ぬか漬けで下痢･腹痛に！軟便の原因は乳酸菌?腸活や美容効果も期待できる

かつて冷蔵庫がなかった時代、ぬか床は保存食として各家庭にあったものです。でも強烈な臭いや手入れの難しさから、ぬか漬けを作る家庭もすっかり珍しくなりました。でもここ最近では美容や健康効果も期待できると注目されつつあります。その反面、下痢や腹痛になったという声も…。

今回はそんなぬか漬けについて詳しくご紹介していきます。

スポンサードリンク

ぬか漬けを食べて下痢・腹痛に！

ぬか床に浸かった野菜はぬか漬けという漬物になります。特にぬか漬けは植物性乳酸菌を多く含む発酵食品で、熟成されたぬか床は何と10億単位の乳酸菌が含まれているとも言われています。

発酵し過ぎ（乳酸菌の増えすぎ）

適量であれば腸内環境が整い、便秘を解消してくれるぬか漬けの乳酸菌。しかし乳酸菌を過剰摂取することで、腸の働きが活発になり、下痢を引き起こしてしまうことがあります。ぬか漬けを食べて下痢や腹痛になった場合はまさにこれ。ぬか床の乳酸菌が増えすぎてしまったり、必要以上に食べてしまったことが一因となります。

ぬか床の手入れ

夏は毎日、冬は2〜3日に1回、ぬか床を混ぜ合わせて新鮮な空気に触れさせるのが理想です。ぬか床の底面のぬかが、表面にでるように、天地をひっくり返す要領で行いましょう。また野菜から出た水分でぬか床が水っぽくなるため、足しぬかをしたり、キッチンペーパーで水分を拭い取るようにしたりしましょう。水っぽくなると雑菌が繁殖しやすくなり、下痢・腹痛の原因になりかねません。

下痢やアレルギーに注意

前述したようにぬか漬けを食べることによってお腹がゆるくなったりする可能性があります。またぬか漬けのぬかがアレルギーとなってかゆみや皮膚炎を引き起こすこともあるので注意が必要です。

軟便の原因は乳酸菌？

若いぬか床は古いぬか床に比べると酵母菌が多いのに対して乳酸菌が少ない傾向にあり、抗菌作用が完全ではない場合も…。この場合、食中毒とまではいかなくても軽い腹痛や、下痢といった症状を引き起こす可能性もあります。

ぬか漬けの栄養

ぬか漬けには乳酸菌はもちろん、ビタミンB群、ビタミンEやγ-オリザノール、イノシトールという成分が含まれています。γ-オリザノールはポリフェノールの一種。血行を良くしたり善玉コレステロールを増やす働きがあります。

野菜の栄養が10倍に?

一例として挙げたいのがキュウリ。ぬか漬けにはビタミンB1が豊富に含まれています。特にビタミンB1は水溶性なので浸け込んでいるうちに栄養がキュウリに浸み込み、漬ける前と比較すると約10倍になることもあるほどです。

スポンサードリンク

ぬか漬けの作り方

作り方

1. ぬか床を保存する容器を準備し、ボウルにぬかに塩と水を合わせます。水は少しずつ加えながらぬかが均一に水分を含むように、水を加えていきます。水の含み具合は味噌くらいの柔らかさが理想です。
2. ぬか床の基礎ができたら、塩、粗挽き唐辛子、実山椒を加えて均一になるように混ぜます。
3. 保存容器の底に昆布を敷き詰めます。
4. ぬか床を保存容器に入れたら、捨て漬け野菜を加えます。
5. 野菜が全て入ったら、表面を手のひらで強く押し付けて平らにならし、空気を抜きます。
6. 蓋を閉める前に保存する容器の周囲をキッチンペーパーできれいに拭き取り、蓋をすれば完成です。

完成したら涼しい場所に常温保管し、3週間ほど捨て漬け野菜を繰り返すことで熟成されてきます。野菜の付け替えの目安は常温で3〜5日ほどです。

ぬか漬けのパワー

野菜を長期保存できるだけでなく、栄養素がふんだんに含まれるぬか漬けの効果。健康だけでなく、美容にも効果的であることがわかっています。

乳酸菌で腸活

腸内環境が悪いと肌トラブルとして表面に現れます。そこで美肌づくりに欠かせないのが腸内環境を整える、腸活です。ぬか漬けに含まれる乳酸菌は善玉菌として食物の消化吸収を助け、腸の働きを整えてくれます。

美容効果も

ぬか漬けにたくさん含まれる酵素。酵素を体内に取り込むことで新陳代謝が活発になり、老廃物を排出してくれる効果が期待できます。これがデトックス効果となり、美肌効果も期待できます。

花粉症にも効く?

花粉症の症状を軽減する効果が期待できるものとして、乳酸菌を多く含むぬか漬けなどが挙げられます。ぬか漬けは腸内環境を整えて免疫力を活性化することをサポートしてくれるのです。ただし即効性があるわけではありません。日々の食事に取り入れて備えましょう。

スポンサードリンク

まとめ

いかがでしたか？ ぬか床の手入れが難しそうと敬遠していた人もぜひ、これを機会にぜひ、チャレンジしてみてください。

スポンサードリンク