ぶどうジュースとノンアルコールワインの違いは?ノンアルの度数は?

スーパーなどでノンアルコールワインやカクテルのコーナーができるほど、最近はノンアルコールの需要が増えています。「ノンアルコールワインはアルコールが入っていないからぶどうジュースと同じじゃないの?」と思っている人がいるかもしれませんね。

でも、ノンアルコールワインとジュースは別物です。ノンアルコールワインはアルコールが入っていないというだけで、ワインと同じ作り方をしているものもあるんですよ。そこで、今回は

  • ぶどうジュースとノンアルワインの違い
  • 栄養素の違い
  • おすすめのノンアルカクテル

についてご紹介いたします。

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ぶどうジュースとノンアルワインの違いは?

ノンアルコールワインには製造工程が大きく分けて2種類あります。製造方法によって、ぶどうジュースのような濃厚な果汁の風味がしたり、ワインのような風味がしたりします。

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製造工程

ノンアルコールワインの製造工程は2種類あります。

アルコールを作らない方法

初めからアルコールを作らないように、ぶどうの糖分を減らしたり、発酵しにくい酵母を使い発酵を途中で止めたりすることで、ワインのような風味を付けることができます。この方法で作られたノンアルコールワインは、ぶどうジュースのような果汁感が強いのが特徴です。

「ぶどうジュース(ぶどう果汁入り飲料、混合果汁入り飲料)」と表記されます。

脱アルコール製法

ワインと同じように醸造してからアルコール分を除去する方法です。この方法で作られたノンアルコールワインは、よりワインに近い風味がします。

微量のアルコールが残ることがあり、「清涼飲料水(脱アルコールワイン)」と表記されます。

  • 減圧蒸留法:熱を加えるとワインの風味が損なわれるので、低い温度でも沸騰するように圧力を下げてアルコール分だけを除去します。
  • 逆浸透法:アルコールと水分だけを通す特殊な膜にワインを通して、アルコールと水分を分離します。
  • 揮発物質回収法:遠心力を使い、アルコール分と香りを分離します。分離したものを加熱してアルコール分を飛ばし、香りだけ戻します。

ノンアルコールワインは、ぶどうジュースとは違い作るときに発酵させているのでワインのようなコクと酸味が感じられます。

ノンアルワインの度数は?

ノンアルコールワインは『アルコール度数が1%未満』という意味で、アルコールが含まれないというわけではありません。

アルコールが微量に含まれている可能性が高いので、車を運転する方や妊娠中、授乳中の方、未成年は注意が必要です。

アルコール0.0%と表記されていればアルコールは含まれていません。成分表を確認してから飲むようにしたいですね。

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栄養素にも違いが

ワインには抗酸化作用の高いポリフェノールが含まれていることはよく知られています。ノンアルコールワインにも同じようにポリフェノールが含まれています。

また、ノンアルコールワインは普通のワインよりもカロリーや糖質が低い傾向があります。しかし、これはすべてのノンアルコールワインではなく、脱アルコール製法で作られたワインに言えることのようです。

アルコールを作らない方法で作られたノンアルコールワインは、ワインに風味を近づけるため、果汁や糖分を加えることがあり、逆にカロリーや糖分が高くなることがあるので飲み過ぎには注意したいですね。

ポリフェノール

ポリフェノールは、植物が紫外線によるダメージから種子を守るための成分です。ぶどうは、果皮、果肉、種子、果梗などあらゆるところにポリフェノールが含まれてます。

ポリフェノールといえば、ぶどうの濃い紫色に含まれているイメージがあるかもしれませんが、これはポリフェノールの中でもアントシアニンという色素成分です。このほかにもタンニン、カテキン、レスベラトロール、ケルセチンなどたくさんのポリフェノールが含まれています。

ポリフェノールの効能

ポリフェノールにはさまざまな健康効果があることがわかっています。特に老化や生活習慣病の原因になる活性酸素を除去する抗酸化作用が高いと言われていますが、長期間効果が持続するものではないので、継続して摂取する必要があります。

しかし、注意したいのが『たくさん摂ればより健康的になれるというものではない』ことです。タンニンには健康効果がある反面、鉄の吸収を妨げる作用があります。また、飲み過ぎるとカロリーや糖質の摂りすぎになる可能性もあります。

1日の目安量はワイングラス1〜2杯程度です。

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ノンアルワインのおすすめカクテル

ノンアルコールワインを使ったのおすすめのカクテルをご紹介します。

キティ

キティはワインとジンジャエールを1:1で割ったカクテルです。

キティは英語で子猫を意味する「kitty(キティ)」が由来になっていて、『子猫が飲めるほど飲みやすい』『弾ける泡が子猫のように元気がある』ことからネーミングされたそうです。

サングリア

サングリアはワインにフルーツやスパイスを入れたカクテルです。

サングリアという名前の由来は、赤ワインを使って作られることが多かったのでスペイン語で『血』を意味する「sangre」からネーミングされたと言われています。白ワインで作るサングリアはスペイン語で『白』を意味する「blanca」を付けて「sangria blanca(サングリアブランカ)と呼ばれます。

カリモーチョ

カリモーチョはワインとコーラを1:1で割ったカクテルです。

名前の由来は、このカクテルを作った「カリメロ(Kalimero)」と「モーチョ(Motxo)」という2人の名前を合わせて付けられたと言われています。

まとめ

『ぶどうジュースとノンアルコールワインの違い』についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。

この記事をまとめると

  • ぶどうジュースとノンアルコールワインは作り方が違う
  • ノンアルコールワインはアルコールを含んでいる可能性がある

ワインはアルコール度数が12%前後とビールや酎ハイに比べると高いので、味は好きだけどアルコールがキツすぎて飲みにくいと感じている人もいるでしょう。ノンアルコールワインならワインの風味はそのままにアルコール分だけを除去しているので飲みやすいですし、カロリーや糖分まで抑えられるので健康的です。ただ、アルコール度数1%未満でノンアルコールという表記になるので、車を運転する方や妊娠中、授乳中の方、未成年は注意したいですね。

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