妊娠中(妊婦)でもゴーヤは食べられる?流産の危険性があるって本当?

妊娠中の食事には食べても良いもの・控えた方が良いものがありますが、“ゴーヤ”は妊婦さんにもオススメの野菜なんです!その理由を、ゴーヤに含まれる栄養素と共に解説します。また、「ゴーヤを食べると流産しやすくなる」と言われることがあるようですが、本当なのかどうなのかについても見てみましょう!

  • ゴーヤが妊娠中にオススメな理由
  • ゴーヤが含む主な栄養素とは?
  • ゴーヤで流産するって本当?
  • 妊娠中でも安全おいしいレシピ

これらのテーマについて紹介いたします。

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ゴーヤってどんな野菜?

学名 Momordica charantia
分類 ウリ科
原産地 東インド、熱帯アジア
英語名 bitter melon
旬の時期 6月〜9月
主な産地 沖縄、宮崎、鹿児島、群馬

にがうりの原産地は、インドを中心とした熱帯アジアやアフリカではないかと言われています。日本には中国を経由して、沖縄県に伝来しました。それから沖縄ではにがうりの栽培が本格化され、馴染みのある「ゴーヤ」として呼ばれるようになりました。

にがうりはゴツゴツとした皮が特徴的ですが、見た目によらずビタミンCを豊富に含んでいます。ビタミンCは熱に弱い栄養素ですが、ゴーヤの場合加熱しても壊れにくいというメリットがあります。

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ゴーヤは妊娠中にもオススメ食材!

ゴーヤは、妊娠中にオススメの食材です!その理由には、ゴーヤ含まれる“葉酸”や、“ビタミンC“カリウム”などがあります。

ビタミンCは鉄の吸収をサポート

ビタミンCは美肌効果など美容に効果的な栄養素のイメージがありますが、 妊娠中に必要な鉄分の吸収をサポートし、体の免疫力を高める効果 があります。

妊娠中は妊娠前と比べて免疫力が下がり、食中毒や感染症にかかりやすくなるので、免疫力を上げることはとても良いことなのです◎

MEMO

妊娠中のビタミンC摂取目安量は、1日110mg!

厚生労働省の調査(2020年度)によると、18歳〜49歳の女性に推奨されているビタミンC摂取量は1日100mgです。それが妊娠中となると1日110mg授乳中になると1日145mgが必要な目安量と言われています。

ビタミンCは妊娠中だけに限らず、産後の体にとっても大切な栄養素となっています。

葉酸は妊娠前の2倍以上必要

ゴーヤに含まれる葉酸は、ビタミンB群に分類される栄養素の一つで妊娠前から摂取したい栄養素とも言われています。 妊娠初期の活発な細胞分裂のサポートをしたり、DNAの合成など胎児の発育に大きく関係する ためです。

妊娠前の2倍以上の葉酸が必要となるため、サプリでの補給もすすめられています。

カリウムは悪阻(つわり)と関係アリ!

ミネラルの一つであるカリウムは、妊娠すると胎盤や胎児に多く取り込まれるのですが、 体内のカリウム量が減ると、つわりが酷くなる と言われています。

また、カリウムは体内の塩分量を調整して尿と共に排出する働きがあるため、むくみ改善にも効果的です。妊娠後期は特に足や指がむくみやすいので、カリウムを含む食べ物は妊婦さんにオススメなのです◎

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ゴーヤに多く含まれる主な4つの栄養素

ゴーヤのビタミンCの含有量はピーマンとほぼ同量で、豊富に含まれています。また、苦味成分モモルデシンという成分を含んでいるのも特徴です。

  • ビタミンC:ビタミンCは、抗酸化効果が高く活性酸素を除去し、過酸化脂質の生成を押さえや動脈硬化含む血管疾患、免疫力を上げるため風邪の予防効果があります。コラーゲンの生成やメラニン生成を抑えるため美肌効果が高いのも大きな特徴です。また、脳を落ち着かせる働きの脳内物質の生成や、ホルモン合成にも関わっています。
  • カリウム:カリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分の排出に関わるミネラルで、細胞の中に主に存在しています。ナトリウムとセットで、体内の水分量を調整し、体内にある過剰な水分の排出を促進させます。むくみや冷え性と言った不調の改善効果があります。
  • 食物繊維:食物繊維は、植物の細胞壁を構成する、人間の消化酵素では消化できない成分とされています。食物繊維は、植物しか作り出すことしか出来ず、水に溶けるか溶けないかで種類が分かれます。人間の腸内環境を整える免疫力改善等の働きがあります。
  • 葉酸:葉酸は、細胞分裂の核酸合成に不可欠であり、胎児の発育や妊婦において重要なビタミンです。胎児の場合は、脊椎の正常な分化を促進し先天性の奇形リスクを減らします。赤血球の分化に特に関わっており、貧血予防に効果があります。アミノ酸代謝にも関わるビタミンです。

ゴーヤを食べると流産するって本当?

“ゴーヤを食べると流産する”と言われることがあるようですが、これに科学的根拠はありません!ゴーヤに含まれる成分に、流産を引き起こすようなものは含まれていません。

ゴーヤに含まれる「キニーネ」というには体を冷やす効果があるため、そう言われるようになったのではないかと言われています。

ゴーヤには妊娠中に摂りたい葉酸やビタミンCが多く含まれているので、むしろ妊娠中には進んで摂りたい野菜となっています◎

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妊娠中でも安全おいしいゴーヤのおススメレシピ

妊娠中にゴーヤを食べるには、どんなレシピがあるのでしょうか?妊婦さんでも安心して食べられるオススメのゴーヤレシピをご紹介!ゴーヤに含まれるビタミンCは本来熱に弱い栄養素ですが、ゴーヤの場合は加熱しても壊れにくい性質があります。

チャンプル

 
ゴーヤチャンプルーは、沖縄県の代表的な料理ですね。ゴーヤ・豆腐・卵さえあれば簡単に作ることができるので、時短で作れ一品料理です。マヨネーズが味のベースになっているので。マヨ好きの方にもおすすめですよ。旬の時期しか食べられない味を楽しんでみましょう。
POINT
 
豆腐でタンパク質が摂れる!

ゴーヤのサラダ  

引用:週末の作り置きレシピ

炒めたゴーヤをツナ缶とマヨネーズで和えれば、簡単にゴーヤサラダが完成します。ツナ缶にはDHAやEPAなど脳の発達に関わる栄養成分が含まれているのでオススメです。

POINT
 
ツナ缶でDHA・EPAが摂れる!
 

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妊娠中に食べたい食材・控えたい食材・食べてはいけない食材60選まとめ

妊娠中にどの食材を食べればよいのか?どの食材を控えれば良いのか?というのは非常に気になるところです。代表的な60食材でまとめました。

妊娠中に積極的に摂りたい食材

妊娠中に積極的に摂りたい食材には、どんなものがあるのでしょうか?その食材が含む、妊娠中に摂りたい栄養素とあわせてチェックしてみましょう!

  • 豚肉 …たんぱく質+ビタミンB群
  • 鶏肉 …たんぱく質
  • 牛肉 …たんぱく質+鉄+亜鉛
  • 青魚 …DHA・EPA
  • 鮭       …たんぱく質+ビタミンB6+ビタミンD
  • ぶり …
  • かつお…
  • 白身魚…たんぱく質
  • 貝類 …鉄+亜鉛
  • 桜エビ…カルシウム
  • 卵  …たんぱく質
  • ブロッコリー…葉酸+カリウム
  • 青菜 …葉酸+鉄+カリウム+カルシウム
  • ヨーグルト …たんぱく質+カルシウム
  • 納豆  …葉酸+ビタミンE
  • 大豆(大豆製品) …たんぱく質+鉄+ビタミンE+カルシウム
  • いちご …葉酸
  • アボカド …ビタミンE+カリウム
  • トウモロコシ …葉酸+ビタミンE
  • グリーンアスパラガス …葉酸
  • 枝豆 …葉酸
  • そら豆 …葉酸
  • トマト …カリウム
  • もずく …ミネラル+食物繊維
  • きのこ …食物繊維+ビタミンD
  • 切り干し大根 …食物繊維
  • もち麦 …食物繊維

妊娠前から必要と言われている葉酸やビタミン類、妊娠中に不足しがちな食物繊維やカルシウムなどのミネラル類を補える食材には、上記のようなものがあります。
これらの食材を妊娠中の食事にバランス良く加えることで、ママの体や胎児の発育に良い効果をもたらします。妊娠中は食べ物の嗜好が変化することもありますが、できる範囲で色々な食材を食べるようにしましょう!

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妊娠中に少量に控えたい食材

妊娠中の食事は栄養素のバランスが大切ですが、中には控えておくべき食べ物がいくつかあります。食中毒リスクや、食べると胎盤を通じて胎児に届き、成長に悪影響を及ぼすものなど様々です。妊娠中に控えたい食材について、確認していきましょう。

食中毒や感染症のリスクのあるもの

  • お刺身
  • 生卵
  • ローストビーフ
  • 生ハム
  • ナチュラルチーズ
  • 肉・魚のパテ

メチル水銀を含むもの

  • 金目鯛:1回80gを週に1度まで
  • メカジキ :1回80gを週に1度まで
  • メバチマグロ:1回80gを週に1度まで
  • 本マグロ:1回80gを週に1度まで
  • エッチュウバイ貝:1回80gを週に1度まで
  • くじら:1回80gを週に1度まで
  • きだい:1回80gを週に2度まで
  • インドマグロ:1回80gを週に2度まで
  • マカジキ:1回80gを週に2度まで
  • くろむつ:1回80gを週に2度まで

ヨウ素・ヒ素を含む食べ物

  • 昆布 :1日1回少量
  • ひじき:小鉢2杯程度を週に2度まで

カフェインを含む飲み物

カフェインを含む主な飲み物と、100mlあたりのカフェイン量は下記となります。

  • コーヒー …約60mg
  • 紅茶        …約30mg
  • 緑茶        …約20mg
  • ほうじ茶 …約20mg
  • ウーロン茶 …約20mg
  • ココア    …約10mg

糖分を多く含むお菓子やジュース

糖分を多く含むお菓子や、甘いジュースなども妊娠中には控えたい食べ物です。甘いものを過剰摂取することで、妊娠前は糖尿病を持っていなくても妊娠期間中に糖尿病を発症することがあり、『妊娠糖尿病』と呼ばれています。
より多くの栄養を胎児に与えようとする体の自然な働きと考えられていますが、妊娠糖尿病になると胎児に合併症が出る危険性があります。

ビタミンAを多く含む食べ物(妊娠初期)

“動物性ビタミンA”を妊娠初期に摂取し過ぎると、胎児の形成異常の原因となると言われています。ビタミンAを多く含む食べ物には、下記のようなものがあります。

  • レバー
  • うなぎ
  • あなご

塩分を多く含む食べ物

妊娠中に塩分を過剰摂取すると、『妊娠高血圧症候群』という病気になることもあります。この病気を発症する確率は、妊婦さん20人に対し1人と言われており、妊娠中の食生活が原因で引き起こされます。
妊娠34週(妊娠9ヶ月)未満で引き起こした場合は重症化リスクが高く、胎児発育不全(赤ちゃんが育たない)・常位胎盤早期剥離(赤ちゃんに酸素が届かない)・胎児機能不全(赤ちゃんの状態悪化)となる可能性があります。酷い場合は胎児の命に関わることもあるので、食事には注意が必要なのです。

妊娠中に食べてはいけない食べもの

  • 生肉(ローストビーフ・ユッケ・馬刺し・お刺身・パテなど)
  • アルコール

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まとめ

この記事をまとめると

  • ゴーヤは妊娠中にもオススメの野菜!
  • ゴーヤに含まれるビタミンC:妊娠中に必要な鉄分の吸収をサポートする
  • ゴーヤに含まれるカリウム:つわり軽減効果・むくみ解消効果あり!
  • ゴーヤに含まれる葉酸:妊娠初期から必要で胎児の形成に大きく関わる!

ゴーヤには妊娠中に必要な葉酸やビタミンCが豊富に含まれているので、旬の時期には是非進んで摂りたい野菜です。しっかり加熱したり水にさらすことで苦味が薄くなるので、苦手な方も是非チャレンジしてみてくださいね。

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