じゃがいもの茶色い輪っか・シミは食べられる?真ん中が半透明な原因は?

じゃがいもを切ったら茶色い輪っかがあった!そんな経験はありませんか?皮の近くに1周、輪っかができているのはなぜなのでしょうか?食べても大丈夫なのでしょうか?今回は、

  • じゃがいもの輪っかは何?
  • 輪っかができたじゃがいもは食べられる?
  • 黒い斑点・茶色いシミの原因は?
  • 真ん中が半透明のじゃがいもは食べられる?

これらのテーマについてご紹介いたします。

スポンサードリンク

じゃがいもに茶色の輪っか!食べられる?

じゃがいもを切った断面に、“茶色い輪っか”ができていることがあります。皮の近くに輪っかができることが多いのが特徴です。

茶色い輪っかができる原因は、じゃがいもに起こる病気によるものが多いです。茶色く変色した部分の味は落ちているので取り除いた方が良いですが、それ以外の部分は食べることができます◎では、輪っかができる病気とは一体どんなものなのでしょうか?

スポンサードリンク

茶色い輪っかの原因

じゃがいもにできる茶色い輪っかの原因には、『輪腐れ病(わぐされびょう)』が考えられます。

輪腐れ病とは?

輪腐れ病とは、じゃがいもに細菌が感染し腐敗する病気

輪腐れ病の場合、皮の近い部分に茶色い輪っかができます。部分的に腐敗している状態で、購入前にすでに輪腐れ病になっていることがほとんどです。

断面をカットしないとわからないので、販売されている時点で見分けるのはなかなか難しいでしょう。断面が二層に分かれているように見える場合も、輪腐れ病の可能性が高いです。

じゃがいもの黒い斑点・茶色いシミは何?

じゃがいもが茶色く変色するのには、輪っか以外にもいくつかの状態があります。黒い斑点のようなものができたり、大きくシミのようになったりするのですが、それぞれの原因には何があるのでしょう?

黒い斑点

じゃがいもにできる黒い斑点は、じゃがいもに含まれる『クロロゲン酸』という成分と鉄の反応によるものと言われています。この2つが結合すると『ジフェノール化合物』という物質が生成されます。

ジフェノール化合物は食べても害のないものですが、味が悪いのでその部分を取り除けば他の部分は食べることができます。

また、他の可能性としては『ソウカ病』という病気にかかっていることが考えられます。こちらも食べても問題ないので、黒い斑点部分を取り除けば食べることができます。

茶色いシミ

じゃがいもに大きめの茶色いシミがある場合は、『褐色心腐れ病』や『黒色心腐れ病』であることが考えられます。これは生育環境が原因となっている病気で、高温・低温・乾燥・多湿などの影響を受けて変色してしまう病気です。

変色箇所は味が悪いので食べない方が良いですが、変色していない部分に関しては食べても大丈夫です◎

スポンサードリンク

真ん中が半透明のじゃがいもは食べられる?

じゃがいもが茶色ではなく、”真ん中が半透明になっている”ことがあります。これは食べられるの?と疑問に思う方もいますが、 真ん中が半透明のじゃがいもは食べることができます!  半透明になっている原因は、じゃがいもの中心部に栄養を通す”維管束(いかんそく)”というものが少ないからです。中心部は周りの部分より維管束が少ないため、じゃがいもが持つカタクリ粉の量が少なく、色が薄く半透明に見えるというわけです。

じゃがいもは腐るとどうなる?

じゃがいもは腐るとどうなるのでしょうか?腐ったじゃがいもの特徴はこちらです。

腐ると…
  • ぬるぬる
  • 糸を引く
  • 変な匂いがする
  • 酸っぱい味がする
  • 白カビ・黒カビが生えている
  • ぶよぶよして柔らかくなっている

腐る原因

じゃがいもが腐る原因には、乾燥や湿気などの湿度問題”・”日光の当てすぎ”が考えられます。乾燥するとじゃがいもから水分が抜けて傷みやすくなり、湿度が高くてもじめじめしてカビが生えやすくなります。また、日光が当たると変色やソラニンという毒成分の生成を促進させてしまいます。

ソラニンとは?

ソラニンはじゃがいもの天然有毒成分で、主に青や緑に変色した部分や芽に多く含まれています。芽は食べずに取り除く習慣は、このソラニンに理由です。

ソラニンが含まれている植物はじゃがいもと同じナス科の野菜にも含まれています。ソラニンは神経に作用する毒性を持っており、過剰摂取してしまうと腹痛・下痢・嘔吐などの食中毒症状が現れます

ソラニンは水溶性なので、切ってから水洗いすると少し流れ出るとも言われていますが完全に取りきることはできません。また、熱を加えても毒が消えることもないので、調理前に取り除いておくことが大切です◎

スポンサードリンク

腐る期間

じゃがいもが腐るまでの期間は、季節や室温など保存環境によって異なります。丸ごと1個の状態であれば常温保存も可能で、上手く保存できれば3ヶ月保存が効きます。

しかし、暖かい場所で保存すると腐りやすかったり、使いかけの場合は購入から1週間以内でも腐ってしまうこともあります。

まとめ

この記事をまとめると

  • じゃがいもに輪っかができる原因は、輪腐れ病が考えられる!
  • 冷輪っか部分を取り除けば他の部分は食べても大丈夫◎
  • 真ん中が半透明なのは栄養分を通す管が密集していないため

じゃがいもの断面にできる茶色い輪っかは、病気による可能性が高いです。ですが、変色した部分以外は食べても問題ありません◎じゃがいもにはいくつか病気がありますが、腐っている以外は食べられることが多いのでよく見分けてみてくださいね。

スポンサードリンク