ピータンで食中毒・食あたりになる?腐る?そのまま生で食べられるの?

「ピータン」という食べ物は知っていますか?中華料理では多く登場する食べ物のため、お店で見かけたことや食べたことのあるかたもいるでしょうが、普段はなかなか食卓に登場しない食べ物ですよね。

独特の見た目や臭いの食べ物であるがゆえに食べることを躊躇しているかたも多いはず…。今回はそんな不思議な食べ物「ピータン」について詳しくご紹介していきます!

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ピータンってどんな卵?

「卵」であるということは見た目で判断ができますが、それ以外のことはご存知ですか?「ピータン」の特徴を詳しく説明していきますね。

意味・由来

ピータンとは卵を熟成させて作る中国の食品のことを指します。

高級品になると白身の表面部分にアミノ酸の結晶による松の枝のような模様が現れることから「松花蛋」とも呼ばれるそう。(”花”は模様を意味しており、「松の花の卵」という意味)

MEMO
英語ではピータンのことを「century egg(100年経った卵)」というそうですよ。

記録によると明代初期にアヒルの卵を石灰の中に置き忘れてしまい、2カ月後に偶然発見されたことから食されるようになったそう。そんな卵を1番初めに食べようと思ったひとの勇気はすごいですよね。

どんな味?まずい?

皆さんが知っている食品に例えるとすると…「温泉卵」に1番近いといえるでしょう。ピータンの白身部分の食感こそ温泉卵とは多少異なりますが、黄身部分のトロトロ具合といいかなり近い食感といえます。

そして、気になるお味はというと…。塩味が強いゆで卵に独特の風味を付け加えたような味をしています。保存食であるがために、酸味も感じられるでしょう。好き嫌いがはっきりと分かれる味といってもよさそうです。

臭い

強い刺激臭と腐敗臭が特徴です。

独特のアンモニア臭を放っているため、味よりも臭いの方が苦手…というかたも多いほど。口の中に入れる前はもちろんですが、入れた後にも臭いが強く残ります。いかに独特な臭いを克服できるのかが、カギとなってきそうですね。

鶏卵なの?

見た目からしてピータンは鶏卵でできていると思っているかたも多いかと思いますが、実はピータンは「アヒルの卵」からできています!

アヒルの卵の特徴とは…

  • 鶏卵の重さ平均が約50gに対して、アヒルの卵の重さ平均は約70gである
  • 卵黄には、脂肪・コレステロールだけではなくミネラルやビタミンが豊富である
  • 特に健康な神経機能に不可欠な、ビタミンB12が豊富である
  • 鶏卵に比べ、栄養価が高いといえる
MEMO
基本的にはアヒルの卵で作られているピータンですが、お店によってはうずらの卵で作られているところもあるようですよ。

そのまま生で食べられる?

ピータンは加熱処理せずに、そのまま生で食べることが可能な食品です。

ただし、そのまま食べる場合はやはり”臭い”が気になるというかたも多いのではないでしょうか。ピータンは調理することで、独特の臭いを和らげることができ食べやすくなりますよ。

値段

普段、食卓ではあまり見かけないピータン。それゆえに値段も張るのでは…?と思うかたも多いはず。

Amazonや楽天市場などのインターネット通販の平均価格は、6個入れで平均600円ほどでした。1個あたり100円程と思うと、思いきって挑戦してみてもよさそうな価格ですね。

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ピータンで食中毒や食あたりになる?

下痢・腹痛

簡単にいうとピータンは「腐敗」している食品。「腐敗」しているために、それを食べてしまうと食中毒や食あたりを起こしてしまう…と考えるかたも多いでしょう。

しかし、食中毒や食あたりを起こす要因は「腐敗した食品に雑菌が付着し、それを食べてしまったため」とされているそう。「腐敗」=「食中毒・食あたり」ではないのです!

ピータンに限らず、食品は適切な管理をする必要があります。正しい調理法や保管を行うことで食中毒や食あたりになるのを防ぐことができますよ。

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ピータンって腐る?腐らない?

保存・日持ち

発酵食品のピータンは、腐っていても気づきにくいのが難点…。そこで腐っているか判断できる方法をご紹介します。

判断基準とは…

  • 殻をむいて3%の食塩水に沈める。ピータンが浮かんできたら腐っている。
  • 強い硫黄のような臭いがする。しばらく置いても臭いが軽減されなければ腐っている。
  • 卵全体がドロドロに溶けている場合は腐っている。

黄身がとろとろは食べられる?

そもそもピータンは黄身部分が、とろとろのものが多い食品です。異常なほど溶けている場合を除いては食べても問題ないでしょう。

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ピータンは常温で保存できる?

保存方法

基本的には直射日光を避けた冷暗所での常温保存となります。お店などで販売されている真空パックのピータンも常温保存となりますが、開封すると劣化が進むので冷蔵庫保存することをおすすめします。

賞味期限

ピータンは保存食のため、普通の食品よりは期限が長めです。しかし、どんな食品でも永遠に食べらるものは存在しませんよね。

期限が切れても、1カ月ほどは問題なく食べることができるようですが食品はどんどん劣化していきます。

なるべく早めに食べきるようにしたいところですね。

ピータンの臭い取りの方法

腐ってる・臭い

ピータンが苦手…というかたの中には味よりも臭いがダメな場合も多いでしょう。しかし、臭いさえ克服してしまえば美味しく食べれられるようになるかもしれません。

ピータン初心者におすすめの臭い取りをご紹介しますね。

  1. 殻についている粘土やもみ殻を落とし殻をむく
  2. 食べる大きさにカットした後、空気にさらす(15分~1時間程度)

これをするだけで、独特の臭いが驚くほど軽減されます。ぜひお試しあれ!

まとめ

今回は中国ではポピュラーな食品、ピータンについてご紹介しました。

この記事をまとめると

  • 独特の臭いと外見が特徴的なピータンは主にアヒルの卵で製造される保存食である。
  • 基本的に期限が長く未開封品は常温保存が可能である。
  • 独特の臭いを取るには「空気にさらす」ことが大事!

一度美味しさを知ってしまうと、癖になってしまうピータン。インターネット販売などですぐに購入することが可能ですよ。ぜひ一度食べてみてくださいね。

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