ぬたと酢味噌の違いは?ぬた味噌や酢ぬたとは違う?作り方も解説!

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日本料理に欠かせない「ぬた」。庶民的な料理から高級料亭の逸品にもなるほど、日本を代表する伝統料理・郷土料理の一つです。一般的に、酢味噌和えのことを「ぬた」と言うことが多いようですが、みなさんの地域では何と呼んでいますか?「ぬた」と「酢味噌和え」の違いが分からないという方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、

  • ぬたとは
  • 地域によって変わるぬた
  • ぬたの作り方
についてご紹介します 

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ぬたとは

ぬたとは、膾(なます)の一種で、野菜や魚介類を酢味噌で和えた料理です。

酢味噌和え

酢味噌を和え衣に用いた和え物です。一般的に、魚介類や野菜、海藻などの食材が使われます。通常、酢味噌和えのことを「ぬた」と呼ぶことが多いです。

辛子味噌和え

練り味噌・酢・辛子を加えた和え衣に、食材をからめた和え物のことです。辛子を使用しない場合は、「酢味噌和え」になります。

ぬた味噌や酢ぬたとは違う?

「ぬた味噌」は、辛子酢味噌のことです。ぬたに使われる酢味噌のことを指し、「酢ぬた」と呼ぶこともあるようです。 

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地域によって変わるぬた

 

ぬたの名前の由来は?

ぬたは漢字で書くと「沼田」です。ぬるぬるした感じが沼田に似ていることから名付けられたと言われています。とろりとした味噌が沼田を連想させることから、味噌に限定していわれることが多いですが、昔は、ぬるぬるした和え物全てを「ぬた」と呼んでいました

また、
1603年成立の『日葡辞書』には、Nuta「饅」の見出しで膾(なます)に用いる一種のソース、または、酢漬け汁と紹介されています。これにより、室町時代までに料理として成立していたことが伺えます。

地域によってぬたは違う?

一般的に、「ぬた」と「酢味噌和え」は同じものですが、地域によっては使い分けているところもあるそうです。例えば、

「ぬた」の定義を「酢味噌よりも、さらっとしているもの」を指す地域、「ねぎ(わけぎ)を使ったもの」を指す地域、「酢味噌に魚介類を入れたもの」を指す地域・・・などさまざまです。ちなみに、和歌山では「ねぎとイカの酢味噌」をぬたと呼ぶことが多いそうです。

また、ぬたについて調べると、高知県の伝統的なタレの一種と書かれていることも多くあります。味噌とお酢に砂糖を混ぜたもので、主に魚や野菜、肉などと和えて使用されます。高知では、柚味噌が使用されることが多く、ふわっと爽やかな香りが楽しめるそうです。

更には、味噌以外のものも「ぬた」と呼ぶことがあります。酒かすを用いた「粕ぬた」、大豆や枝豆を煮て潰したもので和える「豆ぬた」など。ちなみに、福岡の郷土料理「ぬたえ」は「ぬたあえ」が訛った言い方です。 

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ぬたの作り方

一般的にはぬたってどんなもの?

一般的な「ぬた」は、主に以下のような調味料と食材が使われています。

調味料

  • (A)白味噌・・・甘みや色合いもよく上品な味わいに
  • (A)みりん・・・コクと艶が出ます
  • (A)砂糖・・・甘みで酢の味をまろやかにします
  • (A) 酒・・・酒を少し入れると腐りにくくなります
  • (A)辛子・・・味が引き締まります
  •     卵黄・・・まろやかさが倍増します
  •     米酢・・・味の決め手です(高知では柚子酢を使うようです)

(A)の調味料を鍋に入れ、弱火で焦がさないように混ぜます。木べらで線を描いて鍋底が見えるくらいの滑らかさになったら、卵黄を少しずつ入れ更にかき混ぜます。4分ほど練り上げた後、裏ごしをして冷やします。冷めたら米酢を入れ、かき混ぜて完成。

食材

  • 魚介類・・・イカ、タコ、マグロ、帆立、赤貝、青柳、ワカメ など
  • 山菜・・・ふきのとう、こごみ、たらの芽、行者ニンニク、うど、菜の花 など
  • 野菜・・・ネギ(青ネギ、白ネギ、わけぎ等)、キュウリ、アスパラガス、ブロッコリー、カイワレ など
  • ・・・鶏肉(胸肉・ササミ) など

ぬたの作り方

キッチンにあるもので作る簡単ぬたのレシピをご紹介します。

材料

  • わけぎ…… 150g
  • お酢…… 大さじ1
  • 白味噌…… 大さじ2
  • 砂糖・・・大さじ1/2
  • 練りからし…… 小さじ1/2
作り方レシピ
    1. 葉と茎を分け、茎は縦半分に切ります。葉、茎をそれぞれ5cmくらいの長さに切ります。

    2. 沸騰させた鍋のお湯に、わけぎを入れて2分ほどゆでます。水気を切って冷まします。

    3. ボウルに味噌と酢を混ぜ合わせます。さらに、砂糖と練り辛子を加えてよく混ぜ合わせます。ダマがなくなるまで、しっかりと混ぜましょう

    4. 茹でたわけぎと、酢味噌を混ぜ合わせて完成です。食べる直前に混ぜ合わせるのがおすすめ。水っぽくならずに美味しくいただけます。

  

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まとめ

今回は、「ぬたと酢味噌の違いは?」というテーマでご紹介しましたが、いかがでしたか?

この記事をまとめると

  • ぬたとは、膾(なます)の一種で、野菜や魚介類を酢味噌で和えた料理
  • ぬたは室町時代までに料理として成立していた
  • 一般的に「ぬた」と「酢味噌和え」は同じもの
  • 食材などによって呼び方が変わる地域もある

「ぬた」は、伝統調味料の味噌や酢を使った一品料理です。イライラやのぼせを解消すると言われている味噌。そして、血液サラサラ効果や殺菌作用のある酢。夏バテ気味のこの季節だからこそ、酸味とコクが味わえる「ぬた」を、ぜひ食べてみてくださいね。

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