レタスは妊娠中(妊婦)で食べられる!生野菜のトキソプラズマ菌は危険?

妊娠中の食事には食べても良いもの・控えた方が良いものがありますが、“レタス”は妊婦さんにもオススメの野菜なんです!妊娠中にもオススメな理由を、妊娠中に必要な栄養素と共に解説いたします。

  • レタスが妊娠中にオススメな理由
  • レタスが含む主な栄養素とは?
  • 妊娠中でも安全おいしいレシピ
  • 生野菜によるトキソプラズマ菌の危険性は?

これらのテーマについて紹介いたします。

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レタスってどんな野菜?

学名 Lactuca sativa
和名 チシャ
漢字 萵苣(ちしゃ)
分類 キク科アキノノゲシ属
原産地 西アジア、地中海沿岸
旬の時期 4月〜9月
花言葉 「冷淡」「幻滅」「牛乳」

レタスは、キク科アキノノゲシ属の植物で、水分を多く含む葉を食用とする野菜です。日本ではレタスの部類を和名で「チシャ」と呼ぶこともあります。

原産はヨーロッパで、日本では1年を通じて流通していますが、特に夏に消費量のピークを迎えます。「レタス」と呼ばれるものにはいくつかのタイプと沢山の種類があるのですが、その詳細は後ほどご紹介させていただきます。

名前の由来は?

「レタス」という名前の由来ですが、ラテン語フランス語が関係しています。レタスを切ると白い乳状の液が出るため、「乳液」を意味するラテン語「lac」「lact-」から生まれ、ラテン語で「lactuca」と呼ばれました。それがフランス語に入り複数形で「laitues」となり、14世紀に英語で「lettuce」と変化しました。

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レタスは妊娠中にもオススメ食材!

レタスは、妊娠中にオススメの食材です!その理由には、レタスに含まれる“カリウム”や、“ビタミンC“βカロテンがあります。

ビタミンCは鉄の吸収をサポート

ビタミンCは美肌効果など美容に効果的な栄養素のイメージがありますが、 妊娠中に必要な鉄分の吸収をサポートし、体の免疫力を高める効果 があります。

妊娠中は妊娠前と比べて免疫力が下がり、食中毒や感染症にかかりやすくなるので、免疫力を上げることはとても良いことなのです◎

MEMO

妊娠中のビタミンC摂取目安量は、1日110mg!

厚生労働省の調査(2020年度)によると、18歳〜49歳の女性に推奨されているビタミンC摂取量は1日100mgです。それが妊娠中となると1日110mg授乳中になると1日145mgが必要な目安量と言われています。

ビタミンCは妊娠中だけに限らず、産後の体にとっても大切な栄養素となっています。

ビタミンA

レタスに含まれるβカロテンは、体内でビタミンAに変換されます。ビタミンAには、 胎児の皮膚や粘膜の形成・臓器の形成に欠かせない栄養素 です。ここで重要なのが、ビタミンAには2つのタイプがあることです。

  1. 野菜や果物にβカロテンとして含まれ、体内でビタミンAに変化するもの
  2. 食べ物自体にビタミンAとして含まれているもの

    →レバー/うなぎなどが多く含む

妊娠中の体に必要なのは、野菜や果物にβカロテンとして含まれる栄養素です。食べ物自体に含まれるビタミンAは、妊娠初期に摂りすぎると胎児に形態的な異常が見られることがあるので、過剰摂取は控えるよう言われています。特に妊娠3ヶ月までは注意が必要です。

しかし、βカロテンとして体に取り込まれた栄養素に関しては、体に必要な分だけビタミンAに変換され、余った分は体外に排出されるので過剰摂取とはならないのです◎

カリウムは悪阻(つわり)と関係アリ!

ミネラルの一つであるカリウムは、妊娠すると胎盤や胎児に多く取り込まれるのですが、 体内のカリウム量が減ると、つわりが酷くなる と言われています。

また、カリウムは体内の塩分量を調整して尿と共に排出する働きがあるため、むくみ改善にも効果的です。妊娠後期は特に足や指がむくみやすいので、カリウムを含む食べ物は妊婦さんにオススメなのです◎

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レタスに多く含まれる主な4つの栄養素

レタスは淡白な野菜だと思われがちですが、ビタミン、ミネラルが充実した野菜です。手軽に食べることができるので、冷蔵庫に常備しておきたい野菜ですね。

  • β-カロテン:β-カロテンは、人間の体内でビタミンAに変化し、細菌やウイルスの侵入を防ぐために必要な粘膜を丈夫にする作用があります。肌のシミの原因になる色素発生を抑制する抗酸化作用も持っています。緑黄色野菜では黄色の色素に多く含まれているビタミンです。
  • ビタミンE:ビタミンEは、強い抗酸化作用、加えてコレステロールの酸化を防ぎ血流を良くする働きを持っています。また、毛細血管の収縮を抑制することで、細くなった血管が広がることで血流の悪化による体の不調改善効果もあるビタミンです。
  • ビタミンC:ビタミンCは、抗酸化効果が高く活性酸素を除去し、過酸化脂質の生成を押さえや動脈硬化含む血管疾患、免疫力を上げるため風邪の予防効果があります。コラーゲンの生成やメラニン生成を抑えるため美肌効果が高いのも大きな特徴です。また、脳を落ち着かせる働きの脳内物質の生成や、ホルモン合成にも関わっています。
  • 食物繊維:食物繊維は、植物の細胞壁を構成する、人間の消化酵素では消化できない成分とされています。食物繊維は、植物しか作り出すことしか出来ず、水に溶けるか溶けないかで種類が分かれます。人間の腸内環境を整える免疫力改善等の働きがあります。
 

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妊娠中でも安全おいしいレタスのおススメレシピ

妊娠中にレタスを食べるには、どんなレシピがあるのでしょうか?妊婦さんでも安心して食べられるオススメのレタスレシピをご紹介!レタスに含まれるビタミンCは熱に弱いので、生で食べる方が栄養素を余すことなく摂ることができます♩

サラダ

バリバリした葉物野菜をとるならサラダが定番ですね。ミニトマトやブロッコリー、パプリカなど彩りの良い野菜をトッピングすればカラフルで見た目も美味しいサラダになります◎

オリーブオイル&塩胡椒で食べるのも良し、ドレッシングをかけるのも良し、お好みの味でいただきましょう。

レタスチャーハン

シャキシャキ食感を活かしたチャーハンもおすすめです。早く入れるとしなしなしてしまうので、火を止めたあとに入れるのがポイントです◎栄養素キープのためにも火を通しすぎないようにしましょう。

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生野菜を妊娠中に食べるのは危険?

妊娠中は免疫力が低下するため、妊娠前と比べると感染症や食中毒にかかりやすい体になっています。“生野菜は妊婦が食べても大丈夫なの?”と心配される方もいますが、食べる前によく洗えばそこまで心配することはありません。

レタスなどの生野菜では、『トキソプラズマ菌』という菌が心配されます。葉っぱ自体ではなく、根元の土に付着しているものなので、洗うことで万が一トキソプラズマ菌が付着していても感染リスクを下げることができます。

また、トキソプラズマ菌は生野菜よりも、ナチュラルチーズ・ローストビーフ・生ハム・肉や魚のパテなどで発生しやすいです。これらの食品を妊娠中に食べることは控えた方が良いとされていますが、レタスに関しては食べても問題ないでしょう◎

トキソプラズマ菌の影響は?

トキソプラズマ菌に感染すると胎児が『先天性トキソプラズマ症』となり、先天性障害や流産を起こすのリスクがある

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妊娠中に食べたい食材・控えたい食材・食べてはいけない食材60選まとめ

妊娠中にどの食材を食べればよいのか?どの食材を控えれば良いのか?というのは非常に気になるところです。代表的な60食材でまとめました。

妊娠中に積極的に摂りたい食材

妊娠中に積極的に摂りたい食材には、どんなものがあるのでしょうか?その食材が含む、妊娠中に摂りたい栄養素とあわせてチェックしてみましょう!

  • 豚肉 …たんぱく質+ビタミンB群
  • 鶏肉 …たんぱく質
  • 牛肉 …たんぱく質+鉄+亜鉛
  • 青魚 …DHA・EPA
  • 鮭       …たんぱく質+ビタミンB6+ビタミンD
  • ぶり …
  • かつお…
  • 白身魚…たんぱく質
  • 貝類 …鉄+亜鉛
  • 桜エビ…カルシウム
  • 卵  …たんぱく質
  • ブロッコリー…葉酸+カリウム
  • 青菜 …葉酸+鉄+カリウム+カルシウム
  • ヨーグルト …たんぱく質+カルシウム
  • 納豆  …葉酸+ビタミンE
  • 大豆(大豆製品) …たんぱく質+鉄+ビタミンE+カルシウム
  • いちご …葉酸
  • アボカド …ビタミンE+カリウム
  • トウモロコシ …葉酸+ビタミンE
  • グリーンアスパラガス …葉酸
  • 枝豆 …葉酸
  • そら豆 …葉酸
  • トマト …カリウム
  • もずく …ミネラル+食物繊維
  • きのこ …食物繊維+ビタミンD
  • 切り干し大根 …食物繊維
  • もち麦 …食物繊維

妊娠前から必要と言われている葉酸やビタミン類、妊娠中に不足しがちな食物繊維やカルシウムなどのミネラル類を補える食材には、上記のようなものがあります。
これらの食材を妊娠中の食事にバランス良く加えることで、ママの体や胎児の発育に良い効果をもたらします。妊娠中は食べ物の嗜好が変化することもありますが、できる範囲で色々な食材を食べるようにしましょう!

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妊娠中に少量に控えたい食材

妊娠中の食事は栄養素のバランスが大切ですが、中には控えておくべき食べ物がいくつかあります。食中毒リスクや、食べると胎盤を通じて胎児に届き、成長に悪影響を及ぼすものなど様々です。妊娠中に控えたい食材について、確認していきましょう。

食中毒や感染症のリスクのあるもの

  • お刺身
  • 生卵
  • ローストビーフ
  • 生ハム
  • ナチュラルチーズ
  • 肉・魚のパテ

メチル水銀を含むもの

  • 金目鯛:1回80gを週に1度まで
  • メカジキ :1回80gを週に1度まで
  • メバチマグロ:1回80gを週に1度まで
  • 本マグロ:1回80gを週に1度まで
  • エッチュウバイ貝:1回80gを週に1度まで
  • くじら:1回80gを週に1度まで
  • きだい:1回80gを週に2度まで
  • インドマグロ:1回80gを週に2度まで
  • マカジキ:1回80gを週に2度まで
  • くろむつ:1回80gを週に2度まで

ヨウ素・ヒ素を含む食べ物

  • 昆布 :1日1回少量
  • ひじき:小鉢2杯程度を週に2度まで

カフェインを含む飲み物

カフェインを含む主な飲み物と、100mlあたりのカフェイン量は下記となります。

  • コーヒー …約60mg
  • 紅茶        …約30mg
  • 緑茶        …約20mg
  • ほうじ茶 …約20mg
  • ウーロン茶 …約20mg
  • ココア    …約10mg

糖分を多く含むお菓子やジュース

糖分を多く含むお菓子や、甘いジュースなども妊娠中には控えたい食べ物です。甘いものを過剰摂取することで、妊娠前は糖尿病を持っていなくても妊娠期間中に糖尿病を発症することがあり、『妊娠糖尿病』と呼ばれています。
より多くの栄養を胎児に与えようとする体の自然な働きと考えられていますが、妊娠糖尿病になると胎児に合併症が出る危険性があります。

ビタミンAを多く含む食べ物(妊娠初期)

“動物性ビタミンA”を妊娠初期に摂取し過ぎると、胎児の形成異常の原因となると言われています。ビタミンAを多く含む食べ物には、下記のようなものがあります。

  • レバー
  • うなぎ
  • あなご

塩分を多く含む食べ物

妊娠中に塩分を過剰摂取すると、『妊娠高血圧症候群』という病気になることもあります。この病気を発症する確率は、妊婦さん20人に対し1人と言われており、妊娠中の食生活が原因で引き起こされます。
妊娠34週(妊娠9ヶ月)未満で引き起こした場合は重症化リスクが高く、胎児発育不全(赤ちゃんが育たない)・常位胎盤早期剥離(赤ちゃんに酸素が届かない)・胎児機能不全(赤ちゃんの状態悪化)となる可能性があります。酷い場合は胎児の命に関わることもあるので、食事には注意が必要なのです。

妊娠中に食べてはいけない食べもの

  • 生肉(ローストビーフ・ユッケ・馬刺し・お刺身・パテなど)
  • アルコール

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まとめ

この記事をまとめると

  • レタスは妊娠中にオススメの野菜!
  • レタスに含まれるビタミンC:妊娠中に必要な鉄分の吸収をサポートする
  • レタスに含まれるβカロテン:体内でビタミンAにかわり皮膚や臓器形成をサポート
  • レタスに含まれるカリウム:つわり軽減・むくみ解消効果あり!

レタスには妊娠中にも欠かせないビタミンCやβカロテンが多く含まれているので、妊婦さんにもオススメの野菜です。食物繊維も含まれているので、便秘になりやすい妊婦さんは必見のお野菜です。

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