妊娠中の食事には食べても良いもの・控えた方が良いものがありますが、ハーブの“マジョラム”は妊婦さんでも食べられるのでしょうか?マジョラムが持つ栄養素や、危険性の有無について着目しました。それでは、
- マジョラムは妊娠中でも食べられる?
- 妊娠中は危険性があるって本当?
- マジョラムを使った料理には何がある?
- 妊娠中に食べられるハーブとは?
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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マジョラムってどんなハーブ?
英名 | Marjoram |
別名・和名 | マヨラナ |
マジョラムの原産地は、北アフリカや地中海沿岸と言われています。その歴史は長く、紀元前2,000年には栽培が始まっていました。古代ギリシャ時代には、食用としてだけではなく薬用や恋愛成就のお守りとしても使われていたことがわかっています。
高さ30〜60cmに成長するハーブで、甘めの香りが特徴的です。そのため「スイートマジョラム」とも言われています。香りは甘いですが、料理には味にアクセントを付けるためのスパイスとして用いられています。
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マジョラムに含まれる主な7つの栄養素
マジョラムは一度に沢山食べる食材ではありませんが、カルバクロールやβカロテンといった強い抗酸化作用を持つ成分を豊富に含んでいます。抗酸化作用は体のサビと戦う力があり、生活習慣病や美容・アンチエイジングといったことに効果的です。
- ビタミンB1:ビタミンB1は、人間の代謝に関わるビタミンで、炭水化物を糖に分解し、エネルギーを作り出す経路の最初を担います。食べた糖質全般を燃焼させる工程に関わるため、不足すると疲れやすくなります。また脳の神経伝達物質にも関わり、集中力を増やすや手足の痺れにくくすると言った働きがあります。
- ビタミンB2:ビタミンB2は、たんぱく質、脂質、炭水化物の代謝で、酵素に近い補酵素としての働きます。ビタミンB2は単独では酵素としての働きは持たないものの、体内で特定の分子がつくことで代謝の働きを担います。三大エネルギーの分解の他、体内の活性酸素の除去作用も持っています。
- ビタミンC:ビタミンCは、抗酸化効果が高く活性酸素を除去し、過酸化脂質の生成を押さえや動脈硬化含む血管疾患、免疫力を上げるため風邪の予防効果があります。コラーゲンの生成やメラニン生成を抑えるため美肌効果が高いのも大きな特徴です。また、脳を落ち着かせる働きの脳内物質の生成や、ホルモン合成にも関わっています。
- ナイアシン:ナイアシンは、糖代謝、脂質代謝の補酵素としての働きで、エネルギー生成のサポートします。ナイアシン一つで複数の代謝工程をサポートするのが大きな特徴です。他にも肝臓におけるアルコール代謝の二日酔いの原因になるアセトアルデヒドの分解を助けます。
- カルシウム:カルシウムは骨や歯の主成分のリン酸化カルシウムの材料でもあり、人間の体内の筋肉や臓器の収縮に関わるミネラルです。神経伝達の正常化にも大きな働きを持ち、体の酵素の働きをサポートします。血液凝固やホルモンの分泌等、多用な働きを持ちます。
- マグネシウム:マグネシウムは、健康な骨を作る上でビタミンDを活性型にする働きや、エネルギー代謝、たんぱく質の合成を担います。マグネシウムは、体内の酵素の要になる触媒や酵素反応を助ける働きを含めると300種類以上サポートしています。血圧の調整機能もあり、片頭痛や冷え性の改善にも効果があるとされています。
- リン:リンはカルシウムと結合し、リン酸化カルシウムとなり骨と歯の材料になります。そのため、カルシウムとセットで摂ることが大事です。また、細胞の遺伝子情報の核酸に不可欠なミネラルです。加えて三大栄養素から分解したエネルギーを蓄える最終形態ののアデノシン三リン酸の材料にも必要です。
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マジョラムは妊娠中でも食べられる?
マジョラムは色々な栄養素が含まれているハーブですが、実は『妊娠中にはあまり食べない方が良い』とされています。その理由は、マジョラムには“通経作用”や“ホルモンへの影響がある”と言われているためです。
マジョラムは料理のトッピングとして用いられることがほとんどなので、一度にたくさん食べるものではありません。体に影響が出るほど食べてしまうことはないかと思いますが、流産率の高い妊娠初期は特に控えた方が良いでしょう。
精油は使っても大丈夫?
マジョラムは食べ物としてだけではなく、精油としても利用されています。妊娠中のマジョラムの精油も、できれば控えた方が良いとされていますが、流産や早産に繋がるほどの危険性はないとされています。心配な方は、妊娠中に使用するのは控えるようにしましょう。
マジョラム料理には何がある?
妊娠中には食べるのを控えたいマジョラムですが、どんな風に食べることができるのでしょうか?マジョラムの使い方を、いくつかご紹介いたします。
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お肉と合わせて
マジョラムはお肉との相性が抜群。フライパンとお肉の間にを仕込んで、香りをお肉に移しましょう。焼く前にオリーブオイルとマジョラムにお肉を漬け込むのもオススメです。
しゅわしゅわドリンクに入れて
マジョラムは炭酸ドリンクにもよく合います♩家でちょっと贅沢なドリンクを作ってみませんか?最後にマジョラムを飾るだけでお洒落度がアップしますよ◎
スープに
スープ系の煮込み料理の代表、ポトフは野菜をたっぷり摂ることができ、あったまるので寒い時期に食べたい料理です。野菜と一緒にマジョラムを入れ、食べる前に取り除きましょう。香り付けになりますよ。
妊娠中に食べられるおすすめハーブ
マジョラムは妊娠中に控えた方が良いハーブですが、実は妊婦さんが食べない方が良いハーブは他にも多数存在しています。では、どのハーブなら安心して食べられるのでしょうか?妊娠中でも食べられるハーブには、下記のようなものがあります。
- ハイビスカス…ビタミンCたっぷりで鉄分の吸収率を高める
- エルダーフラワー…抗ウイルス効果・ストレス緩和効果がある
- ダンデライオン…むくみ解消効果
- ルイボス…抗酸化作用が強くアンチエイジング効果がある
- ローズヒップ…ビタミンCが豊富で美肌効果がある
妊娠中に食べたい食材・控えたい食材・食べてはいけない食材60選まとめ
妊娠中にどの食材を食べればよいのか?どの食材を控えれば良いのか?というのは非常に気になるところです。代表的な60食材でまとめました。
妊娠中に積極的に摂りたい食材
妊娠中に積極的に摂りたい食材には、どんなものがあるのでしょうか?その食材が含む、妊娠中に摂りたい栄養素とあわせてチェックしてみましょう!
- 豚肉 …たんぱく質+ビタミンB群
- 鶏肉 …たんぱく質
- 牛肉 …たんぱく質+鉄+亜鉛
- 青魚 …DHA・EPA
- 鮭 …たんぱく質+ビタミンB6+ビタミンD
- ぶり …鉄
- かつお…鉄
- 白身魚…たんぱく質
- 貝類 …鉄+亜鉛
- 桜エビ…カルシウム
- 卵 …たんぱく質
- ブロッコリー…葉酸+カリウム
- 青菜 …葉酸+鉄+カリウム+カルシウム
- ヨーグルト …たんぱく質+カルシウム
- 納豆 …葉酸+ビタミンE
- 大豆(大豆製品) …たんぱく質+鉄+ビタミンE+カルシウム
- いちご …葉酸
- アボカド …ビタミンE+カリウム
- トウモロコシ …葉酸+ビタミンE
- グリーンアスパラガス …葉酸
- 枝豆 …葉酸
- そら豆 …葉酸
- トマト …カリウム
- もずく …ミネラル+食物繊維
- きのこ …食物繊維+ビタミンD
- 切り干し大根 …食物繊維
- もち麦 …食物繊維
妊娠前から必要と言われている葉酸やビタミン類、妊娠中に不足しがちな食物繊維やカルシウムなどのミネラル類を補える食材には、上記のようなものがあります。
これらの食材を妊娠中の食事にバランス良く加えることで、ママの体や胎児の発育に良い効果をもたらします。妊娠中は食べ物の嗜好が変化することもありますが、できる範囲で色々な食材を食べるようにしましょう!
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妊娠中に少量に控えたい食材
妊娠中の食事は栄養素のバランスが大切ですが、中には控えておくべき食べ物がいくつかあります。食中毒リスクや、食べると胎盤を通じて胎児に届き、成長に悪影響を及ぼすものなど様々です。妊娠中に控えたい食材について、確認していきましょう。
食中毒や感染症のリスクのあるもの
- お刺身
- 生卵
- ローストビーフ
- 生ハム
- ナチュラルチーズ
- 肉・魚のパテ
メチル水銀を含むもの
- 金目鯛:1回80gを週に1度まで
- メカジキ :1回80gを週に1度まで
- メバチマグロ:1回80gを週に1度まで
- 本マグロ:1回80gを週に1度まで
- エッチュウバイ貝:1回80gを週に1度まで
- くじら:1回80gを週に1度まで
- きだい:1回80gを週に2度まで
- インドマグロ:1回80gを週に2度まで
- マカジキ:1回80gを週に2度まで
- くろむつ:1回80gを週に2度まで
ヨウ素・ヒ素を含む食べ物
- 昆布 :1日1回少量
- ひじき:小鉢2杯程度を週に2度まで
カフェインを含む飲み物
カフェインを含む主な飲み物と、100mlあたりのカフェイン量は下記となります。
- コーヒー …約60mg
- 紅茶 …約30mg
- 緑茶 …約20mg
- ほうじ茶 …約20mg
- ウーロン茶 …約20mg
- ココア …約10mg
糖分を多く含むお菓子やジュース
糖分を多く含むお菓子や、甘いジュースなども妊娠中には控えたい食べ物です。甘いものを過剰摂取することで、妊娠前は糖尿病を持っていなくても妊娠期間中に糖尿病を発症することがあり、『妊娠糖尿病』と呼ばれています。
より多くの栄養を胎児に与えようとする体の自然な働きと考えられていますが、妊娠糖尿病になると胎児に合併症が出る危険性があります。
ビタミンAを多く含む食べ物(妊娠初期)
“動物性ビタミンA”を妊娠初期に摂取し過ぎると、胎児の形成異常の原因となると言われています。ビタミンAを多く含む食べ物には、下記のようなものがあります。
- レバー
- うなぎ
- あなご
塩分を多く含む食べ物
妊娠中に塩分を過剰摂取すると、『妊娠高血圧症候群』という病気になることもあります。この病気を発症する確率は、妊婦さん20人に対し1人と言われており、妊娠中の食生活が原因で引き起こされます。
妊娠34週(妊娠9ヶ月)未満で引き起こした場合は重症化リスクが高く、胎児発育不全(赤ちゃんが育たない)・常位胎盤早期剥離(赤ちゃんに酸素が届かない)・胎児機能不全(赤ちゃんの状態悪化)となる可能性があります。酷い場合は胎児の命に関わることもあるので、食事には注意が必要なのです。
妊娠中に食べてはいけない食べもの
- 生肉(ローストビーフ・ユッケ・馬刺し・お刺身・パテなど)
- アルコール
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まとめ
この記事をまとめると
- マジョラムには色々な栄養が含まれているさっぱりとしたハーブ
- 妊娠初期にマジョラムを食べるのは控えた方が良いとされる!
- その理由は、通経作用やホルモンへの影響がある考えられているため
マジョラムには大切な妊娠初期には控えた方が良いとされています。少量であればすぐに影響が出る可能性は少ないですが、妊娠中に食べられるハーブは他にもあるので別のもので代用しましょう。
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