妊娠中の食事には食べても良いもの・控えた方が良いものがありますが、“つくし”は妊婦さんでも食べられるのでしょうか?つくしが持つ栄養素や、危険性の有無について着目しました。それでは、
- つくしは妊娠中でも食べられる?
- つくしの栄養素は何がある?
- ルバーブを使った料理には何がある?
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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つくしってどんな食べ物?
つくしは山菜の一つで、日本全国で収穫することができます。九州地方では3月、本州では4月をメインに採ることができますが、最近はつくしを食べる文化はあまりありませんね。
山菜なので苦いのでは?と思う方もいるかもしれませんが、意外なことにつくしに味はほとんどありません。そのため、おいしいもまずいもない味とも言われています。
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つくしに含まれる主な3つの栄養素
つくには食材としてのイメージはあまりありませんが、栄養成分は高くほうれん草に匹敵するものもあります。
- カリウム:カリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分の排出に関わるミネラルで、細胞の中に主に存在しています。ナトリウムとセットで、体内の水分量を調整し、体内にある過剰な水分の排出を促進させます。むくみや冷え性と言った不調の改善効果があります。
- 鉄分:鉄分は、人間の血液を運ぶ赤血球に含まれるヘモグロビンの材料として使用されます。加えて、体内に存在する酵素の材料にもなりエネルギー代謝や肝臓での解毒の働きに関わっているミネラルです。
- β-カロテン:β-カロテンは、人間の体内でビタミンAに変化し、細菌やウイルスの侵入を防ぐために必要な粘膜を丈夫にする作用があります。肌のシミの原因になる色素発生を抑制する抗酸化作用があります。
つくしは妊娠中でも食べられる?
つくしには、妊娠中に摂りたい栄養素の鉄分やβカロテンが多く含まれていますが、妊娠中に食べるのは控えた方が良いとされています。
その理由には、つくしが持つ毒成分と、妊娠中に摂取することの情報が不足していることが挙げられます。つくしの毒性について詳しく見てみましょう。
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つくしの毒性とは?
つくしは山菜として食べられるものですが、主に3つの天然毒成分が含まれています。
- 植物アルカロイド
- チアミナーゼ
- 無機ケイ素
植物アルカロイド
植物アルカロイドは、大量に摂取すると麻痺や幻覚などの症状を引き起こします。しかし、つくしの頭に含まれている成分なので、頭を取り除けば問題はありません。また、頭を食べたとしても、微々たる量なので気にすることはないようです。
チアミナーゼ
チアミナーゼはビタミンB1を破壊させる作用がある成分です。ビタミンB1が不足すると、脳などに影響が出ます。しかし、チアミナーゼは加熱することで消える成分なので、しっかり加熱調理すれば問題ありません。
無機ケイ素
つくしに含まれる無機ケイ素の量は本当に微々たるものなので、過剰摂取しなければ体に影響が出ることはありません。
つくし料理には何がある?
妊娠中には食べるのを控えたいつくしですが、どんな風に食べることができるのでしょうか?つくしの使い方を、いくつかご紹介いたします。
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きんぴら
濃いめの味付けが好みの方は、つくしをきんぴらにするのがオススメです◎
炒め物
つくしの炒め物は、春を感じる副菜です。ぜんまいなど、好みの山菜と一緒に炒めてみましょう。
妊娠中に食べたい食材・控えたい食材・食べてはいけない食材60選まとめ
妊娠中にどの食材を食べればよいのか?どの食材を控えれば良いのか?というのは非常に気になるところです。代表的な60食材でまとめました。
妊娠中に積極的に摂りたい食材
妊娠中に積極的に摂りたい食材には、どんなものがあるのでしょうか?その食材が含む、妊娠中に摂りたい栄養素とあわせてチェックしてみましょう!
- 豚肉 …たんぱく質+ビタミンB群
- 鶏肉 …たんぱく質
- 牛肉 …たんぱく質+鉄+亜鉛
- 青魚 …DHA・EPA
- 鮭 …たんぱく質+ビタミンB6+ビタミンD
- ぶり …鉄
- かつお…鉄
- 白身魚…たんぱく質
- 貝類 …鉄+亜鉛
- 桜エビ…カルシウム
- 卵 …たんぱく質
- ブロッコリー…葉酸+カリウム
- 青菜 …葉酸+鉄+カリウム+カルシウム
- ヨーグルト …たんぱく質+カルシウム
- 納豆 …葉酸+ビタミンE
- 大豆(大豆製品) …たんぱく質+鉄+ビタミンE+カルシウム
- いちご …葉酸
- アボカド …ビタミンE+カリウム
- トウモロコシ …葉酸+ビタミンE
- グリーンアスパラガス …葉酸
- 枝豆 …葉酸
- そら豆 …葉酸
- トマト …カリウム
- もずく …ミネラル+食物繊維
- きのこ …食物繊維+ビタミンD
- 切り干し大根 …食物繊維
- もち麦 …食物繊維
妊娠前から必要と言われている葉酸やビタミン類、妊娠中に不足しがちな食物繊維やカルシウムなどのミネラル類を補える食材には、上記のようなものがあります。
これらの食材を妊娠中の食事にバランス良く加えることで、ママの体や胎児の発育に良い効果をもたらします。妊娠中は食べ物の嗜好が変化することもありますが、できる範囲で色々な食材を食べるようにしましょう!
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妊娠中に少量に控えたい食材
妊娠中の食事は栄養素のバランスが大切ですが、中には控えておくべき食べ物がいくつかあります。食中毒リスクや、食べると胎盤を通じて胎児に届き、成長に悪影響を及ぼすものなど様々です。妊娠中に控えたい食材について、確認していきましょう。
食中毒や感染症のリスクのあるもの
- お刺身
- 生卵
- ローストビーフ
- 生ハム
- ナチュラルチーズ
- 肉・魚のパテ
メチル水銀を含むもの
- 金目鯛:1回80gを週に1度まで
- メカジキ :1回80gを週に1度まで
- メバチマグロ:1回80gを週に1度まで
- 本マグロ:1回80gを週に1度まで
- エッチュウバイ貝:1回80gを週に1度まで
- くじら:1回80gを週に1度まで
- きだい:1回80gを週に2度まで
- インドマグロ:1回80gを週に2度まで
- マカジキ:1回80gを週に2度まで
- くろむつ:1回80gを週に2度まで
ヨウ素・ヒ素を含む食べ物
- 昆布 :1日1回少量
- ひじき:小鉢2杯程度を週に2度まで
カフェインを含む飲み物
カフェインを含む主な飲み物と、100mlあたりのカフェイン量は下記となります。
- コーヒー …約60mg
- 紅茶 …約30mg
- 緑茶 …約20mg
- ほうじ茶 …約20mg
- ウーロン茶 …約20mg
- ココア …約10mg
糖分を多く含むお菓子やジュース
糖分を多く含むお菓子や、甘いジュースなども妊娠中には控えたい食べ物です。甘いものを過剰摂取することで、妊娠前は糖尿病を持っていなくても妊娠期間中に糖尿病を発症することがあり、『妊娠糖尿病』と呼ばれています。
より多くの栄養を胎児に与えようとする体の自然な働きと考えられていますが、妊娠糖尿病になると胎児に合併症が出る危険性があります。
ビタミンAを多く含む食べ物(妊娠初期)
“動物性ビタミンA”を妊娠初期に摂取し過ぎると、胎児の形成異常の原因となると言われています。ビタミンAを多く含む食べ物には、下記のようなものがあります。
- レバー
- うなぎ
- あなご
塩分を多く含む食べ物
妊娠中に塩分を過剰摂取すると、『妊娠高血圧症候群』という病気になることもあります。この病気を発症する確率は、妊婦さん20人に対し1人と言われており、妊娠中の食生活が原因で引き起こされます。
妊娠34週(妊娠9ヶ月)未満で引き起こした場合は重症化リスクが高く、胎児発育不全(赤ちゃんが育たない)・常位胎盤早期剥離(赤ちゃんに酸素が届かない)・胎児機能不全(赤ちゃんの状態悪化)となる可能性があります。酷い場合は胎児の命に関わることもあるので、食事には注意が必要なのです。
妊娠中に食べてはいけない食べもの
- 生肉(ローストビーフ・ユッケ・馬刺し・お刺身・パテなど)
- アルコール
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まとめ
この記事をまとめると
- 妊娠中につくしを食べるのは控えた方が良いとされる!
- その理由は、つくしにはいくつか天然毒成分が含まれているため
つくしはなかなか食べる機会のないものですが、毒成分があるため妊娠中は控えた方が良い食材です。加熱調理したり、つくしの頭部分を食べなければ害はありませんが、大切な妊娠中は避けるようにしましょう。
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