ピラフ・パエリア・チャーハンの違いはわかりますか?どれも米を使った料理で違いが分かりにくいですよね。この3つの違いは『作り方』です。今回は
- ピラフの特徴と作り方
- パエリアの特徴と作り方
- チャーハンの特徴と作り方
スポンサードリンク
|
|
ピラフとは
ピラフはトルコ料理です。トルコでは「煮た肉と米」という意味で『pilav(ピラブ)』と言います。
でも、トルコ料理のピラブは私たちが食べているピラフとは少し違い、メイン料理の付け合わせとして食べられています。米のみのものや具材が入っているものがあり、具材が入っているものは『〇〇ピラブ』と呼ばれるそうです。
スポンサードリンク
味の特徴
トルコはアジアやヨーロッパの文化が行き交う国なのでピラブもさまざまな国に伝わり、その国の食材に合わせて少しずつ変化しながら広まりました。
インドではプラオ、ウズベキスタンではパラフ、ロシアではプロフと呼ばれています。日本では『ピラフ』と呼ばれますが、これはフランス語です。日本ではトルコからフランスに伝わり、フランス料理として変化したピラフが親しまれています。
ピラフは、炊いた米ではなく生米を使います。バターを使って生米と、にんじん、玉ねぎなどの野菜と一緒に炒めた後、ブイヨンを加えて米を炊きます。
水分が少ないので少し硬めですが、炊き込みご飯のようなしっとりとした仕上がりになるのが特徴です。
材料2〜3人分
- 米:2合
- 玉ねぎ:1/4個
- ミックスベジタブル:80〜100g
- エビ・ベーコン・鶏肉など:120〜150g
- バター:30g
- 水:400cc
- コンソメ:大さじ1
- 塩コショウ:少々
-
- ミックスベジタブルやエビを解凍しておく
- フライパンにバターを入れて玉ねぎを炒める(ベーコンや鶏肉を使うときには一緒に炒める)
- 3に生米を入れて米に少し透明感が出るまで炒める
- 水とコンソメを入れて混ぜながら2〜3分火を入れる
- 2を入れて弱火にして蓋をして12分炊く
- 米の上下を入れ替えるように混ぜてもう一度蓋をして弱火で3分炊く
- 塩コショウで味を整える
スポンサードリンク
パエリア
パエリアはスペイン料理です。黄色い米の上に貝、エビ、イカ、アサリなど魚介類がたっぷり乗った豪華な料理です。
パエリアという名前は『フライパン』を意味するバレンシア語が元になっています。パエリアは両側に持ち手のついた浅いフライパンで調理して、そのままテーブルに出されます。このフライパンが『パエジェーラ』という専用のもので、そこから料理名が『パエリア』になったようです。
味の特徴
パエリアは黄色い米が特徴です。これはサフランという香辛料の色です。サフランを使うことで見た目が豪華になり、香りも良くなります。
スペインではパーティーや屋外で食事をする際に出される定番の料理です。日本ではパエリアといえば魚介類を使ったものが一般的ですが、現地では地域によって具材が変わるそうです。パエリアの発祥の地と言われているバレンシア地方は山に囲まれていることから鶏肉やウサギ肉、豆、きのこなどを使って作るそうです。
パエリアは生米を使って作ります。洗ったり、炒めたりしません。魚介類や肉、野菜で旨味を凝縮したスープを作り、そこに生米を入れて汁気が無くなるまで煮詰めます。米はアルデンテで若干芯が残っているような硬めに仕上げられます。
作り方
材料2人分(直径26cmフライパン)
- 魚介類又は肉類:イカ・貝・白身魚・エビなど300〜400g、鶏肉・豚肉・ウサギ肉・ベーコンなど150〜200g
- 玉ねぎ:1/4
- パプリカ1/2
- ニンニク:2片
- トマト缶:100g
- 水:500cc
- コンソメ:大さじ1/2
- サフラン:ひとつまみ
- 塩:少々
- 米:1合
- オリーブオイル:適量
- フライパンにオリーブオイルオイルとニンニクを入れて火をつける
- フライパンが温まったら魚介類や肉類、野菜を入れて炒める
- トマト缶を入れて水分を飛ばす
- 水、コンソメ、サフランを入れる。沸騰したら一旦魚介類は取り出しておく
- 塩で味を整える
- 米を入れ蓋をせずに3分間強火で炊いた後、弱火にして12分炊く
- 汁気がなくなったら最後に20秒ほど強火にしておこげを作ると香ばしくなる
- 魚介類とパプリカを盛り付ける
スポンサードリンク
チャーハン
チャーハンは中国発祥の料理です。『炒飯』と書き「炒めたご飯」という意味です。日本人にも馴染みがある料理ですね。
ピラフやパエリアとは違い、炊いた米を使います。卵・肉など具材のバリエーションが幅広く短時間でできる上に、芯が残っていて食べられないなど大きな失敗をする心配がありません。
味の特徴
チャーハンは、炊いたご飯を使い、強い火力で短時間で仕上げることで米がパラパラになるのが特徴です。
味付けには醤油や中華ダシを使用します。
作り方
材料2人分
- 冷やご飯:2膳分
- 卵:2個
- チャーシュー:60g
- ネギ:5cm程度
- 塩コショウ:少々
- 醤油:適量
- 油:大さじ1
- フライパンに油を入れて、湯気が出るくらいまで熱します。
- 溶き卵を入れたらすぐにご飯を入れて、お玉で鍋底に押し付けるようにして卵とご飯をくっつけたらひっくり返し、切るように混ぜる
- フライパンを振ってスピーディーに混ぜ合わせたらチャーシューを入れてフライパンを振りながら混ぜ合わせる
- みじん切りにしたネギを加えて、塩コショウ、醤油で味を整えて完成です。
お店のようなパラパラなチャーハンにするためには、フライパンの余熱をしっかりと行い、とにかくスピーディーに作ることと米を潰さないようにすることが大切です。
家庭では玉ねぎやにんじん、キャベツなどを入れることが多いともいますが、野菜から水分が出てパラっと仕上がりにくくなります。
まとめ
『ピラフ、パエリア、チャーハンの違いと作り方』をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
この記事をまとめると
- ピラフとパエリアは生米を使い、チャーハンは炊いたご飯を使う
- ピラフは生米を炒めるが、パエリアは炒めない
- チャーハンは強い火力で短時間でパラパラに仕上げる
同じ米を使った料理ですが、作り方が違うだけで、こんなにも違った料理になるのはすごいですね。ぜひ挑戦してみてください。
スポンサードリンク