっとりとしていますよね。

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キャラメリゼとは

クリームブリュレと焼きプリンの最大の相違点である「キャラメリゼ」ですが、いったいどのような調理方法なのでしょうか?キャラメリゼについて詳しく解説していきます。

特徴

キャラメリゼは砂糖を加熱することにより、糖分を酸化させる現象のことで、今回のクリームブリュレをはじめ、フロランタンやクイニーアマンといった洋菓子で使用されます。「カラメル化反応」とも呼ばれ、独特の香ばしい風味や苦味を感じられる砂糖になります。

プリンに使用されるキャラメルソースも、カラメル化反応により作られたソースです。

ブリュレとの違いは?

クリームブリュレの「ブリュレ」は、「砂糖を振りかけて表面を焦がした焼き菓子」を指す言葉で、「キャラメリゼ」は調理方法を指す言葉です。「商品自体を指す言葉」か「調理方法を指す言葉」かの違いということになります。

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それぞれの歴史

ここまでクリームブリュレとプリンの違いや特徴について解説していきましたが、ここからはそれぞれの歴史について見ていきましょう。

プリン

日本では「プリン」と呼ばれる名称で知られていますが、正式には「プディング」と呼びます。プリンの歴史は16~17世紀まで遡ります。そもそも「プディング」は、蒸し料理全般を指す言葉で、スイーツのプリンを指す言葉ではありませんでした。

16世紀ごろのスコットランドやイングランドで「バック・プディング」と呼ばれる名前で広まったという説や、17世紀のイギリスの伝統的なクリスマスケーキ「プラム・プディング」で広まったなど諸説あります。

日本には江戸時代後期~明治時代初期に伝わったとされています。

クリームビュルレ

クリームブリュレの歴史は諸説ありますが、1691年フランスの「フランソワ・マシアロ」と呼ばれるシェフの料理本に初めて登場したことが始まりとされています。

キャラメリゼ

キャラメリゼについての歴史については詳しい情報が見つかりませんでした。似たような現象で「メイラード反応」や「カラメル化反応」など、様々な名称があるようです。

キャラメリゼは元々フランス語が起源で、英語では「キャラメライゼーション」と呼ぶようです。

まとめ

今回は、クリームブリュレとプリンの違いや歴史、キャラメリゼとはどのようなものなのか解説していきました。

この記事をまとめると

  • クリームブリュレは生クリームを使用している点や、表面に砂糖を焦がした層が見られる
  • プリンは牛乳を使用して蒸しあげた料理で、キャラメルソースが使用される
  • どちらも似ているようで別の料理である

いかがでしたか?洋菓子は原料は同じであっても、調理工程の違いや、火加減などによって様々なメニューがあり、一般の消費者ではどのような違いがあるのかわかりにくいものです。知見を広げるためにも、色々なスイーツを召し上がってみましょう。

プリンやクリームブリュレの歴史や特徴などについて、少しでも知識が深まったのであれば幸いです。最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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