妊娠中(妊婦)でもあさりは食べられるオススメの貝!酒蒸し・水銀は危険?

妊娠中の食事には食べても良いもの・控えた方が良いものがありますが、“あさり”は妊婦さんでも食べられるオススメの魚介類です。あさりを始めとする魚介類には妊娠中に嬉しい栄養素が多く、妊婦さんにとって効果的な食材です。今回は、

  • あさりが妊娠中にオススメな理由
  • あさりが含む主な栄養素とは?
  • 妊娠中でも安全おいしいレシピ

これらのテーマについて紹介いたします。

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あさりってどんな貝?

分類 貝類
原産地 愛知
旬の時期 春~夏(3~6月)
別名 貝の王様

あさりは二枚貝の一種で、主に内湾の砂泥底に生息しています。元々は日本や台湾・フィリピンなどのアジア地域に生息していた貝ですが、現在ではヨーロッパやアメリカ西海岸にも移植され、食べられるようになりました。

日本では生産量全体の60%以上を愛知県産が占めています。続いて静岡県・三重県の順に多く生産されていますが、韓国や中国などからの輸入モノも多く出回っています。

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あさりは妊娠中にオススメ食材!

あさりは、加熱すれば妊娠中でも食べることができるオススメの食材です!その理由には、あさりに含まれる“ビタミンB12”“鉄分”“カルシウム”などがあります。

妊娠中の魚介類は水銀量が気になるかと思いますが、あさりに含まれる量は影響がでないくらい少量なので、安心して食べることができます。

DNAの生成を助けるビタミンB12

あさりに多く含まれているビタミンB12は、DNAの生成を助ける働きがあります。また、貧血を予防する効果もあるので、貧血になりいやすい妊婦さんにも必須の栄養素です。

妊娠中は貧血になりやすい

妊娠すると赤血球が多くつくられるようになり、胎盤や胎児形成のためにお腹に送られていきます。血液量も増えるため、より多く鉄分を摂らないと貧血になりやすくなります。

特に妊娠初期は貧血が起こりやすく、 鉄分が不足することで動悸や息切れが起こり、つわりがより一層辛くなる 方も多いです。また、貧血状態が酷くなると『鉄欠乏性貧血』となることもあります。

あさりには鉄分が多く含まれているため、妊娠中の鉄分不足を解消する効果を期待することができます◎ 妊娠中に欠かせない栄養素の葉酸と鉄分がセットになったサプリもありますが、食品からも摂るようにしましょう。

妊娠中不足しがちなカルシウム

妊娠中は、カルシウムが不足しやすいと言われています。葉酸のようにサプリで補う必要はありませんが、カルシウムは骨や歯の材料となります。乳製品や小魚・大豆などに含まれる栄養素ですが、あさりにもカルシウムが含まれています◎

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あさりに多く含まれる主な5つの栄養素

あさり1つのサイズはとても小さいですよね。しかし、その中にはカルシウム、マグネシウム、カリウム、鉄などのミネラルといった美容と健康に良い成分がたくさん含まれています。

ミネラルは五大栄養素の一つですが、体内では生成することができない栄養素であるため普段の食事から積極的に摂取していきたいところです。そして注目したい点は、あさりは貝類の中でビタミンB12の含有量がトップクラスということです。

  • ビタミンB12:ビタミンB12には、細胞分裂に関わり、特に乳児や人間の血球の文化には不可欠な栄養素です。細胞分裂の際の、DNAの複製に関わるため、不足すると正常な組織が作られず体の機能維持に影響が出ます。神経伝達や脂質代謝にも関わる酵素です。
  • カリウム:カリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分の排出に関わるミネラルで、細胞の中に主に存在しています。ナトリウムとセットで、体内の水分量を調整し、体内にある過剰な水分の排出を促進させます。むくみや冷え性と言った不調の改善効果があります。
  • カルシウム:カルシウムは骨や歯の主成分のリン酸化カルシウムの材料でもあり、人間の体内の筋肉や臓器の収縮に関わるミネラルです。神経伝達の正常化にも大きな働きを持ち、体の酵素の働きをサポートします。血液凝固やホルモンの分泌等、多用な働きを持ちます。
  • マグネシウム:マグネシウムは、健康な骨を作る上でビタミンDを活性型にする働きや、エネルギー代謝、たんぱく質の合成を担います。マグネシウムは、体内の酵素の要になる触媒や酵素反応を助ける働きを含めると300種類以上サポートしています。血圧の調整機能もあり、片頭痛や冷え性の改善にも効果があるとされています。
  • 鉄分:鉄分は、人間の血液を運ぶ赤血球に含まれるヘモグロビンの材料として使用されます。加えて、体内に存在する酵素の材料にもなりエネルギー代謝や肝臓での解毒の働きに関わっているミネラルです。

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妊娠中でも安全おいしいあさりのおススメレシピ

妊娠中にあさりを食べるには、どんなレシピがあるのでしょうか?妊婦さんでも安心して食べられるオススメのあさりレシピをご紹介!栄養たっぷりなので是非お試しください♩

炊き込みご飯


あさりの炊き込みご飯は、材料を炊飯器に入れてスイッチを押すだけなので簡単に作ることができます。妊娠中は料理をするのが大変な時もありますが、お手軽に作れるのでとても便利です◎ 炭水化物とタンパク質を同時に摂ることができます。作り置きして冷凍しても重宝しますよ。

酒蒸し

あさりの酒蒸しは、料理酒と塩や醤油の味付けで簡単に作ることができます。最初にみじん切りにんにくを炒めてから入れると食欲をそそる香りが引き立ちます

また、料理酒を白ワインに変えて作れば洋風のあさりの酒蒸しに仕上がりますよ。料理酒の場合は刻んだ小葱を、白ワインの場合はパセリを振ると見栄えもよりアップです。

白ご飯をスープに浸して食べたり、バゲットをスープに浸して食べたり、あさりの酒蒸しは最後まで美味しいのです。あさりを投入して蓋を閉めてから3分もすればあさりが開きますので、あっという間に出来上がるお手軽料理です。

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妊娠中に食べたい食材・控えたい食材・食べてはいけない食材60選まとめ

妊娠中にどの食材を食べればよいのか?どの食材を控えれば良いのか?というのは非常に気になるところです。代表的な60食材でまとめました。

妊娠中に積極的に摂りたい食材

妊娠中に積極的に摂りたい食材には、どんなものがあるのでしょうか?その食材が含む、妊娠中に摂りたい栄養素とあわせてチェックしてみましょう!

  • 豚肉 …たんぱく質+ビタミンB群
  • 鶏肉 …たんぱく質
  • 牛肉 …たんぱく質+鉄+亜鉛
  • 青魚 …DHA・EPA
  • 鮭       …たんぱく質+ビタミンB6+ビタミンD
  • ぶり …
  • かつお…
  • 白身魚…たんぱく質
  • 貝類 …鉄+亜鉛
  • 桜エビ…カルシウム
  • 卵  …たんぱく質
  • ブロッコリー…葉酸+カリウム
  • 青菜 …葉酸+鉄+カリウム+カルシウム
  • ヨーグルト …たんぱく質+カルシウム
  • 納豆  …葉酸+ビタミンE
  • 大豆(大豆製品) …たんぱく質+鉄+ビタミンE+カルシウム
  • いちご …葉酸
  • アボカド …ビタミンE+カリウム
  • トウモロコシ …葉酸+ビタミンE
  • グリーンアスパラガス …葉酸
  • 枝豆 …葉酸
  • そら豆 …葉酸
  • トマト …カリウム
  • もずく …ミネラル+食物繊維
  • きのこ …食物繊維+ビタミンD
  • 切り干し大根 …食物繊維
  • もち麦 …食物繊維

妊娠前から必要と言われている葉酸やビタミン類、妊娠中に不足しがちな食物繊維やカルシウムなどのミネラル類を補える食材には、上記のようなものがあります。
これらの食材を妊娠中の食事にバランス良く加えることで、ママの体や胎児の発育に良い効果をもたらします。妊娠中は食べ物の嗜好が変化することもありますが、できる範囲で色々な食材を食べるようにしましょう!

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妊娠中に少量に控えたい食材

妊娠中の食事は栄養素のバランスが大切ですが、中には控えておくべき食べ物がいくつかあります。食中毒リスクや、食べると胎盤を通じて胎児に届き、成長に悪影響を及ぼすものなど様々です。妊娠中に控えたい食材について、確認していきましょう。

食中毒や感染症のリスクのあるもの

  • お刺身
  • 生卵
  • ローストビーフ
  • 生ハム
  • ナチュラルチーズ
  • 肉・魚のパテ

メチル水銀を含むもの

  • 金目鯛:1回80gを週に1度まで
  • メカジキ :1回80gを週に1度まで
  • メバチマグロ:1回80gを週に1度まで
  • 本マグロ:1回80gを週に1度まで
  • エッチュウバイ貝:1回80gを週に1度まで
  • くじら:1回80gを週に1度まで
  • きだい:1回80gを週に2度まで
  • インドマグロ:1回80gを週に2度まで
  • マカジキ:1回80gを週に2度まで
  • くろむつ:1回80gを週に2度まで

ヨウ素・ヒ素を含む食べ物

  • 昆布 :1日1回少量
  • ひじき:小鉢2杯程度を週に2度まで

カフェインを含む飲み物

カフェインを含む主な飲み物と、100mlあたりのカフェイン量は下記となります。

  • コーヒー …約60mg
  • 紅茶        …約30mg
  • 緑茶        …約20mg
  • ほうじ茶 …約20mg
  • ウーロン茶 …約20mg
  • ココア    …約10mg

糖分を多く含むお菓子やジュース

糖分を多く含むお菓子や、甘いジュースなども妊娠中には控えたい食べ物です。甘いものを過剰摂取することで、妊娠前は糖尿病を持っていなくても妊娠期間中に糖尿病を発症することがあり、『妊娠糖尿病』と呼ばれています。
より多くの栄養を胎児に与えようとする体の自然な働きと考えられていますが、妊娠糖尿病になると胎児に合併症が出る危険性があります。

ビタミンAを多く含む食べ物(妊娠初期)

“動物性ビタミンA”を妊娠初期に摂取し過ぎると、胎児の形成異常の原因となると言われています。ビタミンAを多く含む食べ物には、下記のようなものがあります。

  • レバー
  • うなぎ
  • あなご

塩分を多く含む食べ物

妊娠中に塩分を過剰摂取すると、『妊娠高血圧症候群』という病気になることもあります。この病気を発症する確率は、妊婦さん20人に対し1人と言われており、妊娠中の食生活が原因で引き起こされます。
妊娠34週(妊娠9ヶ月)未満で引き起こした場合は重症化リスクが高く、胎児発育不全(赤ちゃんが育たない)・常位胎盤早期剥離(赤ちゃんに酸素が届かない)・胎児機能不全(赤ちゃんの状態悪化)となる可能性があります。酷い場合は胎児の命に関わることもあるので、食事には注意が必要なのです。

妊娠中に食べてはいけない食べもの

  • 生肉(ローストビーフ・ユッケ・馬刺し・お刺身・パテなど)
  • アルコール

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まとめ

この記事をまとめると

  • あさりは妊娠中にもオススメの魚!
  • あさりに含まれるビタミンB12:DNAの生成を助ける働きがある!
  • あさりに含まれるタンパク質:妊娠中は妊娠前より多く必要な栄養素

あさりはタンパク質も多く、妊娠中のママの体や赤ちゃんに嬉しいビタミンB12や鉄分も含まれています。妊娠中はなかなか調理する気力が出なかったり、食欲がない時もありますが、栄養のため時々食べるようにしましょう♩

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