日本の伝統的なお菓子はたくさん種類があります。京都の定番お土産の1つ、「生八つ橋」もその中の1つとして有名ですよね。
しかし実は、八つ橋にもいろいろな種類があるのをご存じでしょうか?中々京都へ行かない方だと、八つ橋と聞くと、あの独特のニッキの香りと柔らかい生地であんこを包んだものを想像する方が多いと思います。
それに八つ橋と似たお菓子で、「おたべ」や「夕子」という名前の和菓子も売られていて、どのように違うのかも気になります。そこで今回は、
- おたべとは
- 夕子とは
- 八つ橋にも色々な種類が
これらのテーマで紹介していきます。日本の伝統的なお菓子ですから、知っておきたい所でもありますよね。
スポンサードリンク
|
|
おたべとは
そもそも「おたべ」とはどのようなお菓子なのでしょうか?素人目に見ると、見た目だけでは具別が付きにくいです。特徴や八つ橋との違いについて詳しく紹介していきます。
特徴
おたべの特徴は、シナモンでおなじみのニッキを生地に練りこみ、その生地で粒あん包んだ京都伝統の銘菓です。ニッキ独特の香りとモチモチ食感が、甘い餡とマッチしてとても美味しいですよね。
京都のお土産と言えばこれ!と言わんばかりの人気です。私自身も修学旅行の時に買いました。子供の頃はニッキの香りが少し苦手でしたが、今は美味しく食べられます。
八つ橋との違いは?
八つ橋というとおたべと同じような、モチモチとした生地にあんこを挟んだ和菓子を想像する方が多いかもしれませんが、実は八つ橋は堅焼きせんべいなのです。
八つ橋は米粉と砂糖、ニッキを混ぜ込んだ生地を薄くのばして焼いた和菓子です。ですので食感が全く違います。あのぷっくりとした三角形のお餅の和菓子、という固定概念自体が間違っていたようですね。
スポンサードリンク
夕子とは
おたべとそっくりな見た目をしている「夕子」というお菓子もあります。そっくりどころかほとんど同一です。一緒に出されたらわからないのではないでしょうか。
ここからは夕子の特徴やおたべとの違いについて詳しく紹介していきます。
特徴
夕子とは、小説家の水上勉さんの代表作品の1つでもある「五番町夕霧楼」に登場する主人公「夕子」に因んで名づけられた和菓子です。叙情銘菓と呼ばれているようですよ。
特徴はおたべと同様に、モチモチとした食感の生地であんこを包んだ和菓子です。ゆずや抹茶、いちごなどバラエティー豊かな味がありますよ。中身もあんこやチョコレート、白味噌あんなど色々な種類があります。
おたべとの違いは?
おたべとほとんど見た目が変わらない夕子ですが、実は相違点は1点だけです。
それは製造会社が違う点です。おたべは株式会社美十(ビジュウ)という会社が製造販売しており、夕子は井筒八つ橋本舗が製造販売しています。
名前の由来などと言った背景の相違点は多いかもしれませんが、食べた時の感想としては、どちらも同じ「生八つ橋」に変わりはないようですよ。食べ比べをしてみるのも楽しいかもしれませんね。
スポンサードリンク
八つ橋にも色々な種類が
引用元:じゃらん
知っている方も多いかもしれませんが、実は八つ橋は色々な種類があります。味はもちろんの事、色合いも様々ですから、視覚で楽しむこともできますね。
ここからは八つ橋の種類や、そもそもなぜニッキが使われるようになったのかという点について紹介していきます。
八つ橋の種類
八つ橋の種類は、今や20種類を超える味があります。それぞれ中身の餡と生地の色が違うのが特徴ですよね。生八つ橋の代表的な種類をいくつかピックアップして紹介します。
- ニッキ(シナモン)
- 梅
- みかん
- マンゴー
- さくら
- ラムネ
- 抹茶
- チョコバナナ etc
和食材ならまだわかりますが、バナナやマンゴーと言った輸入が主流の果物を使った味まであります。チョコレートやキャラメルなど、もはや和菓子ではないのでは?といった印象まで受けます。
ただ、食べる方としては色々な味があって楽しめますね。想像しただけでも美味しそうです。子供でも楽しめる味があるのは嬉しいですよね。
八つ橋にはなぜニッキが?
八つ橋になぜニッキが使われるのかという点ですが、これは名前の由来にもなった「八橋検校」が残ったご飯に蜜とニッキを混ぜて煎餅にするように伝えたことが起源となっているようです。
ニッキ(肉桂)は8世紀ころには日本に伝来していたようですから、その頃から親しまれていたようですね。
スポンサードリンク
まとめ
今回は、様々な八つ橋について詳しく紹介してきました。おたべや夕子の違いについても紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?以下で今回の記事をまとめしています。
この記事をまとめると
- おたべと夕子の違いは製造元の会社が違うという点
- おたべと夕子の中身自体は同じお菓子
- 八つ橋は本来は堅焼きの煎餅
- モチモチとした三角の八つ橋は「生八つ橋」
いかがでしたでしょうか?八つ橋や夕子、おたべについて知識が深まりましたか?和菓子は視覚や味覚と言った、色々な五感で楽しめる奥深いお菓子ですよね。種類も多く、日本人としては知っておきたい文化の1つです。
京都のお土産と言えば八つ橋は必ずと言っていいほど買われる方が多いですよね。定番のニッキの八つ橋もいいですが、紹介した通り色々な味もあります。購入される際は、色々な種類を試してみてはいかがでしょうか。
スポンサードリンク