妊娠中・妊婦がだめな食べ物・飲み物は?胎児への影響やリスクは何?

妊娠中は食べてはいけない食べ物がいくつかありますが、どんなものがだめなのか、またその理由や危険性・影響について知っていますか?妊婦さんは妊娠前と比べ免疫力が低下するため、食中毒にかかりやすくなります。そこで今回は、

  • 妊娠中に食べてはいけない食べ物一覧
  • だめなものを食べる危険性・影響
  • 食べてもいい量ってどのくらい?

これらのテーマについて紹介いたします。

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妊娠中はなんでも食べられるわけではない!

妊娠期間は約10ヶ月ありますが、その間、“妊婦さんは食べるのを控えるべき食べ物”があります。その理由としては、妊娠中は免疫力が低下するため食中毒にかかりやすくなったり、食べ物に含まれる成分が胎児に影響を及ぼす可能性があったりするためです。

今までは何の症状もなく食べられていたものでも、「妊娠中に食べたらお腹を壊した!」なんてこともあるので注意が必要なのです。では、妊婦さんが食べてはいけない食べ物には、どのようなものがあるのでしょうか?

危険性や胎児への影響がある食べ物と、その理由について詳しく解説していきます。

妊娠中は…
  • 免疫力が低下し食中毒にかかりやすくなる
  • 胎児に影響のある成分を含む食材は控えた方が良い

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妊娠中に食べてはいけない食べ物は?

妊娠中の食事は栄養素のバランスが大切ですが、中には控えておくべき食べ物がいくつかあります。食中毒リスクがあるものや、食べると胎盤を通じて胎児に届き、成長に悪影響を及ぼすものなど様々です。

妊娠中に食べてはいけないもの
  • 食中毒や感染症のリスクのあるもの
  • メチル水銀を含むもの
  • ヨウ素・ヒ素を含むもの
  • カフェインを含むもの
  • ビタミンAを多く含むもの
  • 糖分・塩分を多く含むもの

食中毒や感染症のリスクのあるもの

妊娠中は妊娠前より食中毒や感染症に対する免疫力が低下しています。生魚に加え、下記のようなものも感染症リスクがあるものとして控えた方が良いとされています。

  • お刺身
  • 生卵
  • ローストビーフ
  • 生ハム
  • ナチュラルチーズ
  • 肉・魚のパテ

お刺身など魚介類には、腸炎ビブリオ菌”ノロウイルス”病原性大腸菌”による食中毒リスクがあります。これらの食中毒により繰り返し下痢を起こすと、子宮収縮を起こし胎児へ影響が出ることも考えられます。

生卵には、サルモネラ菌”が付着・混入していることがあるため、妊娠中は加熱調理が必須です。サルモネラ菌は卵の中身や殻に付着しています。食中毒を起こした場合、直接胎児には影響しませんが、こちらも下痢によって子宮収縮を起こし、早産や流産リスクが上がる原因となります。

ナチュラルチーズ・ローストビーフ・生ハム・肉や魚のパテには、“トキソプラズマ菌”“リステリア菌”が含まれていることがあります。トキソプラズマ菌は胎児が『先天性トキソプラズマ症』となり、先天性障害や流産を起こすリスクがあるので、妊娠中は控えたい食材です。

ナチュラルチーズとは?

加熱処理していない乳酸菌が生きているチーズのこと

→ゴルゴンゾーラ / モッツァレラ / クリームチーズ / チェダー / カマンベールなど

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メチル水銀を含むもの

妊娠中のお刺身は控えたい食材とされていますが、魚の種類によっては加熱した魚でも控えた方が良いものがあります。それは“メチル水銀”を含む魚で、自然界の食物連鎖により魚の体内に溜まっています。

妊娠中にメチル水銀は胎盤を通じて胎児に届きやすく、摂り過ぎると『中枢神経障害』を起こします。中枢神経障害の主な影響は、感覚障害・運動失調・視野狭窄・聴力障害などです。メチル水銀を含む魚の種類はコチラです。

  • 金目鯛 *1
  • メカジキ *1
  • メバチマグロ *1
  • 本マグロ *1
  • エッチュウバイ貝 *1
  • くじら *1
  • きだい *2
  • インドマグロ *2
  • マカジキ *2
  • くろむつ *2

これらの魚はメチル水銀を含みますが、魚の種類により食べても良い量の目安が厚生労働省により定められています。

  • 「*1」の魚に関して:1回80gを週に1度まで
  • 「*2」の魚に関して:1回80gを週に2度まで

ちなみに、マグロやカツオを原料としたツナ缶は気にせず食べてもOKです◎ カツオの方が水銀量は少ないので、心配な方はマグロ缶ではなくカツオ缶を選ぶようにしましょう。

ヨウ素・ヒ素を含む食べ物

海藻類には“ヨウ素”・”ヒ素”を含むものがあり、ヨウ素は胎児の甲状腺機能に影響が、ヒ素は脳障害や奇形を起こすなどの影響が出ると言われています。ヨウ素・ヒ素を含む食べ物はこちらです。

  • 昆布
  • ひじき

昆布にはヨウ素、ひじきにはヒ素が含まれています。特に、ひじきのヒ素含有量は海藻類の中でも断トツなので、たっぷりの水で水戻しすることである程度取り除く下処理が大切です。妊娠中のそれぞれの摂取上限は、下記にように定められています。

  • 昆布 :1日1回少量
  • ひじき:小鉢2杯程度を週に2度まで

カフェインを含む飲み物

妊娠中はカフェインを含む飲み物の量を控える必要もあります。カフェインは、妊娠中に摂取するとこのようなリスクがあると言われています。

カフェインの妊婦への影響
  • お腹の張り・早産・流産のリスクを高める
  • 胎児に運ばれる血液や栄養が減り低体重・低酸素の原因となる

しかし、少量のカフェイン量であれば毎日飲んでも影響はないとされています。妊婦のカフェイン摂取目安量は国によって異なり、日本では1日200mgまでとしています。イギリスでも1日200mgまで、アメリカとカナダは1日300mgまで摂取して良いとされています。

カフェインを含む主な飲み物と、100mlあたりのカフェイン量を比較してみましょう。

  • コーヒー …約60mg
  • 紅茶        …約30mg
  • 緑茶        …約20mg
  • ほうじ茶 …約20mg
  • ウーロン茶 …約20mg
  • ココア    …約10mg

一番カフェインを多く含むのはコーヒーで、カップ1杯あたり約80mgのカフェイン量を含みます。コーヒは多くても1日2杯までに抑えるようにしましょう。

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糖分を多く含むお菓子やジュース

糖分を多く含むお菓子や、甘いジュースなども妊娠中には控えたい食べ物です。甘いものを過剰摂取することで、妊娠前は糖尿病を持っていなくても妊娠期間中に糖尿病を発症することがあり、『妊娠糖尿病』と呼ばれています。

より多くの栄養を胎児に与えようとする体の自然な働きと考えられていますが、妊娠糖尿病になると胎児に合併症が出る危険性があります。

妊娠糖尿病による胎児の合併症
  • 新生児低血糖
  • 新生児高ビリルビン血症
  • 低カルシウム血症
  • 呼吸窮迫症候群

ビタミンAを多く含む食べ物(妊娠初期)

“動物性ビタミンA”を妊娠初期に摂取し過ぎると、胎児の形成異常の原因となると言われています。ビタミンAを多く含む食べ物には、下記のようなものがあります。

  • レバー
  • うなぎ
  • あなご

レバーには鉄分が多く含まれているので貧血予防として重宝される食材ですが、妊娠初期は食べるのを控えましょう。また、うなぎ関しても疲労回復効果など体に嬉しい効果はありますが、ビタミンAが豊富なので妊婦さんは控えた方が良いでしょう。

塩分を多く含む食べ物

妊娠中に塩分を過剰摂取すると、『妊娠高血圧症候群』という病気になることもあります。この病気を発症する確率は、妊婦さん20人に対し1人と言われており、妊娠中の食生活が原因で引き起こされます。

妊娠34週(妊娠9ヶ月)未満で引き起こした場合は重症化リスクが高く、胎児発育不全(赤ちゃんが育たない)・常位胎盤早期剥離(赤ちゃんに酸素が届かない)・胎児機能不全(赤ちゃんの状態悪化)となる可能性があります。酷い場合は胎児の命に関わることもあるので、食事には注意が必要なのです。

妊娠高血圧症の予防策は?
  • スナック菓子を食べすぎない
  • ファストフードを食べすぎない
  • カップ麺を食べすぎない
  • 料理の調味料を工夫する

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妊娠中の食事はバランスよく

妊娠中の食べ物には、危険性があり控えた方が良いものが複数あります。 どれも絶対に食べてはいけないわけではありませんが、食中毒や感染症リスクのあるものは避けた方が安全 です。特に、妊娠初期は安定せず、流産率も高い時期なのでお腹の赤ちゃんのために危険な食べ物が我慢しましょう。

また、妊娠中の食事はバランスよく摂ることが大切です。様々な栄養素をまんべんなく摂り、主食・主菜・副菜3つのバランスが整った食事を摂るようにしましょう◎

まとめ

この記事をまとめると

  • 妊娠中には控えた方が良い食べ物が複数ある!
  • 妊婦さんにとって危険性のある食べ物は、①:食中毒や感染症リスクがあるもの
  • ②:メチル水銀やヨウ素・ヒ素を含む魚介類
  • ③:カフェイン量の多い飲み物
  • ④:糖分・塩分が多い食べ物
  • ②〜④に関しては、食べ過ぎなければ妊娠中でも食べることができる◎

妊娠中の体は免疫力が低下しているため、食中毒や感染症リスクのあるお刺身やお寿司は控えるようにしましょう。その他の食べものに関しては、量を抑えれば妊婦さんでも食べることが可能です。少量では影響が出ることはほぼないので、上手く取り入れながらマタニティーライフを楽しんでみてくださいね。

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