古い梅干しは食べられる?30年前?食中毒・カビのリスクは?保存法は

冷蔵庫の肥やしになりがちな食品上位に梅干しが来るご家庭も多いのではないでしょうか?冷蔵庫の奥に置きっぱなしで開封して残った梅干しは食べてもいいのかと悩む方も多いはずです。

そこで今回は梅干しの様々な疑問について調べていきたいと思います。最後までお付き合い頂けますと幸いです。

  • 梅干しの賞味期限・日持ち
  • 古い梅干しは食べられる?
  • 腐った梅干しの見分け方
  • 梅干しの正しい保存方法

 

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梅干しの賞味期限・日持ち

梅干しは塩漬けにされた梅なので、一般的に日持ちがする食品ですがどの程度日持ちするものなのでしょうか。

梅干しに賞味期限はある?

梅干しにも法律で賞味期限の表示が義務付けられています。

梅干しも食品の扱いですので賞味期限は設定されているわけです。ただし、梅干しの賞味期限は数ヶ月〜数年と長く、期限切れになっても食べられることが多いです。

未開封の場合

市販されている梅干しの賞味期限は、開封前でおおよそ3か月~6か月程度です。

開封済みの場合

開封済みで且つ冷蔵保存をしている場合は明確な賞味期限はなく「開封後できるだけ早く食べきる」ことが推奨されています。梅干しは比較的日持ちする食べ物ですが開封済みの物は冷蔵庫で保管し、1週間程度で食べきるようにしましょう。

塩分濃度による!

近年の減塩志向により市販の梅干しの中でも減塩タイプの物が出回るようになりました。減塩タイプの梅干しは2週間程度、逆に塩分濃度の濃い梅干しだと1年以上が賞味期限とされています。

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古い梅干しは食べられる?

中には100年~200年も漬け込まれた梅干しは全国各地に現存しており、適切に保存されているものなら食べても全く問題ないと言われています。しかしそのような梅干しは極めて稀です。

梅干しの塩分濃度

梅干しを作る際の一般的な塩分濃度は、10~20%の間です。 一方、市販の調味梅干しや減塩梅干しの塩分濃度は、5~10%程度であることが多いようです。昔ながらの田舎梅干しと呼ばれている「白干梅干し」は紫蘇を使わず、梅と塩のみで製造されており、塩分濃度は18%です。

一般的に塩分濃度が10%未満で、天然素材のみで加工されている梅干しはあまり日持ちはしません。保存料などの添加物が入っている梅干しなら、賞味期限が切れていても冷蔵庫に保存されていれば食べられる可能性もあります。

期限切れ1ヶ月以上の場合

冷凍保存してある場合は、1カ月程度の経過なら問題ないといわれています。冷蔵保存の場合は、梅干しの加工方法や保存方法によって異なりますので、もし食べるのであれば少量食べてみてから判断してください。

期限切れ半年以上の場合

上記でも述べた通り市販されている梅干しの賞味期限は、開封前でおおよそ3か月~6か月程度です。賞味期限を半年すぎた場合は、当初設定されている賞味期限の倍の月日が経過したことになるので、商品としての安全性は低くなるでしょう。

臭いや色を確認し、大丈夫そうだと感じた場合でも、はじめに少量を味見して最終的に食べるかどうか判断してください。

期限切れ1年以上の場合

一般的に考えて、製造から6カ月程度の賞味期限が設定されている梅干しを、賞味期限が1年以上すぎた状態で食べるのはかなり危険です。

未開封のまま冷凍状態で保存していた場合は、食べられる可能性もあるかもしれませんが、常温保存や冷蔵保存では傷んでいて食べられない可能性が高くなりますので食べることはおすすめしません。

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腐った梅干しの見分け方

もともと実が柔らかい梅干しですが、腐ってしまった場合どのような形状になってしまうのでしょうか。

青や緑のカビが生えている

「自宅で漬けている梅干しに白いカビのようなものが生えている」場合には一概にカビとは判断しずらいです。というのも、これはカビではなく酵母菌の発生している可能性も考えられます。とは言え、判断が付きにくい場合は諦めて処分することが賢明かと思います。表面に白のカビのようなものではなく明らかに青や緑のカビが生えているようでしたらその時は迷わず処分してください。

異臭がしている、調味液が白濁色になっている

容器内に異臭が充満するのは梅干しが傷んでいるか調味液が傷んでいるか、その両方の場合が多いです。調味液の中で雑菌が増えて傷んでいると白濁色になります。調味液が梅干しにも浸透していると思われますので勿体ない気持ちはありますが処分するのが望ましいでしょう。

容器が膨張している

梅干しや調味液が腐敗し、容器内にガスが充満しているため、容器が膨張してしまいます。これも腐敗を知る目安になります。

梅干しの色が変色、ヌルヌルする

梅干しが腐ってしまうと、表面にカビが生えるほかに、梅干しの色が黒や茶色に変色してしまうこともあります。 ほかにも表面が白くヌルヌルしているとそれは梅干しが腐っているサインです

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梅干しの正しい保存方法

梅干しの正しい保存方法を知り、長く美味しく召し上がりあがりましょう!

市販の梅干しの場合(常温冷暗所で保存)

梅干しでいう常温とは、15℃~25℃程度です。気温が30℃近く、またはそれ以上になってくると、梅干しでなくても傷んできますし、梅干しも例外ではありません。気温が高くなって来た際には、塩分濃度に関わらず冷蔵庫に入れて保存する必要があります。

また直射日光は、気温に関わらず梅干しを傷めてしまう原因となります。長期保存を考える場合には、必ず冷暗所、日光に当たらない場所で保存してください。

市販の梅干しの場合(冷凍)

梅干しを長期保存する観点では冷蔵より冷凍の方が長持ちします。しかし塩分が高い梅干しは、凍らせるとしょっぱさが増してしまうので、冷凍保存するのなら塩分5%以下の低塩梅干しがおすすめです。

注意点としては一度解凍した梅干しを再冷凍しても賞味期限が伸びることはなく、むしろ空気に触れて傷みやすくなりますので解凍後はすぐに食べるようにしてください。

自家製梅干しの場合

自家製の手作り梅干しは、正しい方法で作ったものならば市販の梅干しよりも長持ちします。たっぷりの塩で梅を熟成させ、天日干しにして作った梅干しの保存期間は1年持つものから10年以上持つ場合もあります。

この場合、保存容器によって賞味期限はかなり変動し、陶器や磁器は、酸や塩分に強く耐久性が高いため、梅干しの保存にうってつけの素材といえます。 厚みがあって温度変化の影響を受けにくく熱湯消毒をしやすいのでまさに常温保存向きと言えます。

まとめ

この記事をまとめると

  • 梅干しにも法律で賞味期限の表示が義務付けられています
  • 市販されている梅干しの賞味期限は、開封前でおおよそ3か月~6か月程度です
  • 開封済みで且つ冷蔵保存をしている場合は明確な賞味期限はなく、「開封後できるだけ早く食べきる」ことが推奨されています
  • 梅干しを作る際の一般的な塩分濃度は、10~20%の間で、 市販の調味梅干しや減塩梅干しの塩分濃度は、5~10%程度であることが多く、昔ながらの田舎梅干しと呼ばれている「白干梅干し」の塩分濃度は18%です
  • 一般的に塩分濃度が10%未満で、天然素材のみで加工されている梅干しはあまり日持ちはしません
  • 梅干しは賞味期限が1カ月程度過ぎたものであれば食べることは可能かと思いますが、半年過ぎたものは注意が必要、一年過ぎたものは食べない方がよいでしょう
  • 腐った梅干しの見分け方は、青や緑のカビが表面に生えている、異臭がしている、調味液が白濁色になっている、容器内が膨張している、梅干しの色が変色、ヌルヌルしているなどが判断基準となります
  • 梅干しは気温が高くなって来た際には、塩分濃度に関わらず冷蔵庫に入れて保存する必要があります
  • 直射日光は、気温に関わらず梅干しを傷めてしまう原因となりますので長期保存を考える場合には、必ず冷暗所・日光に当たらない場所で保存してください
  • 梅干しを長期保存する観点では冷蔵より冷凍の方が長持ちしますが、塩分が高い梅干しは、凍らせるとしょっぱさが増してしまうので、冷凍保存するのなら塩分5%以下の低塩梅干しがおすすめです
  • 自家製梅干しを保存するならば熱湯消毒しやすく、酸や塩分にも強く耐久性が高い陶器や磁器製がおすすめです

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