ニラのアレルギーは大人になってから発症する?原因や対処法を紹介

子どものころは、アレルギー症状が重篤な卵や小麦、乳製品と言ったものが多いのですが、大人になると果物や野菜のアレルギーを発症する割合が増えていきます。

そんな大人のアレルギーの中でも、今回はニラアレルギーについてご紹介したいと思います。

ニラのアレルギーがあっても、意外と気づかないまま今日まで過ごしていることもあります。

しかし、今までが大丈夫だったからと言って、今後、症状が悪化しないとは言えませんので、アレルギー症状が出ているなら、早めに対処したいですよね。

ニラアレルギーかどうかを判断するために、今回は、

  • ニラのアレルギーになる原因
  • ニラアレルギーで起こる症状は?
  • ニラアレルギーになった時の対処法
  • ニラアレルギーとネギアレルギーは違う?

についてご紹介します。

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ニラのアレルギーになる原因

ニラのアレルギーになる原因や、アレルギー症状が出る可能性について解説します。

原因は「硫化アリル」

 「硫化アリル」はユリ科ネギ属に属する野菜に多く含まれています 

硫化アリルは体内で「アリシン」に変化し、独特の刺激臭を発するようになります

ニラの匂いはにんにくに似ているのも、アリシンが含まれているからです。

体内で、アリシンを排除しようと免疫が反応することでアレルギー症状が出るというわけですね。

ですので、ニラアレルギーの方は、ネギ、玉ねぎ、にんにくなどでもアレルギー症状が出る可能性があります。

遅延型フードアレルギーの可能性

ニラを食べてからすぐに症状が出れば判断しやすいですが、そうでない場合、 遅延型フードアレルギーの可能性 があります。

まず、即時型フードアレルギーであれば、食べた直後から遅くとも数時間以内にアレルギー症状がみられます。

それに対して遅延型フードアレルギーは、食べた後、発症までに数時間から数日かかるとされています。

そのため、遅延型フードアレルギーはアレルゲンの特定が難しく、また時間がかかるのが現状です。

「ニラを食べてから体調が悪い」と思った時点で数日経過していると、ニラが原因かもしれませんし、ニラ以外のアレルゲンが原因かもしれません。

症状は、うつのような症状をはじめ、頭痛、下痢、アトピー症状などと、アレルギー症状以外のものも多いです。

単純に体調が悪いと思ったら、遅延型フードアレルギーだったりしますので、不調が続くようなら一度病院で検査するのもいいかもしれません。

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ニラアレルギーで起こる症状は?

ニラアレルギーで起こる主な症状をご紹介します。

ニラを食べた後、少しでも症状が出るようなら、あまり大量に食べないように注意しましょう。

口周り・体の痒み

 一番多い症状は、口周りや体に痒みが出ること です。

特に口やのどにいがいが感が出る「口腔アレルギー症候群(OAS)」と呼ばれる症状が代表的です。

軽いアレルギーの場合は、違和感などで終わることも多いので、あまり気にしていなければ気づかないかもしれません。

蕁麻疹・発疹

食べた後、 目の周辺やお腹などの皮膚が薄い部分に蕁麻疹や発疹が出ることがあります 

蕁麻疹が出ても、軽症であれば数時間もすれば症状は治まりますが、いつ悪化するかわかりませんので、今後のことを考えると、一度病院でアレルギー検査を受ける方がいいでしょう。

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ニラアレルギーになった時の対処法

ニラアレルギーがあることが分かった場合、無理に食べようとしないことが大切です。

なるべくアレルギーの要素を食事から無くす

子どものころに発症する食物アレルギーの多くは、消化器官の未成熟が原因であることがほとんどですので、経口負荷試験などを行うことで徐々に耐性を獲得することができます。

しかし、 大人のアレルギーは経口負荷試験などの方法でも耐性を獲得しにくく、むしろアレルギー症状を引き起こしたり、増悪させる危険性 があったりします。

そのため、原因となる食品を食事からなくすことが一番の対処法になります。

食材として使わない、アレルギーのある食材に素手で触れないなどの対処をしましょう

食事の際にあらかじめ人に言っておく

食事の際は、アレルギーについてあらかじめ伝えておくことも大切です。

何かあった時に原因の特定が早ければ早いほど救命率が上がりますし、対処もしやすくなります。

ニラアレルギーの症状が強く出る方は、アレルギーについてメモを書いて、常に財布などに入れて持ち歩くことをおすすめします。

保険証や免許証などにアレルギーについてのメモ書きを貼っておくのもいいでしょう。

アレルギー症状はその日の体調によっても発症の仕方が大きく変わります

念には念を入れておくと安心です。

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ニラアレルギーとネギアレルギーは違う?

ニラとネギは同じユリ科ネギ属の植物ですが、アレルギーとしては同じなのでしょうか?詳しく解説していきます。

ネギアレルギーの症状

ネギアレルギーの症状は、 消化器系に関わるものが多く、腹痛、下痢などが多い です。

その他、くしゃみや動悸、頭痛、蕁麻疹などがあります。

どちらもかゆみや喉のイガイガ

 ニラもネギも硫化アリルが原因のアレルギーですので、軽度の場合は喉のいがいが感 などがあります。

硫化アリルは加熱によってアレルギーの発症率を下げることができるので、のどの違和感やいがいが感が出るようなら、しっかり加熱するようにしてください。

それでも違和感などがある場合、硫化アリルではなく「ジアリルジスルフィド(二硫化アリル)」のアレルギーがある可能性があります。

まとめ

今回は、ニラアレルギーの原因や症状、対処法についてご紹介しましたが、いかがでしたか?

この記事をまとめると

  • ニラアレルギーの原因は「硫化アリル」

  • 主な症状は喉のいがいが感や蕁麻疹

  • 極力ニラを摂取しないようにする

  • 素手でニラに触らない

ニラアレルギーでも、加熱すれば食べられるようになる可能性が高いということですので、しっかりと加熱するようにしましょう。

しかし、アレルギーは無理をしても治るものではありません。

自分の体とよく相談しつつ、ニラ料理を楽しんでいただければと思います。

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