妊娠中というのはお母さんが食べたものが直接おなかの中の赤ちゃんに栄養として行き渡りますので、食事一つ一つに細心の注意を払いますよね。
特に妊娠中に食べてはいけないものとして「生のもの」が挙げられます。お刺身や生ハム、ナチュラルチーズなどの加熱処理がされていない食品は食中毒を引き起こす可能性のある細菌が含まれている可能性があるので注意しなければならないのです。
そこで今回は加熱しているけれど生の卵である「温泉卵」は妊娠中に食べることができるのかについて解説していきます。
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目次
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温泉卵と半熟卵は何が違うの？
温泉卵とは卵黄の部分は半熟、卵白部分は半凝固状態に茹でた鶏卵のことを言います。一方で半熟卵は卵黄の部分を半凝固状態、卵白の部分は凝固状態に茹でた鶏卵のことをいいます。
このことからわかるように温泉玉子の方が生に近い、トロッとした食感を楽しむことができ、半熟卵はよりゆで卵に近い状態と言えます。
しかし定義としては「温泉の湯や蒸気を利用して型卵を茹でたり蒸したゆで卵に関しては、どんな状態にもかかわらず温泉卵と呼ばれる」ので、一般的なゆで卵であっても「温泉を使って作るゆで卵であれば温泉卵」と言ってよいという事なのです。
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温泉卵は妊娠中に食べても大丈夫？
妊娠中の方は生卵を食べてはいけないとよく言われますよね。これは妊娠中の方はおなかの中の赤ちゃんを育てるために免疫力が少し下がってしまうので、食中毒にかかりやすくなると言われているからです。
食中毒の予防の観点では妊娠中の場合しっかりと加熱した卵を食べた方が良いとされています。
最初に紹介しましたが温泉たまごや半熟卵などは黄身と白身が完全に固くなっている状態ではないので、かなり低い確率ではありますが食中毒を引き起こしてしまう可能性があります。
なので妊娠中の方は温泉卵は避けた方が良いと言えるでしょう。一方でしっかりと固ゆでにしたゆで卵や煮卵などは問題なく食べることができますので覚えておきましょう。
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生の卵に潜む「サルモネラ菌」の食中毒が危険
卵による食中毒の原因はほとんどが「サルモネラ菌」によるものです。
一般的にサルモネラ菌は約70℃の温度で1分以上加熱することでほぼ死滅すると言われています。つまり一般的な衛生管理と調理管理方法で調理した加熱卵の場合はサルモネラ菌の感染のリスクはほとんどないと言えます。
しかし温泉卵のような半熟の卵の場合は、サルモネラ菌を死滅させるまでの加熱ができない場合がほとんどです。
加熱する時間が短かったり温度が低い調理過程の半熟卵や温泉玉子の場合は、サルモネラ菌の状況が分からないため、食べた時に食中毒を起こすリスクが少なからずあるということです。
妊娠中は重症化しやすい
サルモネラ菌は健常な大人であれば感染しても免疫力が働いて症状が出ないことがほとんどです。しかし免疫力が低い子供や高齢者、妊娠中の方の場合、免疫力が下がっているためサルモネラ菌が繁殖しやすく、重症化のリスクが高いと言えます。
サルモネラ菌の食中毒症状は吐き気・腹痛(下腹部)・38℃前後の発熱・下痢などで、長期にわたり保菌者となることもあります。最悪の場合死に至ることもある強い食中毒なので、やはり注意するに越した事はありません。
胎児に影響は出るの？
妊娠中のお母さんがサルモネラ菌による食中毒にかかったとしても、直接胎児に影響が出ることはありません。しかし激しい下痢を起こすと子宮収縮をもたらし流産や切迫早産になる可能性があるので注意が必要です。
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妊娠中に卵を食べるなら絶対に加熱することを意識
ここまでは妊娠中に生の卵を食べてしまうとサルモネラ菌に感染してしまう可能性があるということを説明してきました。ですが非常に栄養素の多い卵は、ぜひ妊娠中にも食べて欲しい食材でもあります。
妊娠中に卵を食べる時は「必ずしっかりと中まで加熱」するという意識を持って調理するようにしてください。70℃以上で1分以上加熱すると、卵の外側や内部に含まれるサルモネラ菌が死滅しますので安心して食べることができます。
70℃で1分という説明をしましたが妊娠中の場合はそれよりも少し長めに加熱する意識を持っておいた方が安心して卵を食べることができるでしょう。
卵以外の食品もしっかりと加熱することを意識する
妊娠中は卵以外の食品もしっかりと加熱して食べることを推奨します。
卵はサルモネラ菌という食中毒を引き起こす細菌が付着している場合がありますが、卵を触った手で他の「生で食べる予定の食品」に触れた場合、卵の外側についているサルモネラ菌が付着してしまう可能性があり、そこから感染してしまう恐れもあります。
妊娠中の場合はどんな食材であれ、しっかりと加熱したもの以外は口にしないというルールのもとに食事を選ぶとより安心して食べることができますよ！
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まとめ
いかがでしたでしょうか？今回の記事をまとめると、
この記事をまとめると
- 温泉卵は卵黄の部分は半熟、卵白部分は半凝固状態に茹でた鶏卵のこと
- 温泉卵は生の卵と同じものととらえよう
- 妊娠中は温泉卵は食べない方が良い
- 温泉卵にはサルモネラ菌が付着している可能性がある
- サルモネラ菌は70℃の温度で1分以上加熱すると死滅する
- 妊娠中に口に運ぶものは全て火が通っているか確認してから食べるようにしよう
今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。
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