妊娠中の食事には食べても良いもの・控えた方が良いものがありますが、“グアバ”は妊婦さんでも食べられるのでしょうか?妊娠中に必要な栄養素と共に解説いたします。
- グアバが妊娠中にオススメな理由
- グアバが含む主な栄養素とは?
- 妊娠中でも安全おいしいレシピ
- ジュースの飲み過ぎには注意!
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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グアバってどんな食べ物?
英名 | Guava |
別名・和名 | バンジロウ、バンザクロ、バンシルー |
エネルギー(100gあたり) | 38kcal |
糖質量(100gあたり) | 4.8g |
グアバは、盗難アジアやメキシコ・南アメリカ北部などの熱帯地方を中心に生息する植物です。5〜7cmほどの果実を付けるのですが、皮は黄緑色・果肉はピンク色や黄色・白色をしているのが特徴です。
日本で生のグアバを見かけることはほとんどありませんが、ジュースなどに加工されたものが出回っています。日本では「バンジロウ・バンザクロ・バンシルー」といった名前で呼ばれることもあります。
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グアバは妊娠中にオススメ食材!
グアバは、妊娠中にオススメの食材です!その理由には、グアバに含まれる“食物繊維”、“ビタミンA”、“ビタミンC”があります。
ビタミンCは鉄の吸収をサポート
ビタミンCは美肌効果など美容に効果的な栄養素のイメージがありますが、 妊娠中に必要な鉄分の吸収をサポートし、体の免疫力を高める効果 があります。
妊娠中は妊娠前と比べて免疫力が下がり、食中毒や感染症にかかりやすくなるので、免疫力を上げることはとても良いことなのです◎
妊娠中のビタミンC摂取目安量は、1日110mg!
厚生労働省の調査(2020年度)によると、18歳〜49歳の女性に推奨されているビタミンC摂取量は1日100mgです。それが妊娠中となると1日110mg、授乳中になると1日145mgが必要な目安量と言われています。
ビタミンCは妊娠中だけに限らず、産後の体にとっても大切な栄養素となっています。
ビタミンA
ビタミンAには、 胎児の皮膚や粘膜の形成・臓器の形成に欠かせない栄養素 です。ここで重要なのが、ビタミンAには2つのタイプがあることです。
- 野菜や果物にβカロテンとして含まれ、体内でビタミンAに変化するもの
- 食べ物自体にビタミンAとして含まれているもの
→レバー/うなぎなどが多く含む
妊娠中の体に必要なのは、野菜や果物にβカロテンとして含まれる栄養素です。食べ物自体に含まれるビタミンAは、妊娠初期に摂りすぎると胎児に形態的な異常が見られることがあるので、過剰摂取は控えるよう言われています。特に妊娠3ヶ月までは注意が必要です。
しかし、βカロテンとして体に取り込まれた栄養素に関しては、体に必要な分だけビタミンAに変換され、余った分は体外に排出されるので過剰摂取とはならないのです◎
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妊娠中の便秘に食物繊維
グアバには、食物繊維の”ペクチン”が豊富に含まれており、便秘解消に効果があります。妊娠中はホルモンバランスの関係で頑固な便秘になりやすく、便秘薬を飲まないとなかなか排便できないことが多いです。妊娠中でも飲める便秘薬には“酸化マグネシウム”などがあり、かかりつけの産科で処方してくれます。
妊娠中の便秘はなかなか手ごわいものですが、その対処法として 「食物繊維の多い食材を摂ること」 があります。
グアバには食物繊維が豊富に含まれているので、妊娠中の便秘解消にオススメの果物となっています♩
グアバに多く含まれる主な5つの栄養素
グアバには、美容に嬉しいビタミンCやビタミンE・βカロテンといった栄養素が含まれています。柔らかく弾力が出てきたら食べごろなので、フレッシュな状態で食べてみましょう。ジュースなどに加工されたものよりも、そのままの生の状態の方が栄養を余すことなく摂ることができます。
- ビタミンC:ビタミンCは、抗酸化効果が高く活性酸素を除去し、過酸化脂質の生成を押さえや動脈硬化含む血管疾患、免疫力を上げるため風邪の予防効果があります。コラーゲンの生成やメラニン生成を抑えるため美肌効果が高いのも大きな特徴です。また、脳を落ち着かせる働きの脳内物質の生成や、ホルモン合成にも関わっています。
- β-カロテン:β-カロテンは、人間の体内でビタミンAに変化し、細菌やウイルスの侵入を防ぐために必要な粘膜を丈夫にする作用があります。肌のシミの原因になる色素発生を抑制する抗酸化作用も持っています。緑黄色野菜では黄色の色素に多く含まれているビタミンです
- ビタミンE:ビタミンEは、強い抗酸化作用、加えてコレステロールの酸化を防ぎ血流を良くする働きを持っています。また、毛細血管の収縮を抑制することで、細くなった血管が広がることで血流の悪化による体の不調改善効果もあるビタミンです。
- 食物繊維:食物繊維は、植物の細胞壁を構成する、人間の消化酵素では消化できない成分とされています。食物繊維は、植物しか作り出すことしか出来ず、水に溶けるか溶けないかで種類が分かれます。人間の腸内環境を整える免疫力改善等の働きがあります。
- ポリフェノール:ポリフェノールは、植物に含まれている成分で苦味や色素の成分で、5000種類ほど存在していると言われており、その種類ごとに特徴ある健康効果を持つ栄養素です。共通点はとても強い抗酸化作用を持ち、活性酸素の除去や体の酸化による老化に関わる病気の予防に役立つ栄養素です。
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妊娠中でも安全おいしいグアバのおススメレシピ
妊娠中でも安全でおいしいグアバレシピをご紹介!ツワリ中はさっぱりしたものが食べたくなりますが、グアバはドリンクへのアレンジもできるのでオススメです。グアバで作りたい、妊娠中にオススメレシピをご紹介いたします。
フレッシュグアバジュース
フレッシュなグアバを使って100%の自家製ジュースも作れます◎適当な大きさにカットしたらミキサーに入れるだけ。健康や美容にも良いグアバジュースは絶品です!フォークなどで潰したグアバの種を取り、綺麗な入れ物に入れましょう。
シャーベット
一度冷凍したグアバを消費したい時や、少し傷んだグアバを消費したい時にもオススメなのがグアバのシャーベット。甘さ控えめでOKな方はそのまま、甘みを加えたい方は蜂蜜を入れましょう。
スムージー
バナナをベースとし、グアバや牛乳・豆乳などを入れてスムージーにすると、1杯でも栄養満点ドリンクになります。バナナにも食物繊維が豊富に含まれており、更にエネルギー源となるので、妊娠中の栄養補給にぴったりです。豆乳で作ればたんぱく質も摂ることができます◎
- 豆乳を入れることでたんぱく質も摂取!
- バナナをベースにすることで食物繊維アップ!
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ジュースの飲み過ぎには注意!
ビタミンCを始めとする栄養素が豊富に含まれているグアバですが、日本で手軽にグアバを摂ることができるものといえば“グアバジュース”ですね。
グアバジュースには甘みと酸味があり、爽やかな味わいが特徴ですが、加工食品なので飲みすぎには注意しましょう。グアバジュースの注意ポイントは2つあります。
糖分に注意
グアバラジュースは生のグアバとは違い、加工されているので糖分が含まれています。グアバジュースの原材料名欄を見てみると、「果糖ブドウ糖液糖」や「オリゴ糖」などが記載されています。
日本で販売されているグアバジュースのほとんどは、グアバ100%ではなく糖分がたくさん追加されたものです。更に、ジュースを甘くするために「甘味料」が使われているものも多いです。
糖分の摂りすぎは妊娠糖尿病を引き起こす危険性も!
香料に注意
グアバジュースには「香料」も含まれています。より美味しいジュースにするために、グアバの爽やかな香りを後付けしているのです。ジュースやお菓子類に使われる香料は体に害のある成分であることも多い食品添加物です。
原材料名を見てみると香料とだけ記載されており、どんな成分で作られたものなのかはわかりません。添加物はすぐに体に影響が出るものではありませんが、 体内に蓄積されていくので、安全な無添加ではない ことを覚えておきましょう。
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妊娠中に食べたい食材・控えたい食材・食べてはいけない食材60選まとめ
妊娠中にどの食材を食べればよいのか?どの食材を控えれば良いのか?というのは非常に気になるところです。代表的な60食材でまとめました。
妊娠中に積極的に摂りたい食材
妊娠中に積極的に摂りたい食材には、どんなものがあるのでしょうか?その食材が含む、妊娠中に摂りたい栄養素とあわせてチェックしてみましょう!
- 豚肉 …たんぱく質+ビタミンB群
- 鶏肉 …たんぱく質
- 牛肉 …たんぱく質+鉄+亜鉛
- 青魚 …DHA・EPA
- 鮭 …たんぱく質+ビタミンB6+ビタミンD
- ぶり …鉄
- かつお…鉄
- 白身魚…たんぱく質
- 貝類 …鉄+亜鉛
- 桜エビ…カルシウム
- 卵 …たんぱく質
- ブロッコリー…葉酸+カリウム
- 青菜 …葉酸+鉄+カリウム+カルシウム
- ヨーグルト …たんぱく質+カルシウム
- 納豆 …葉酸+ビタミンE
- 大豆(大豆製品) …たんぱく質+鉄+ビタミンE+カルシウム
- いちご …葉酸
- アボカド …ビタミンE+カリウム
- トウモロコシ …葉酸+ビタミンE
- グリーンアスパラガス …葉酸
- 枝豆 …葉酸
- そら豆 …葉酸
- トマト …カリウム
- もずく …ミネラル+食物繊維
- きのこ …食物繊維+ビタミンD
- 切り干し大根 …食物繊維
- もち麦 …食物繊維
妊娠前から必要と言われている葉酸やビタミン類、妊娠中に不足しがちな食物繊維やカルシウムなどのミネラル類を補える食材には、上記のようなものがあります。
これらの食材を妊娠中の食事にバランス良く加えることで、ママの体や胎児の発育に良い効果をもたらします。妊娠中は食べ物の嗜好が変化することもありますが、できる範囲で色々な食材を食べるようにしましょう!
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妊娠中に少量に控えたい食材
妊娠中の食事は栄養素のバランスが大切ですが、中には控えておくべき食べ物がいくつかあります。食中毒リスクや、食べると胎盤を通じて胎児に届き、成長に悪影響を及ぼすものなど様々です。妊娠中に控えたい食材について、確認していきましょう。
食中毒や感染症のリスクのあるもの
- お刺身
- 生卵
- ローストビーフ
- 生ハム
- ナチュラルチーズ
- 肉・魚のパテ
メチル水銀を含むもの
- 金目鯛:1回80gを週に1度まで
- メカジキ :1回80gを週に1度まで
- メバチマグロ:1回80gを週に1度まで
- 本マグロ:1回80gを週に1度まで
- エッチュウバイ貝:1回80gを週に1度まで
- くじら:1回80gを週に1度まで
- きだい:1回80gを週に2度まで
- インドマグロ:1回80gを週に2度まで
- マカジキ:1回80gを週に2度まで
- くろむつ:1回80gを週に2度まで
ヨウ素・ヒ素を含む食べ物
- 昆布 :1日1回少量
- ひじき:小鉢2杯程度を週に2度まで
カフェインを含む飲み物
カフェインを含む主な飲み物と、100mlあたりのカフェイン量は下記となります。
- コーヒー …約60mg
- 紅茶 …約30mg
- 緑茶 …約20mg
- ほうじ茶 …約20mg
- ウーロン茶 …約20mg
- ココア …約10mg
糖分を多く含むお菓子やジュース
糖分を多く含むお菓子や、甘いジュースなども妊娠中には控えたい食べ物です。甘いものを過剰摂取することで、妊娠前は糖尿病を持っていなくても妊娠期間中に糖尿病を発症することがあり、『妊娠糖尿病』と呼ばれています。
より多くの栄養を胎児に与えようとする体の自然な働きと考えられていますが、妊娠糖尿病になると胎児に合併症が出る危険性があります。
ビタミンAを多く含む食べ物(妊娠初期)
“動物性ビタミンA”を妊娠初期に摂取し過ぎると、胎児の形成異常の原因となると言われています。ビタミンAを多く含む食べ物には、下記のようなものがあります。
- レバー
- うなぎ
- あなご
塩分を多く含む食べ物
妊娠中に塩分を過剰摂取すると、『妊娠高血圧症候群』という病気になることもあります。この病気を発症する確率は、妊婦さん20人に対し1人と言われており、妊娠中の食生活が原因で引き起こされます。
妊娠34週(妊娠9ヶ月)未満で引き起こした場合は重症化リスクが高く、胎児発育不全(赤ちゃんが育たない)・常位胎盤早期剥離(赤ちゃんに酸素が届かない)・胎児機能不全(赤ちゃんの状態悪化)となる可能性があります。酷い場合は胎児の命に関わることもあるので、食事には注意が必要なのです。
妊娠中に食べてはいけない食べもの
- 生肉(ローストビーフ・ユッケ・馬刺し・お刺身・パテなど)
- アルコール
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まとめ
この記事をまとめると
- グアバは妊娠中にオススメの果物!
- グアバに含まれる食物繊維:妊娠中の頑固な便秘解消に効果的!
- グアバに含まれるβカロテン:体内でビタミンAに代わり皮膚や臓器の形成をサポートする
- グアバに含まれるビタミンC:妊娠中に必要な鉄分の吸収をサポートする
グアバが含むビタミンCには、美容に効果的なだけではなく、妊娠中に不足しがちな鉄分の吸収をサポートする働きがあります。飲み物にアレンジするとさっぱりするので、ツワリ中のドリンクにも使ってみてくださいね。
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