食パンのカビを食べてしまったけど大丈夫?取り除けば食べられる?

食べ進めていたパンに、よく見たらカビが生えていたという経験は誰しもがあるはずです。パンはカビが生えやすい食材なので気づいた時にはもうすでに緑色や赤いのカビが生えているということが多いですよね。

そんなパンのカビを食べてしまうと、体に重篤な症状が引き起こされるのではないかと心配になる方もいると思います。ではパンのカビを食べたらどのような症状が出る可能性があるのかについて見ていきましょう。

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パンのカビを食べてしまったらどうなるの?

カビの中には、チーズやみそ、しょうゆ、かつお節などを作る際に有効活用されている体に良いカビがある一方で、私たちの周りで「放置していても生えてきてしまうカビ」というのはヒトや動物の健康を害してしまう悪いカビがあります。

一般的にパンに生えるカビは、赤カビや青カビなどがあります。では赤カビや青カビを食べた時にどのような症状が出るのかについて見ていきましょう。

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食中毒で下痢をする可能性がある 

パンのカビで、下痢の原因になるのが赤カビです。赤カビは、パンの原料であるムギ類や米、トウモロコシに発生します。パンやご飯にも発生することがあります。赤カビは、消化器系に障害を起こし、「下痢や嘔吐、腹痛、めまい、出血などの原因」になります。

また、青かびを食べて下痢などの症状がある場合は、アレルギー症状の可能性があります。いずれも症状が出たら病院を受診しましょう。

小さな子供やお年寄り、妊娠中の方は注意が必要

基本的に少しカビが体の中に入っただけでは食中毒を引き起こすことはありません。これはなぜかと言うと胃酸がカビを殺菌してくれるからです。その他にも私たちには免疫機能というものがあり、体に悪影響を与えるものが体内に入った場合症状が出る前にしっかりと対処してくれる作用があります。

しかし小さな子どもやお年寄りの方、妊娠中のお母さん方などは免疫力が非常に落ちている状態なので、少しでもカビの生えた食品を食べてしまうと重篤な食中毒症状を引き起こしてしまう可能性があるため十分に注意しなければなりません。 

何時間後に症状が出るの?  

赤カビに汚染されたものを食べると「食後5分から30分」と比較的短い間に、吐気や嘔吐、下痢、腹痛、頭痛、めまいなどの症状が現れる可能性があります。

加熱後にたべたものも危険なの?

カビ毒の中には、熱に非常に強いものがいます。通常、食中毒菌の場合、加熱すると死滅してくれるイメージですが、カビは、本体が死滅をしてもカビの産生した毒素は残っています。

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取り除けば大丈夫、は「嘘」!

皆さんはおじいちゃんやおばあちゃんに、カビが生えている部分を取り除けば食材を食べても大丈夫と教わった事はありませんか?

確かに食糧難を経験している方達の場合はカビを取り除いて食材を食べることがあったかもしれませんが、カビは成長するときに食材の中に菌糸という根っこを張り巡らせて成長していきます。なのでカビが生えている部分を切り取ったとしてもカビの根っこが食材の中に残っている可能性が十分にあるということです。

特にパンの場合はカビの根っこがしっかりと張り巡らされているものがほとんどですので、すこしでもカビているパンの場合は食べないほうが良いでしょう。

同じ袋のパンも注意

カビは多数の菌糸と菌糸の発育によってつくられる胞子から構成されています。胞子は非常に離れやすい構造をしているため、カビの生えたパンがひとつだけだとしても同じ袋のパンには胞子が付着している可能性があり、注意が必要です。

一つでもカビが生えている場合は残念ですが袋ごと破棄してしまった方が安全です。

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カビが生える条件は?

カビが生えやすい条件は、温度や水分、空気、栄養分などがあります。

  • 温度:カビが生えやすい温度の範囲は、20~30℃です。特に25℃前後で活発となります。4~10℃の冷蔵状態でも全く生えないわけではありません。時間はかかりますが、生えてきます。反対に30℃以上では、カビの発育は落ちていきます。
  • 水分:カビが生えるには、水分が必要です。水分がないところには発生しません。
  • 空気:カビにとって酸素は不可欠です。酸素のない状態では、発育できません。
  • 養分:カビが成長するためには、エネルギー源となる栄養素が必要です。糖分やたんぱく質、脂質、ミネラル、ビタミンなどがそろうとさらに生えやすくなります。一方で、糖分や塩分が多すぎるとかえってカビは、生えにくくなるようです。

この条件から、梅雨の時期から秋にかけて、カビの発生が多くなり、冬場はカビが生えづらい季節になります。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?今回の記事をまとめると、

この記事をまとめると

  • パンに生えるカビは赤かびや青カビが多い
  • 赤カビや青カビは消化器官にダメージを与え下痢や腹痛などの食中毒症状を引き起こす可能性がある
  • 少し食べた程度では症状が出ない場合が多い
  • 小さな子供やお年寄り、妊娠中のお母さんのなどは免疫力が下がっているため絶対に食べないようにしよう
  • 一つのパンが上手いたら同じ袋のパンもカビている可能性が高いので破棄しよう
  • 特に梅雨の時期から秋にかけてのカビの発生が多くなるので保存に注意しよう 

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。 

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