パプリカの生食で下痢・腹痛に!妊婦は大丈夫?加熱しないと危険?

料理をカラフルに彩ってくれるパプリカ。女性の方で妊娠すると、普段食べていたものを食べ続けても大丈夫か心配になる方も多いかと思います。そこで今回は、

  • パプリカは生食できる?
  • 生で食べると下痢になる原因は?
  • パプリカの栄養素
こちらをテーマに解説していきます。

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パプリカは生食できる?

生食で食べれる

パプリカはナス科トウガラシ属でピーマンの仲間ですが苦味や辛味は少なく、また子供が苦手とする青くささもなく、彩りもいいのでサラダなど生食でもおいしく食べれます。油との相性もいいのでエクストラバージンオイルと一緒に食べるとβカロテンの吸収率が上がるのでおすすめです。

おいしいパプリカの選び方は全体にハリとツヤのあるものが新鮮。ヘタの切り口が鮮やかな緑色のものを選びましょう。皮にシワがあるものやヘタの切り口が変色しているものは、鮮度が落ちているので避けましょう。

妊婦でも生で食べて大丈夫?

パプリカは妊婦さんでも生で食べても大丈夫です!むしろ、葉酸というお腹の中の赤ちゃんの成長に欠かせない栄養を取ることができます。その、量は赤色のパプリカならピーマンの2.6倍です。カプサイシンや刺激の強い香辛料は赤ちゃんに影響するのではないかと不安に思う人もいるかもしれませんね。

また、妊娠中はお母さんが摂取した食べ物から必要な栄養素が胎盤を通して赤ちゃんに届きますが、辛み成分は胎盤まで届くことはありません。なので、辛い物を食べたからと言って赤ちゃんに直接影響する心配はないと言えます。

しかし、どんな食べ物でも食べすぎはお母さんの身体にとって良くないこともありますので、辛みの強さや食べる量は気を付けたいですね。

加熱しても栄養は落ちにくい

ビタミンCや葉酸は熱に弱いという特徴がありますが、パプリカは厚い果肉に守られているので加熱しても他の食材と比べて栄養素が壊れにくいといわれています。

パプリカは抗酸化作用をもつビタミンCやビタミンEを含み、ビタミンEを多く含むオリーブオイルと合わせて調理するのがおすすめです。油で炒めるとβ-カロテンの吸収率が高まります。

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生で食べると下痢になる原因は?

カプサイシン

カプサイシンは唐辛子の辛みの成分と言えます。パプリカは劣等遺伝で辛みを感じませんがパプリカにも含まれています。カプサイシンは、発汗作用があり基礎代謝を上げる効果があるため、最近ではサプリメントにもよく使われるようになりました。ピーマンの苦みや辛い物が苦手な方でもパプリカなら食べやすいのでいいですね。

一日の適量は?

カプサイシンの正式な摂取量の制限はありませんが、ドイツのリスク評価研究所によれば

カプサイシン一日の摂取量
最大5mg/bw(体重×5mg)

と、定めており普段調理に使っている鷹の爪でも一本当たりのカプサイシン含有量が1mgなので、体重が50gの方は一日に250本食べなければ体に害はなさそうです。パプリカにおいてはあまり心配する必要はなさそうです。

パプリカの栄養素

ピーマンと比べてパプリカは甘みがあり食べやすいのがいいですよね。特に糖度の高い品種が「セニョリータ」という名のミニパプリカです。色は赤、オレンジ、黄色で、フルーツパプリカとも呼ばれています。そんな、見た目や味でも魅力的なパプリカの栄養素について解説していきます。

ビタミンC

パプリカにはレモンの約1.5倍、ピーマンの約2倍のビタミンCが含まれています。抗酸化作用があり、風邪や病気に対する免疫力を上げる効果があります。植物性の非ヘム鉄の吸収率を上げて貧血予防もでき、動脈硬化を防ぐ効果もあります。

ビタミンE

若返りのビタミンとも呼ばれ、老化の原因になる活性酸素から体を守ってくれます。その他には悪玉コレステロールの発生を抑えたり、動脈硬化を防ぐ役割があります。

食物繊維

食物繊維は、水溶性と不溶性の2種類があります。両方の食物繊維がパプリカには含まれています。水溶性食物繊維は、糖質の吸収をゆるやかにしてインシュリンの発生を抑え血糖値の上昇を防ぎます。不溶性食物繊維は腸の運動を活発にして便秘を改善する効果もあります。

βカロチン

辛味のもととなるカプサイシンはカロチンと脂肪酸の結合によって作られます。βカロチンは非常に油との相性がよく、体内でビタミンAとなり肌のかさつきやニキビ予防の役に立ちます。

カリウム

カリウムは、血液の中のナトリウムを一緒に尿として体外に排出して高血圧を未然に防ぐ役割もあります。他にも、カリウムはアレルギー体質を改善されると言われており、喘息、皮膚炎の方におすすめです。

まとめ

この記事をまとめると

  • パプリカは生で食べたほうがビタミンCや葉酸をたくさん摂取できます
  • 辛みはないですが、カプサイシンという成分が腸や胃を刺激して下痢の原因になることもあります
  • パプリカは美容にいい栄養素がたくさん含まれています

いかがでしたでしょうか?妊娠中はホルモンバランスの影響により、胃腸の働きが弱くなることがあります。少量のカプサイシンは胃が適度に刺激されて食欲が増進しますが、食べすぎや大量のカプサイシンを摂取すると胃腸などが荒れて体調を崩す原因になります。

摂取する量は、辛みに対する感覚に個人差がありますが、いつもより少し控えめにしておくのが健康面ではいいかもしれませんね。

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