オムレツと卵焼きの違いは?栄養・味の比較 食べ過ぎるとどうなる?

卵を使った料理の代表格とも言えるオムレツ。その一方で、日本人にとって特に馴染みの深い卵料理と言えば、やはり卵焼きをあげる人が多いのではないでしょうか。

どちらも美味しい卵料理ですが、この2つのメニューの明確な違いはどこにあるのかご存じですか?

  • オムレツと卵焼きの定義とは
  • 2つのメニューの比較
  • 食べ過ぎてしまった場合はどうすればいい?

今回は、こちらについて詳しく解説します。

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オムレツと卵焼きの違いって何?

まずはそれぞれの卵料理の特徴について解説します。

オムレツとは

オムレツの起源は、なんと古代ペルシャまで遡ると言われています。

世界ではオムレツのバリエーションは非常に幅広く、溶き卵を使用した様々な料理がオムレツの名を冠しています。そのため、一概にオムレツの定義を決めることは非常に難しくなっています。

世界のオムレツ料理として有名なものとして、まずあげられるのが中華料理。中でも「芙蓉蛋」と呼ばれる蟹肉が入った中華風オムレツが有名です。

また、卵をしっかりと泡立ててからふんわりと焼き上げたフランスのオムレツである「スフレリーヌ」や刻んだジャガイモ・ベーコン・玉ねぎを混ぜ合わせて焼き上げるドイツの「ホッペルポッペル」という田舎風のオムレツなども世界中で親しまれています。

一方、日本においては中身が何も入っていないオムレツを「プレーンオムレツ」と呼び、基本のオムレツとして扱うことが多くなっています。 [/memo]

卵焼きとは

次に卵焼きについて解説します。卵焼きの歴史もオムレツ同様に長く、現在の四角い卵焼きの形として落ちついたのは江戸時代の中期とも言われています。

主な種類としては、白身魚などのすり身や山芋を弱火で時間を掛けて調理することでスポンジ状に焼き上げた卵焼きと、現在家庭で食べられている甘い卵焼きの2種類が挙げられます。

卵焼きの作り方の特徴としては、専用の四角い卵焼き器を使用することが多くなっています。この卵焼き器を使用することで、丸形のフライパンでは実施が難しい成型作業も容易に行うことが出来るのです。

違いは?

結論から言うと、オムレツと卵焼きの違いは大きく分けると2つです。

焼き上がりの形が違う

焼きあがったオムレツの形は半月状をしているのが特徴的。それに対して卵焼きは四角い形をしているという違いがあります。また、どちらもフライパンを使用して調理しますが、オムレツは丸形のフライパンを、卵焼きには四角いフライパンを使用することが多くなっています。

焼き加減が違う

オムレツは材料に牛乳やバター、生クリームなどを加えることが多いため仕上がりもふわふわとした食感が好まれます。そのため、焼き上げる際も中身が半熟状態であることが大切となります。

一方、卵焼きに使用する材料にはバターや生クリームなどを使用することは少なく、仕上がりもしっかり中まで火が通った状態であることが多くなっています。

なお、フランス料理におけるオムレツと日本料理における卵焼きは、どちらも職人の修行の一環として学ぶことが多い料理であると言われていますよ。

オムレツと卵焼きの特徴

料理名 鶏卵以外の原料 焼き加減 仕上がりの形
オムレツ バター、生クリーム 半熟 半月型
卵焼き 砂糖、出汁 中まで火を通す 四角型

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オムレツと卵焼きの比較

カロリー・糖質

調理の際にバターを使用する、中身を入れることの多いオムレツは卵焼きと比較するとカロリー・糖質共に高くなりやすい傾向があります。

栄養の違いは?

鶏卵に含まれる主な栄養素であるたんぱく質は、オムレツ・卵焼き共に摂取することが可能であり2つの料理から得られる量に差異はありません。オムレツには様々な具材を入れることが多いため、具材から得られる栄養素が卵焼きと比較すると多くなるでしょう。

食感・味の違いは?

半熟状態で仕上げることの多いオムレツは、食べた際の食感もふわふわとしているのが特徴です。材料として生クリームやバターを使用している分、卵と乳製品の濃厚な旨味を味わうことが出来ます。

卵焼きは、しっかりと中まで焼き上げることが多いため、食べ応えのある食感が特徴です。また、材料には、砂糖や塩などの調味料のみを使用する場合が多く、卵そのものの味を楽しむことが出来るでしょう。

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オムレツと卵焼きを食べ過ぎるとどうなる?

食べ過ぎるとどうなる?

卵に含まれる栄養素として、豊富なたんぱく質が挙げられますが注意が必要なのは飽和脂肪酸。飽和脂肪酸は卵やバターなどの乳製品に多く含まれており、1日に摂取すべき目標量が設定されている栄養素です。

飽和脂肪酸の過剰摂取はLDLコレステロールの増加を招き、心筋梗塞などの生活習慣病を発症するリスクがあるのです。

適量はどれぐらい?

卵を食べる際の適量は飽和脂肪酸の摂取を考慮し、原則としては1日当たり2個までとすることをおすすめします。

食べすぎた時の対処方法は?

卵を大量に使用する料理を食べる場合は、一時的に摂取量が多くなってしまうこともありますよね。そのような時は、1日単位で考えずに1週間など特定の期間全体で卵の摂取量を調整するようにしましょう。

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まとめ

この記事をまとめると

  • オムレツはフランス料理の代表格であり、生クリームやバターを使用してふんわり仕上げる卵料理
  • 卵焼きは日本料理の一種として知られており、砂糖や出汁を使用して中までしっかり火を通して仕上げる卵料理
  • オムレツは半月型に、卵焼きは四角い形に仕上げることが多い
  • どちらからも豊富なたんぱく質が摂取出来るものの、過剰摂取すると心筋梗塞などの発症に繋がる飽和脂肪酸の摂取にも繋がるため食べ過ぎには注意が必要
  • 短期間に卵を食べ過ぎてしまった場合は、以後数日間卵の摂取を控えるなど一定の期間内で卵の摂取量を調整するとよい

いかがだったでしょうか。

ふわふわのオムレツに、しっかりとした食感の甘い卵焼き。どちらも卵の魅力を存分に味わうことの出来るメニューです。その日の気分によって、調理方法を変えてみても楽しいかもしれませんね。

この記事が皆さんの参考になれば幸いです。

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