米油・サラダ油の違いは何?揚げ物で混ぜるのはOK?トランス脂肪酸効果

オイルにはいくつも種類がありますが、よく使われているサラダ油と米油には、どのような違いがあるのでしょうか?見た目はよく似た2つのオイルですが、特徴や栄養成分について比べてみました。今回は、

  • 米油とサラダ油の特徴
  • 使い方や栄養成分

これらのテーマについて紹介いたします。

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米油とサラダ油はどう違う?

油には色々な種類がありますが、“米油”“サラダ油”の違いを知っていますか?サラダ油は油の中でも一番使われている種類ですが、米油とはどんなオイルなのでしょうか?特徴や栄養成分・油の持つ効果について見てみましょう。

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米油とはどんな油?

特徴

 英名  Rice bran oil
栄養成分 ビタミンE、リノール酸、オレイン酸、α-リノレン酸など
読み こめあぶら
100gあたりのカロリー 約884kcal

米油は、米ぬかや胚芽から抽出される油です。その歴史は古く、江戸時代に利用されてきた記録が残っています。しかし、油分が少なく圧搾法では効率が悪いことから、広く普及することはありませんでした。

栄養成分

米油には抗酸化作用の強いビタミンEが豊富に含まれており、生活習慣病予防やアンチエイジングに効果があります。また、リノール酸・リノレン酸といった植物油から摂れる必須脂肪酸も豊富です。これは 人の体内では合成できない ので、食べ物から摂る必要があります。

  • α-リノレン酸:α-リノレン酸は、人間の体内で合成することが出来ない必須脂肪酸の一つで、必ず食事で摂取する必要がある脂肪酸です。体内の代謝によってDHAやEPAに変換されます。α-リノレン酸自体も、血液中の過剰にある脂質を減らし、血液疾患の予防効果がある脂肪酸です。
  • リノール酸:リノール酸は、コレステロールや中性脂肪を下げる働きがあり、高脂血症を防ぐことで動脈硬化の改善をする働きを持っています。また、リノール酸の代謝によって、リノレン酸の材料になります。血液をサラサラにし、細胞膜の材料にもなる栄養素です。
  • ビタミンE:ビタミンEは、強い抗酸化作用、加えてコレステロールの酸化を防ぎ血流を良くする働きを持っています。また、毛細血管の収縮を抑制することで、細くなった血管が広がることで血流の悪化による体の不調改善効果もあるビタミンです。
  • オレイン酸:オレイン酸は、生活習慣予防の効果が高く、血管内の環境改善効果が高い脂肪酸です。悪玉コレステロールの量を減らし、出来た過酸化脂質の量を減らすことで、血管壁へのプラーク生成を抑制します。結果として、動脈硬化や心疾患の予防に役立つ栄養素です。

米油の効果・効能

米油に含まれる必須脂肪酸やビタミンEによって、これらの効果が期待できます。油ものを食べたいけれど、カロリーやコレステロールが気になる方にオススメです。

  • 血液サラサラ効果
  • がん予防
  • 美肌効果
  • 悪玉コレステロール低下
  • 動脈硬化・心疾患予防

米油の使い方

米油は脂肪として体につきにくいオイルなので、揚げ物などの料理を始め、お菓子作りにも使うことができます。クセがないので使いやすい油です。

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サラダ油とはどんな油?

特徴

英名 Vegetable oil,blended oil
別名・和名 サラダ油
エネルギー(100gあたり) 92kcal
糖質量(100gあたり) 0g

サラダ油は、サラダなどに生で使うことのできる油の総称です。原料は様々で、ゴマや菜種・とうもろこし・大豆・ベニバナ・米などがあります。日清オイリオが「日清サラダ油」を開発したことが誕生のきっかけで、日本のオリジナル油です。

サラダ油の栄養成分

サラダ油は、ごま油やベニバナ油・大豆油・コーン油など様々なものを原料とした油の総称です。そのため細かい栄養素は油の種類によって異なりますが、主にリノール酸・オレイン酸などの不飽和脂肪酸 を含んでいます。

不飽和脂肪酸 は、血液サラサラ効果や生活習慣病予防などに効果がありますが、油はカロリーが高いので摂取量には注意が必要です。

  • α-リノレン酸:α-リノレン酸は、人間の体内で合成することが出来ない必須脂肪酸の一つで、必ず食事で摂取する必要がある脂肪酸です。体内の代謝によってDHAやEPAに変換されます。α-リノレン酸自体も、血液中の過剰にある脂質を減らし、血液疾患の予防効果がある脂肪酸です。
  • リノール酸:リノール酸は、コレステロールや中性脂肪を下げる働きがあり、高脂血症を防ぐことで動脈硬化の改善をする働きを持っています。また、リノール酸の代謝によって、リノレン酸の材料になります。血液をサラサラにし、細胞膜の材料にもなる栄養素です。
  • オレイン酸:オレイン酸は、生活習慣予防の効果が高く、血管内の環境改善効果が高い脂肪酸です。悪玉コレステロールの量を減らし、出来た過酸化脂質の量を減らすことで、血管壁へのプラーク生成を抑制します。結果として、動脈硬化や心疾患の予防に役立つ栄養素です。

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サラダ油と米油は代用できる?

サラダ油も米油も味にクセがないので、どちらも代用することができます◎ “サラダ油と米油は混ぜることができる?”と疑問に思う方もいるようですが、混ぜても問題はありません。

サラダ油よりも米油の方が値段が高いので、サラダ油に混ぜてしまうのは少々もったいないかもしれません。

まとめ

この記事をまとめると

  • サラダ油はベニバナ油・大豆油・コーン油など様々なものを原料とした油の総称
  • 米油は米ぬかや胚芽から抽出される油
  • 米油の方がゲルシーで体に良い成分が多い

サラダ油と米油はよく似ていますが、米油の方がヘルシーで健康に良いオイルです。油なのでもちろん高カロリーではありますが、揚げ物など沢山オイルを使う時は是非米油を使ってみてください。

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