中国の家庭では、ごく普通に食卓にのぼる食品ピータン。毒々しい見た目と独特の臭いが特徴的なピータンは日本では、まだまだメジャーとは言い難いのが現状ですよね。
特徴的な見た目や臭いのために、思わず食中毒になる可能性を考えるかたもいるでしょう。今回はピータンを食べることによって体に悪影響を及ぼすのか、また食中毒になる危険性があるのかを中心に気になる味まで詳しくご紹介していきます!
ぜひ参考にしてくださいね。
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目次
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ピータンは好き嫌いが分かれる!
チョコミントやパクチーなど好き嫌いが分かれる食品は多々ありますが、ピータンもその1つとして有名ですよね。それでは具体的にピータンとはどのような食品なのかをご紹介していきます。
特徴・味
そもそも「ピータン」とはどのような食品かご存知でしょうか。
ピータンとは、基本的にアヒルの卵を木炭や灰、塩と一緒に粘土で包み発酵させた発酵食品で中国ではポピュラーな食べ物です。
ピータンの味や特徴は…
- 鶏卵をゆで卵にして塩味を強くだしたような濃厚でまろやかな味
- 特に黄身部分は温泉卵のような”とろり”とした食感
- 発酵食品ならではの独特の酸味がある
- 鼻をつくような独特の臭いがある
作り方
ピータンを作るには下記のような工程を踏みます。
- 灰や石灰を混ぜた粘土を卵(基本的にはアヒルの卵で作る場合が多い)の殻に塗る
- その上から、もみがらをまぶす
- 土の中のような冷暗所に2~3カ月ほど貯蔵する
この工程を踏むことで、時間をかけてアルカリが内部に浸透しタンパク質が変成します。それによってあの独特の「黒い卵」が完成するというわけなんですね。
カロリー
ピータンのカロリーは100gあたりで、およそ214kcalとされています。うずらの卵がおよそ179kcal、鶏卵がおよそ151kcalとされているので卵の中では高カロリーといえるでしょう。
カロリーを気にして食べる場合には、一緒に食べる食材をヘルシーなものに代用したりピータン自体の量を抑えるという手があります。沢山の野菜を使ってサラダにしたり、ピータンを細かく刻んで薬味に使ったり…と工夫次第でカロリーをあまり気にせずに食べることができますよ。
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ピータンの栄養・効能
ピータンに含まれる栄養素
加工食品であるピータンは普通の卵に比べると栄養価が高いのが魅力ポイント。具体的にはどのような栄養素が含まれているのでしょうか。
ピータンに含まれる栄養素
- 免疫力アップや体力強化が期待できるタンパク質が豊富
- 疲労回復と貧血予防に効果的である鉄やマグネシウム
- 健康維持には欠かせないビタミンA・D・E・K
- 骨や歯を丈夫にする働きをもつカルシウム
どれも健康維持に大切な栄養素ですよね。ピータンには、幅広い健康効果が期待できる栄養素がつまっています!
期待できる効果
先ほどのご紹介のとおりピータンには高い栄養素があることはお分かりになったことでしょう。この栄養価によって期待できる効果をご紹介しますね。
- 記憶力を向上させる働きから、癌への抑制や認知症などの症状緩和、老化の予防効果があるとされている
- 抗酸化作用が強く活性酸素を除去する働きがあることから、免疫力を高めて感染症などにかかるリスクを低くする効果があるとされている
どれもピータンに含まれる豊富な栄養素の効果といえます。食べ過ぎはよくありませんが、積極的に摂取したいものですよね。
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ピータンは体に悪い?安全?と言われる理由
サルモネラ菌食中毒
食中毒と聞くと漠然と「腐っているものを食べて起こる」というイメージのかたが多いでしょう。
ピータンも独特の臭いと見た目から、食べると食中毒の代表格といえるサルモネラ菌食中毒になってしまうと考えるかたも多いようです。
しかし、実は「腐敗」=「食中毒」ではありません!
身の回りには目には見えない微生物や細菌が無数に存在しているのですが、その中の食中毒を引き起こす細菌が食品に付着することによって食中毒が引き起こされてしまうのです。
つまり腐敗していない食品であったとしても適切な管理下になければ、十分に食中毒になる可能性があるということ!
適切な管理をしているピータンであれば、サルモネラ菌食中毒は何ら関係のないものといえるでしょう。
臭い・酸っぱい味
ピータンは特殊な製造方法ゆえに「臭い」と「酸味」が特徴的です。独特の腐敗臭と刺激臭は初めてピータンを食べるかたには衝撃的に違いないはずです。
しかし、一度ピータンの味の美味しを知ってしまうと特徴的な臭いや酸味がクセになってしまうでしょう!
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ピータンの剥き方・切り方
独特の見た目のピータン。初めて食べる場合には、どう手を付けたらよいものか悩みますよね。ピータンの剥き方から切り方まで具体的にお教えします!
洗う?
モミガラと泥に包まれた状態で販売されている場合が多いピータン。周りに付着している泥は炭酸ナトリウムの影響で口の中に入れるピリピリとした刺激を受けてしまいます。
まずはモミガラや泥をきれいに水で洗い流すところから始めましょう。
剥き方
水できれいに洗い終えた後は、ゆで卵と同じように殻を剥きましょう。この時、ピータンを親指で軽く押しながらヒビがが入った部分を全体に広げるようなイメージで剥くときれいに剥けますよ。
切り方
オススメな切り方としては、殻を剥いたピータンを手にとってそのまま糸で切ってしまいましょう。スッと引くだけなので力を使うこともありません。
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ピータンの食べ方・おつまみレシピ
ピータン豆腐
豆腐の上に細かく刻んだピータンをのせて醤油・ごま油を垂らすだけで出来るお手軽料理です。ピータンと一緒にネギや大葉などを乗せても美味しいですよ。また醤油やごま油の他にラー油・豆板醤などを加えるとピリリとした大人な味わいに…。お酒が止まらない一品になります。
ピータンの量を自分好みに調節しやすいので初心者にはオススメな一品ですよ。
ピータンきゅうり
きゅうりさえあれば出来てしまう簡単サラダです。きゅうりを細かく刻むも良し!大きめに切って食べ応えを出すのも良し!食べるときの気分によって、きゅうりの切り方を変えれるのが嬉しいポイントですよね。
ごま油と醤油をかけるのが基本のようですが、オリーブオイルを代用するとまた違った味わいに…。ぜひ試してみてくださいね。
1日何個までが目安?
どんなに栄養価の高い食品でも”摂りすぎ”はむしろ体にとって悪影響を及ぼしてしまいます。ピータンは栄養価が高く素晴らしい食品ですが、コレステロールやカロリーも高めな食品です。
コレステロールやカロリーが高い食品を多く摂っていると、血管障害・生活習慣病の危険・動脈硬化などの危険性も…。1日1個ほどを目安と考えると良いでしょう。
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まとめ
今回はピータンが体に与える影響を中心にご紹介しました。
この記事をまとめると
- 発酵食品ならではの強い刺激臭と酸味が特徴的な食品
- 適切な管理下にあれば食中毒の心配は、ほぼないとされている
- 卵の中では高カロリーな方であるが栄養価が抜群に高い
- 摂取量の目安は1日1個程度に!
独特の見た目と臭いで嫌遠されがちなピータンですが、一度美味しさを知ってしまうとクセになってしまうことでしょう。卵の中では栄養価も抜群に高い食品なので、1日の摂取量を守り積極的に取り入れたいものですね。
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