パイ生地がサクサクにならない失敗時の対処法|冷凍シートのコツ

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パイ生地はサクサク食感が魅力ですね!ところが、手作りして、出来上がりのパイ生地がベチャっとしていたり、生地同士がくっついたりしたことはありませんか?

パイ生地を使ったお菓子作りにはコツがあり、慣れている人でも失敗することがあります。そこで今回は、冷凍シートを使って、パイ生地をサクサクに焼く対処法をご紹介します。

  • パイ生地がサクサクにならない!
  • パイ生地をサクサクにする方法
  • サクサクにならなかった時の対処法
  • パイ生地の日持ちはどれくらい?
というテーマでお送りします。 

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パイ生地がサクサクにならない!

パイ生地は、幾層にも重なったバターの層でできています。このパイ生地をオーブンに入れると、生地は炭酸ガスや水蒸気によって膨らみ、油脂が溶けて生地に染み込むことで空間が生まれ、ができます。この層がサクサク食感を作るために大切なポイントです。

しかし、パイ生地は表面が乾燥しやすく、とても繊細な生地です。ちょっとしたことで、パイ生地がサクサクにならないことがあります。

原因は?

サクサク食感にならない原因は、オーブンに入れる前のパイ生地の温度が高いことです。パイ生地の温度が高いと、すでに油脂が溶けてしまっているため、オーブンで加熱しても空間が生まれません。

冷凍パイシートを型に敷いて、オーブンに入れるまでに時間がかかってしまうと、常温でバターが溶け、パイ生地がダレてしまいます。その結果、焼いても膨らまずサクサクにならないのです。

オーブンに入れるまで、できるだけ冷たい状態保ちましょう。

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パイ生地をサクサクにする方法

バターを多めに作る

パイ生地を手作りする場合、薄力粉、強力粉、塩をボウルに入れて混ぜ、バターを加えます。ここでのポイントは2つ。

  • バターを少し多めに入れること
  • バターは1㎝角にカットし、キンキンに冷えた状態でボウルに入れること

その後、冷水を一気に加えて混ぜましょう。これが、サクサク生地を作るコツです。

折り込み回数を増やす

生地は炭酸ガスや水蒸気によって膨らみ、そこに油脂が溶けて生地に空間が生まれ、層ができます。その層がサクサク食感を生み出します。つまり、折り込み回数を増やすのも有効的です。

バターを境にして生地がそれぞれ膨らむので、1回折ると2層になり、2回折ると4層に増えます。回数が多い方が膨みやすくなります。

焼く温度を上げる

パイ生地の構造は、小麦粉の生地とバターの層が幾重にも重なっています。高温で焼くことにより、バターが溶けてできた隙間に空気の層ができます。小麦粉の層同士がくっつかず、サクサクに仕上がるという仕組みです。

焼くときは、オーブンを予め220℃あたためておきましょう。その後、焼き始めは200℃の高温で10分程度パイ生地を膨らませます。生地が膨らんだら、中まで火を通すために170~180℃くらいに温度を下げてしっかり焼きあげます。ここでのポイントは2つ。

  • オーブンはきちんと予熱しておくこと
  • パイ生地は冷えた状態で焼き始めること(ただし凍った状態から焼くのはNG)

水分量の少ない果物を使う

水分量の多い果物(桃、メロン、プラム、パイナップルなど)は、パイ生地に染み込み生地が水分過多になります。よって、焼き上がりをサクサクにするのが難しくなります。そこで、水分量の少ない果物(バナナ、ベリー系など)を使うのも一つの方法です。

もし、どうしても水分のある果物を使いたい方は、ケーキクラムを使う裏技があります。

例えば、アップルパイを作る場合、煮リンゴから水分が出やすいので、水気をしっかりとります。そして、ケーキクラム(カステラやスポンジケーキを砕いたもの)を敷いた上にのせて焼くと、パイ生地に水分が移りにくくなります。

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サクサクにならなかった時の対処法

トースターで温める

トースターを使うと手軽に対処できます。パイを入れ一番高い温度(250℃で数分間、加熱します。パイ生地に含まれている余分な水分が蒸発し、焼きたてのサクサクとした生地に仕上げることができます。

アルミをかぶせてオーブンで再加熱する

火力が弱い場合は、パイの生地の上に、アルミホイルをかぶせて再加熱しましょう。

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パイ生地の日持ちはどれくらい?

手作り

フィリングあり

フィリング(詰め物)が入ったアップルパイなどは、基本的には当日中に食べることが理想です。フィリングには水分も多く、手作りの場合は、保存料なども入っていないため傷みやすくなります。冷蔵保存する場合でも、2~3日程度で食べきりましょう。

フィーリングなし

リーフパイなどパイ生地だけなら、「フィリングあり」よりも日持ちは長くなります。保存場所は冷凍庫がおすすめです。賞味期限の目安は、3週間程度

どうしても冷蔵保存する場合には、1~2日で使い切りましょう。それ以上日が経っても食べることはできますが、生地が変質し、美味しくなくなってしまう可能性があります。

冷凍(市販)

市販の冷凍パイシートは、パッケージに記載されている賞味期限に従ってください。ちなみに、nippnのパイシート(400g/4枚)の賞味期限は製造日より18か月となっています。

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まとめ

今回は、パイ生地がサクサクにならない時の対処法(冷凍シートのコツ)についてご紹介しましたが、いかがでしたか?

この記事をまとめると

  • サクサクにならないのは、オーブンに入れる前、パイシートの温度が高いのが原因
  • ポイントは、「バター多め」「折り込み回数を増やす」「焼き上げの温度を上げる」「水分の多い果物はNG
  • 再加熱の際、トースターやアルミホイルを使うとよい
  • フィリングありは当日食べきる、フィリングなしは冷凍で3週間保存可

パイ生地のお菓子を作るときは、下準備をしっかり行い、できるだけ手早く行うことがコツです。失敗を恐れず、美味しいパイ生地を作ってみてくださいね。

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