妊娠中の食事には食べても良いもの・控えた方が良いものがありますが、“納豆”は妊婦さんにオススメの食べ物なんです!その理由を、妊娠中に必要な栄養素と共に解説いたします。
- 納豆が妊娠中にオススメな理由
- 納豆が含む主な栄養素とは?
- 妊娠中でもおいしいアレンジレシピ
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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納豆ってどんな食べ物?
“納豆”といえば独特の粘りが特徴です。納豆の粘りは、納豆菌がたんぱく質を分解してグルタミン酸と糖の一種であるフラクタンという物質でできています。
グルタミン酸は昆布などに含まれる旨味のひとつで、納豆のおいしいさはグルタミン酸のおかげでもあります。フラクタンという物質には味はなく、ネバネバを安定させる効果があります。長く糸を引くのは、グルタミン酸が折りたたまれてつながっているためと言われています。
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納豆は妊娠中にオススメ食材!
納豆は、妊娠中でも飲めるオススメの飲み物です!その理由には、納豆に含まれる“ビタミンB群”、“タンパク質”、“カルシウム”があります。
妊娠中不足しがちなカルシウム
妊娠中は、カルシウムが不足しやすいと言われています。葉酸のようにサプリで補う必要はありませんが、カルシウムは骨や歯の材料となります。
乳製品や小魚・大豆などに含まれる栄養素で、納豆にも豊富にカルシウムが含まれいます。カルシウムの吸収をサポートするマグネシウムも豊富なので、効率的に栄養を摂ることができます。
ビタミンB群の各効果とは?
ビタミンB群の中でも、納豆に含まれるB1・B2・B6には、妊婦さんにとってこのような効果があります。
- ビタミンB1…糖質をエネルギーに変える時に必要
- ビタミンB2…タンパク質の代謝に働き成長を促進
- ビタミンB6…鉄分の合成を高めてつわりの吐き気を軽減
どれもビタミンBですが、それぞれに異なる働きがあります。ビタミンB2は納豆1食分を50gとした時、1日に必要な量の20%を摂ることができます◎
妊娠中期以降はタンパク質量を増やして
タンパク質は体を作る上で欠かせない栄養素ですが、妊娠中は妊娠前よりも摂取量を増やす必要があります。妊娠初期・中期・後期それぞれの摂取目安量はこちらです。
- 妊娠前の成人女性…50g/1日
- 妊娠初期…50g/1日
- 妊娠中期…60g/1日
- 妊娠後期…75g/1日
妊娠中期以降、胎児の成長に合わせて摂取すべきたんぱく質量がアップします。1日50gだった妊娠前・妊娠初期よりも+10g必要量が増えて1日60gを、後期には1日75gを目安に摂ることが望ましいとされています。
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納豆に多く含まれる主な4つの栄養素
納豆には、人が健康を維持するために必要不可欠な栄養素、5大栄養素のすべて含まれています。また、第6の栄養素と言われる食物繊維も豊富に含まれています。バランスの取れた食生活の助けになるスーパー食材です。
具体的な栄養素としては、筋肉や内臓など体の組織を作るたんぱく質、美肌効果があるビタミンB2、エネルギーになる脂質、歯や骨を作るミネラルなどが含まれています。
- ビタミンB2:ビタミンB2は、たんぱく質、脂質、炭水化物の代謝で、酵素に近い補酵素としての働きます。ビタミンB2は単独では酵素としての働きは持たないものの、体内で特定の分子がつくことで代謝の働きを担います。三大エネルギーの分解の他、体内の活性酸素の除去作用も持っています。
- ミネラル(無機質):ミネラルは、地球上に存在する金属元素を指し、人間の体の内部の酵素の触媒や特異的な細胞の機能の要になる成分です。体の代謝や老廃物の分解、排出にも関わっています。不足すると、人間の体の本来の機能が良く無くなるため、日頃の摂取が大事な栄養素です。
- 食物繊維:食物繊維は、植物の細胞壁を構成する、人間の消化酵素では消化できない成分とされています。食物繊維は、植物しか作り出すことしか出来ず、水に溶けるか溶けないかで種類が分かれます。人間の腸内環境を整える免疫力改善等の働きがあります。
- たんぱく質:たんぱく質は20種類のアミノ酸が複数個結合することで作られています。結合するアミノ酸が種類や配列によって様々な臓器や組織の材料になります。特に筋肉の材料として使用されるため、多くの摂取が望ましいです。食品では魚や肉、大豆に多く含まれており、様々な種類を多く摂ることが大切です。
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妊娠中でも安全おいしい納豆のおススメレシピ
納豆はそのまま食べられる食材ですが、どんなアレンジができるのでしょうか?タンパク質やカルシウムを摂るためにオススメの納豆レシピをいくつかご紹介いたします。
ねばねば丼
納豆やとろろ・オクラやめかぶなど、ねばねば系の食材をご飯の上にのせたネバネバ丼は、手軽で栄養価満点の一品です。とろろには妊娠中に摂りたい食物繊維や鉄分が含まれており、妊娠中になりやすい便秘解消や貧血予防に効果的です。
- ねばねば食材は栄養価が高い!
納豆パスタ
食欲がある時は、パスタと合わせるのもオススメです。大根おろしやしらすをのせて、栄養価をアップさせましょう!
- しらすを合わせてカルシウムアップ!
妊娠中に食べたい食材・控えたい食材・食べてはいけない食材60選まとめ
妊娠中にどの食材を食べればよいのか?どの食材を控えれば良いのか?というのは非常に気になるところです。代表的な60食材でまとめました。
妊娠中に積極的に摂りたい食材
妊娠中に積極的に摂りたい食材には、どんなものがあるのでしょうか?その食材が含む、妊娠中に摂りたい栄養素とあわせてチェックしてみましょう!
- 豚肉 …たんぱく質+ビタミンB群
- 鶏肉 …たんぱく質
- 牛肉 …たんぱく質+鉄+亜鉛
- 青魚 …DHA・EPA
- 鮭 …たんぱく質+ビタミンB6+ビタミンD
- ぶり …鉄
- かつお…鉄
- 白身魚…たんぱく質
- 貝類 …鉄+亜鉛
- 桜エビ…カルシウム
- 卵 …たんぱく質
- ブロッコリー…葉酸+カリウム
- 青菜 …葉酸+鉄+カリウム+カルシウム
- ヨーグルト …たんぱく質+カルシウム
- 納豆 …葉酸+ビタミンE
- 大豆(大豆製品) …たんぱく質+鉄+ビタミンE+カルシウム
- いちご …葉酸
- アボカド …ビタミンE+カリウム
- トウモロコシ …葉酸+ビタミンE
- グリーンアスパラガス …葉酸
- 枝豆 …葉酸
- そら豆 …葉酸
- トマト …カリウム
- もずく …ミネラル+食物繊維
- きのこ …食物繊維+ビタミンD
- 切り干し大根 …食物繊維
- もち麦 …食物繊維
妊娠前から必要と言われている葉酸やビタミン類、妊娠中に不足しがちな食物繊維やカルシウムなどのミネラル類を補える食材には、上記のようなものがあります。
これらの食材を妊娠中の食事にバランス良く加えることで、ママの体や胎児の発育に良い効果をもたらします。妊娠中は食べ物の嗜好が変化することもありますが、できる範囲で色々な食材を食べるようにしましょう!
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妊娠中に少量に控えたい食材
妊娠中の食事は栄養素のバランスが大切ですが、中には控えておくべき食べ物がいくつかあります。食中毒リスクや、食べると胎盤を通じて胎児に届き、成長に悪影響を及ぼすものなど様々です。妊娠中に控えたい食材について、確認していきましょう。
食中毒や感染症のリスクのあるもの
- お刺身
- 生卵
- ローストビーフ
- 生ハム
- ナチュラルチーズ
- 肉・魚のパテ
メチル水銀を含むもの
- 金目鯛:1回80gを週に1度まで
- メカジキ :1回80gを週に1度まで
- メバチマグロ:1回80gを週に1度まで
- 本マグロ:1回80gを週に1度まで
- エッチュウバイ貝:1回80gを週に1度まで
- くじら:1回80gを週に1度まで
- きだい:1回80gを週に2度まで
- インドマグロ:1回80gを週に2度まで
- マカジキ:1回80gを週に2度まで
- くろむつ:1回80gを週に2度まで
ヨウ素・ヒ素を含む食べ物
- 昆布 :1日1回少量
- ひじき:小鉢2杯程度を週に2度まで
カフェインを含む飲み物
カフェインを含む主な飲み物と、100mlあたりのカフェイン量は下記となります。
- コーヒー …約60mg
- 紅茶 …約30mg
- 緑茶 …約20mg
- ほうじ茶 …約20mg
- ウーロン茶 …約20mg
- ココア …約10mg
糖分を多く含むお菓子やジュース
糖分を多く含むお菓子や、甘いジュースなども妊娠中には控えたい食べ物です。甘いものを過剰摂取することで、妊娠前は糖尿病を持っていなくても妊娠期間中に糖尿病を発症することがあり、『妊娠糖尿病』と呼ばれています。
より多くの栄養を胎児に与えようとする体の自然な働きと考えられていますが、妊娠糖尿病になると胎児に合併症が出る危険性があります。
ビタミンAを多く含む食べ物(妊娠初期)
“動物性ビタミンA”を妊娠初期に摂取し過ぎると、胎児の形成異常の原因となると言われています。ビタミンAを多く含む食べ物には、下記のようなものがあります。
- レバー
- うなぎ
- あなご
塩分を多く含む食べ物
妊娠中に塩分を過剰摂取すると、『妊娠高血圧症候群』という病気になることもあります。この病気を発症する確率は、妊婦さん20人に対し1人と言われており、妊娠中の食生活が原因で引き起こされます。
妊娠34週(妊娠9ヶ月)未満で引き起こした場合は重症化リスクが高く、胎児発育不全(赤ちゃんが育たない)・常位胎盤早期剥離(赤ちゃんに酸素が届かない)・胎児機能不全(赤ちゃんの状態悪化)となる可能性があります。酷い場合は胎児の命に関わることもあるので、食事には注意が必要なのです。
妊娠中に食べてはいけない食べもの
- 生肉(ローストビーフ・ユッケ・馬刺し・お刺身・パテなど)
- アルコール
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まとめ
この記事をまとめると
- 納豆は妊娠中にもオススメ食材!
- 納豆に含まれるカルシウム:骨の形成をサポート!
- 納豆に含まれるタンパク質:エネルギー作りには欠かせない栄養素!
- 納豆に含まれるビタミンB群:様々な栄養の吸収をサポート&つわりの吐き気軽減効果も◎
納豆にはタンパク質やカルシウムが豊富に含まれているので、栄養不足になりがちなつわり中にもオススメの食べ物です。安価で通年購入できる食材なので、ぜひ妊娠中の食事にたくさん取り入れてみましょう♩
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