妊娠中(妊婦)でもラカントは食べられる?体に悪い?危険性・副作用は?

妊娠中の食事には控えた方が良いものがありますが、人工甘味料として様々な食品に含まれている「ラカント」は妊婦さんが摂取しても大丈夫なのでしょうか?

妊娠中にラカントを食べる危険性の有無や影響について、着目しました。今回は、

  • ラカントとは?
  • 妊娠中の摂取は危険?安全?
  • 不妊の原因になるって本当?

これらのテーマについて紹介いたします。

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ラカントって何?

ラカントは、「羅漢果(ラカンカ)」の高純度エキスと、トウモロコシが発酵したものから取れる天然甘味料「エリスリトール」の2つから作られる甘味料です。ラカントの特徴はカロリーが0であることです。

羅漢果とはウリ科の植物で、古くから漢方として利用されてきました。病気の治療や予防に効果的なものとして、「長寿の神果」と言われていました。

羅漢果は栽培が難しいため、現在は保護植物に指定されています。ラカントは羅漢果の高純度エキスで作られていますが、特許成分となっており、国による安全試験を通って製造されたものです。

甘さ

人工甘味料の中には、スクラロースのように砂糖の200〜300倍もの甘さを持つものがありますが、ラカントに関しては砂糖と同じ甘さとなります。

高純度羅漢果エキスそのものは砂糖の300倍もの甘さですが、ラカントになったものは砂糖と同じです。そのため、砂糖をラカントで代用する時は量を換算せず、そのままの量で代用することができます。

使い方としては、製菓材料やコーヒー・紅茶などの飲み物に入れるなど、通常の砂糖と変わりありません。また、加熱しても甘さは変わらないので料理に加えることもできます。

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妊娠中にラカントは摂取してもいい?

ラカントは、お菓子など様々な食品に使われている甘味料です。妊娠中の食事は赤ちゃんへの影響が出ないよう気を使いますが、日本では基本的に 妊娠中にラカントを摂取しても大丈夫 と言われています。

その理由は、ラカントの原料が天然の植物であるためです。ラカントの安全性については、あらゆる専門家による評価が行われているようですが、「妊娠毒性はない」とされています。

流産や奇形児リスクはないという意見が多いものの、”妊娠中に摂取すると高血圧やむくみの原因になる”という意見もあるので、念のため過剰摂取は避けた方が安全かもしれません。

ラカントは体に悪い?危険性は?

ラカントは植物とトウモロコシから作られた天然の甘味料ですが、甘味料と聞くと体に悪いイメージを持っている方も多いかと思います。

ラカントの危険性についてですが、トウモロコシから取れる「エリスリトール」は自然界に存在する希少糖なので、体内に入っても問題ないと言われています。

また、「ラカントS」の原料となっているトウモロコシは遺伝子組み換えではないので、その点に関しても安全と言えるでしょう。

糖尿病になる?

人工甘味料は糖尿病になりやすいと言われることがありますが、ラカントを食べることで糖尿病になるとは言えません。

エリスリトールは糖質に相当しますが、通常の糖質とは異なり尿と一緒に排出される性質を持っています。そのため、血糖値の急激な上昇や、インスリン濃度に影響することはないのです。

実は、ラカントシリーズは元々糖尿病患者のために作られた砂糖です。「医師の推奨意向確認済み商品」に認定されている商品なので、糖尿病を心配する必要はありません。

太る?

ラカントSはダイエットに効果的と言われていますが、これは本当なのでしょうか?ラカントのカロリーは0、血糖値が上がりにくいので、太りにくい砂糖を言えます。しかし、食べれば痩せるものではありません。

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ラカントの代用品になる調味料

ラカントには「ラカントS」といった市販品がありますが、切らしている時はハチミツで代用することもできます。ハチミツには自然な甘さがあり、液体状なので冷たい飲み物でも溶けやすいといった利点があります。

代用品は?

ラカントの代用品には、このようなものがあります。

  • オリゴ糖
  • てんさい糖
  • パルスイート

オリゴ糖は腸内環境を良くする働きがあるため、便秘解消効果が期待できます。てんさい糖は「甜菜(てんさい)」という野菜を原料にして作られた砂糖で、体を温める効果やアトピーに効果があると言われています。

妊娠中に食べたい食材・控えたい食材・食べてはいけない食材60選まとめ

妊娠中にどの食材を食べればよいのか?どの食材を控えれば良いのか?というのは非常に気になるところです。代表的な60食材でまとめました。

妊娠中に積極的に摂りたい食材

妊娠中に積極的に摂りたい食材には、どんなものがあるのでしょうか?その食材が含む、妊娠中に摂りたい栄養素とあわせてチェックしてみましょう!

  • 豚肉 …たんぱく質+ビタミンB群
  • 鶏肉 …たんぱく質
  • 牛肉 …たんぱく質+鉄+亜鉛
  • 青魚 …DHA・EPA
  • 鮭       …たんぱく質+ビタミンB6+ビタミンD
  • ぶり …
  • かつお…
  • 白身魚…たんぱく質
  • 貝類 …鉄+亜鉛
  • 桜エビ…カルシウム
  • 卵  …たんぱく質
  • ブロッコリー…葉酸+カリウム
  • 青菜 …葉酸+鉄+カリウム+カルシウム
  • ヨーグルト …たんぱく質+カルシウム
  • 納豆  …葉酸+ビタミンE
  • 大豆(大豆製品) …たんぱく質+鉄+ビタミンE+カルシウム
  • いちご …葉酸
  • アボカド …ビタミンE+カリウム
  • トウモロコシ …葉酸+ビタミンE
  • グリーンアスパラガス …葉酸
  • 枝豆 …葉酸
  • そら豆 …葉酸
  • トマト …カリウム
  • もずく …ミネラル+食物繊維
  • きのこ …食物繊維+ビタミンD
  • 切り干し大根 …食物繊維
  • もち麦 …食物繊維

妊娠前から必要と言われている葉酸やビタミン類、妊娠中に不足しがちな食物繊維やカルシウムなどのミネラル類を補える食材には、上記のようなものがあります。
これらの食材を妊娠中の食事にバランス良く加えることで、ママの体や胎児の発育に良い効果をもたらします。妊娠中は食べ物の嗜好が変化することもありますが、できる範囲で色々な食材を食べるようにしましょう!

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妊娠中に少量に控えたい食材

妊娠中の食事は栄養素のバランスが大切ですが、中には控えておくべき食べ物がいくつかあります。食中毒リスクや、食べると胎盤を通じて胎児に届き、成長に悪影響を及ぼすものなど様々です。妊娠中に控えたい食材について、確認していきましょう。

食中毒や感染症のリスクのあるもの

  • お刺身
  • 生卵
  • ローストビーフ
  • 生ハム
  • ナチュラルチーズ
  • 肉・魚のパテ

メチル水銀を含むもの

  • 金目鯛:1回80gを週に1度まで
  • メカジキ :1回80gを週に1度まで
  • メバチマグロ:1回80gを週に1度まで
  • 本マグロ:1回80gを週に1度まで
  • エッチュウバイ貝:1回80gを週に1度まで
  • くじら:1回80gを週に1度まで
  • きだい:1回80gを週に2度まで
  • インドマグロ:1回80gを週に2度まで
  • マカジキ:1回80gを週に2度まで
  • くろむつ:1回80gを週に2度まで

ヨウ素・ヒ素を含む食べ物

  • 昆布 :1日1回少量
  • ひじき:小鉢2杯程度を週に2度まで

カフェインを含む飲み物

カフェインを含む主な飲み物と、100mlあたりのカフェイン量は下記となります。

  • コーヒー …約60mg
  • 紅茶        …約30mg
  • 緑茶        …約20mg
  • ほうじ茶 …約20mg
  • ウーロン茶 …約20mg
  • ココア    …約10mg

糖分を多く含むお菓子やジュース

糖分を多く含むお菓子や、甘いジュースなども妊娠中には控えたい食べ物です。甘いものを過剰摂取することで、妊娠前は糖尿病を持っていなくても妊娠期間中に糖尿病を発症することがあり、『妊娠糖尿病』と呼ばれています。
より多くの栄養を胎児に与えようとする体の自然な働きと考えられていますが、妊娠糖尿病になると胎児に合併症が出る危険性があります。

ビタミンAを多く含む食べ物(妊娠初期)

“動物性ビタミンA”を妊娠初期に摂取し過ぎると、胎児の形成異常の原因となると言われています。ビタミンAを多く含む食べ物には、下記のようなものがあります。

  • レバー
  • うなぎ
  • あなご

塩分を多く含む食べ物

妊娠中に塩分を過剰摂取すると、『妊娠高血圧症候群』という病気になることもあります。この病気を発症する確率は、妊婦さん20人に対し1人と言われており、妊娠中の食生活が原因で引き起こされます。
妊娠34週(妊娠9ヶ月)未満で引き起こした場合は重症化リスクが高く、胎児発育不全(赤ちゃんが育たない)・常位胎盤早期剥離(赤ちゃんに酸素が届かない)・胎児機能不全(赤ちゃんの状態悪化)となる可能性があります。酷い場合は胎児の命に関わることもあるので、食事には注意が必要なのです。

妊娠中に食べてはいけない食べもの

  • 生肉(ローストビーフ・ユッケ・馬刺し・お刺身・パテなど)
  • アルコール

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まとめ

この記事をまとめると

  • ラカントは天然植物から作られた砂糖の200〜300倍の甘さを持つ人工甘味料
  • 妊娠中に摂取しても危険性はないと言われることが多い
  • 過剰摂取しなければすぐに影響は出ないと考えられる

ラカントは身近な食品に含まれている甘味料ですが、その危険性・安全性については様々な意見があります。少量ではすぐに影響が出ることは考えにくいものの、人工的なものなので、あまり過剰摂取しないよう気をつけた方が良いかもしれません。

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