おでんの常温一晩放置は危険?食中毒になる可能性も?保存方法は?

冬の寒い時期の定番料理といえばおでん。大根やこんにゃく、牛すじなど種類豊富でたっぷりな具材を使用しています。ですが、おでんは1回の料理で多くの具材を煮込み、食べきれずに余ってしまうことがありますよね。

そんな時に、余ったおでんを常温で一晩そのまま置いた状態にしていませんか。一晩、常温で放置した状態のおでんはリスクなどがあるのか調べてみました。今回記事では、

  • おでんを一晩常温放置したら危険?
  • ウェルシュ菌ってなに?
  • 余ったおでんの正しい食べ方
  • 腐ったおでんの特徴は?

以上のテーマについて解説していきます。

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おでんを一晩常温放置したら危険?

おでんを作りすぎて余ってしまうことがありませんか。食べきれないからといって、鍋に一晩常温で放置することは、実は危険です!では、一晩常温で置いたおでんは具体的にどのようなリスクがあるのでしょうか。

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食中毒になる可能性も

一晩常温で放置したおでんは、食中毒になる可能性が高いです。特に暑さによって、菌が繁殖しやすい夏の時期に食中毒にかかりやすいイメージがありますが、冬でも保存の仕方などに誤りがある可能性は高くなります。

では、おでんは、どのような菌が原因で食中毒になるのでしょうか。

MEMO

おでんに限らず食中毒菌は、様々な動物や場所に存在します。特に妊娠中に食中毒にかかった場合は、子宮の収縮などによって赤ちゃんに影響が及ぶ可能性もあるので、気をつけましょう。

ウェルシュ菌が繁殖しやすい

おでんで食中毒になる時は、ウェルシュ菌が繁殖によって発症しやすいです。通常の食中毒菌は、加熱すれば死滅するものが多くありますが、ウェルシュ菌は反対に熱に強い細菌です。

また、45度くらいで加熱し後に常温で一晩おいたままにしておくと繁殖します。
そのため、おでんのような煮物料理を加熱したあとに常温で置いておくと、ウェルシュ菌により食中毒を引き起こすリスクが高くなります。

さらに、おでんを作る時は大きい鍋を使って一気に具材を煮込みますよね。これもウェルシュ菌が繁殖する原因になるので、一度に作り過ぎないようにするのも方法の一つです。

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ウェルシュ菌ってなに?

しかし、そもそもウェルシュ菌はどのような細菌でしょうか。

ウェルシュ菌ってどんなもの?

動物の腸内に存在しているウェルシュ菌。実は、体内だけでなく川や海など多くの場所に存在している細菌です。また、先程ご説明した通り、熱に強いので加熱しても菌が死滅することがほとんどありません。

症状は?

常温で一晩おいたおでんが、食中毒を引き起こした場合はこのような症状が起こります。

注意
  • 腹痛
  • 下痢

エンテロトキシンという、毒素が入っているウェルシュの症状の潜伏期間は6〜18時間です。

おでん以外にどんな料理に注意

しかし、おでん以外にウェルシュ菌などの細菌に気をつけるべき料理があります。

  • カレー
  • ロールキャベツ
  • シチュー
  • 肉じゃが

共通するのは、お鍋で沢山作り余ってしまいやすい料理という点です。

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余ったおでんの正しい食べ方

保存・日持ち

では、余ったおでんはどのように保存などをすれば良いのでしょうか。

MEMO

おでんを食べ切れない時は、炊き込みご飯などの料理にアレンジする方法があります。味がしみているので、意外な料理にアレンジがしやすいですよ。

保存方法

余ったおでんは常温ではなく冷蔵庫もしくは冷凍庫にいれましょう。また、冷蔵庫に入れる時は密閉できる保存容器に汁と具材をそれぞれ分けてから保存します。

食べる時は、事前に分けて置いた具材などを一緒に鍋に入れて温めると、出来立てのような美味しさが楽しめます。

冷凍できる?

おでんは、冷凍可能な料理です。しかし、多くの具材が使われるおでんには冷凍がおすすめできない具材もあります。

  • 厚揚げ・・・食感がほろほろとして、美味しくなくなる
  • 大根・・・繊維が固くなる
  • こんにゃく・・・水分が抜けて、食感がなくなる
  • 卵・・・白身部分が固くなる

おでんを冷凍する時は、保存する前より美味しくなくなる場合があるので、具材を分けて冷凍庫に入れましょう。

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腐ったおでんの特徴は?

腐ってる・臭い

また、腐ったおでんにはこのような特徴があります。

こうなっていたら危険

腐っているおでんは、こちらです。

  • 酸っぱい匂いや味がする
  • 汁にとろみが出ている
  • 舌がピリピリした感覚になる
  • 具材にカビが生えている

少しでも見た目や臭いに変化が出た時は、食べるのをやめて処分をしましょう。

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まとめ

 常温で一晩放置したおでんは、食中毒菌が繁殖している可能性が高いので危険です。 今回の記事内容で説明した内容をまとめますね。

この記事をまとめると

  • 一気に作り過ぎて余りがちなおでんは、常温で一晩放置しておくだけで、食中毒菌が繁殖しやすくなる
  • 特におでんは、ウェルシュ菌という熱に強い細菌が繁殖しやすく、食べた場合は腹痛や下痢などの食中毒の症状を引き起こす
  • 一晩放置する方法は、おすすめできないので冷蔵庫に入れて保存もしくは、冷凍庫に移しておけば2週間程度は日持ちする
  • 腐ったおでんは、汁にとろみがでたり具材にカビが生えたりするため、見た目や臭いに異変を感じた時は処分をする

おでんを作り過ぎてしまった時は、常温のまま放置せずに冷蔵庫もしくは、冷凍庫に入れておきましょう。

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