みなさんは日本酒をどのように保存していますか?
アルコール度数も高いから腐らないし、常温で保存して大丈夫でしょ?という方が多いかもしれません。
しかし、日本酒は種類によって、常温保存に適さないものがあるとご存じでしたか?
正しく保存して、できるだけ長く、美味しく飲みたいですよね。そこで今回は、
- 日本酒は常温で保存できる?
- 日本酒の日持ち・賞味期限
- 日本酒は常温で腐る?
- 正しい保存方法
についてご紹介します。
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目次
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日本酒は常温で保存できる?
アルコール類は「腐らないもの」と漠然としたイメージがある方が多いと思います。
しかし、お酒は腐りにくいだけで、絶対に腐らないものではありません。
では、日本酒は常温保存できるのでしょうか?
銘柄や種類によって変わる
日本酒の場合、銘柄や種類ごとに適した保存温度があるのですが、概ね以下のようになっています。
純米酒・本醸造酒・普通酒
冷暗所に保存することが推奨されています。
概ね15℃以下でエアコンの影響を受けない、温度変化が少ない場所が適しています。
吟醸酒・大吟醸酒
できれば5℃以下で保存を推奨しています。
生酒・生詰め酒・生貯蔵酒
5℃以下での保管が必須です。
生酒は「要冷蔵」
生酒は、日本酒のもとである「もろみ」を絞ったあと、 火入れと呼ばれる加熱処理をしていない ので、瓶詰後も発酵が続きます。
常温だと酵母菌が活発になり、風味がどんどん変化してしまいますので、5℃以下での保存が必須です。
- 生原酒
- 無濾過生原酒
- 初しぼり
などは、冷蔵保存しましょう。
開封後は?
純米酒・本醸造酒・普通酒は、開封後でも冷暗所に常温保存でも構いません 。冷蔵保存推奨のもの、要冷蔵保存のものは、開封後も冷蔵庫で保存してください。
特に生酒は、フレッシュさが売りですので、冷蔵保存ですぐに飲み切るようにしましょう。
開封後、空気に触れることで劣化していきますので、 冷蔵庫で立てて保存するのが最適 です。
大きな瓶で立てられない場合は、清潔にした瓶やペットボトルなどに移し替えて保存するといいでしょう。
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日本酒の日持ち・賞味期限
日本酒はどれくらい日持ちするのでしょうか?
賞味期限や消費期限などはあるのでしょうか?
おおよその保存期間の目安や賞味期限等について解説していきます。
日本酒に賞味期限はある?
日本酒、ウイスキー、焼酎、ワインなど、 アルコール度数が10%以上のものは、賞味期限の表示義務がありません。
アルコール度数が高いと殺菌作用が強く、未開封で腐る心配が少ないためです。
しかし、日本酒は気を付けて保存しないとすぐに劣化してしまいます。
賞味期限はありませんが、「美味しく保存できる期間」があるということは意識しておいた方がいいでしょう。
保存期間の目安
純米酒・本醸造酒・普通酒:製造年月から約1年
吟醸酒・大吟醸酒:製造年月から約10カ月
生酒:製造年月から約3カ月
生貯蔵酒:製造年月から約8カ月
開封後の目安
開栓後、 1週間以内で飲み切るのが理想的 ですが、冷暗所に、清潔な状態で保管していれば数週間~数カ月後でも飲むことができます。
開封した時は、キャップや瓶の口部分に食べ物や手などが付かないように清潔にしておきましょう。
生酒は、冷蔵庫で保管し、1週間前後で飲み切るようにしましょう。
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日本酒は常温で腐る?
冷蔵保存が必須な日本酒以外は、常温で置くと腐るのでしょうか?
生酒を冷蔵しないとどうなる?
生酒を冷蔵する理由は、 温度変化によって酵素の活動が活発になるのを防ぐため です。
味わいが極端に変化するため、要冷蔵なのであって、冷蔵しなければ腐るとか、傷むというわけではありません。
カビは発生する?
開封時にカビ菌が入ったことが原因で、瓶やふたの内側、日本酒の表面にカビが生えることがあります。
色・臭い・味の変化
色:白く濁る、沈殿物がある、黄みがかったいろになる
臭い:老香(ひねか)、酸っぱい臭い、日光臭
味:アルコールのくどさが残る、味がなくなる、からくなる
白濁に注意
白く濁ってきたら、 「火落菌」と呼ばれる菌が繁殖している可能性 が高いです。
火落菌は乳酸菌の一種で、ツンとした酸っぱい臭いや独特のにおいを発生させます。
飲んでも体に害があるわけではありませんが、火落菌が増殖した日本酒は「飲めない味」になると言われています。
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正しい保存方法
常温保存するときの注意点と、冷蔵保存の仕方を詳しく解説していきます。
常温保存の注意点
日本酒を保存するときの「常温」とは、15℃前後のことです。常温で保存するときのポイントは、
①紫外線が当たらない
②温度変化が最小限である
③立てて保管できる場所
日本酒は、紫外線に弱く、すぐに変質してしまいます。
冷蔵庫の光もあまり良くありませんので、化粧箱に入れるか新聞紙で巻く、遮光瓶に入れるなどの対処が必要です。
また、温度変化も劣化を早める原因になりますので、常に15℃前後が保てる場所(例:床下収納)を選びましょう。
立てて保管するのは、日本酒が空気に触れる部分をできるだけ少なくして酸化しにくくするためです。
冷蔵保存の方法
日本酒は-5℃以下での保存が望ましいといわれています。
ですので、家庭用冷蔵庫で最も適しているのは パーシャル室(-3℃)、次がチルド室(0℃)、冷蔵庫(3~5℃)、野菜室(5~7℃)と続きます。
横置きよりも縦置きがいいですが、縦置きできても温度変化が激しい場所より、横置きでも温度や湿度が一定の場所の方が劣化を遅らせることができます。
一度開封しているなら、立てて置けるサイズのボトルに移し替えるのがおすすめです。
まとめ
今回は、日本酒は常温保存で腐るのか、賞味期限や保管方法などについてご紹介しましたが、いかがでしたか?
この記事をまとめると
- 日本酒は常温保存(15℃前後)で保存が可能
- 種類によっては冷蔵保存
- 腐るというより「劣化する」方が多い
- 賞味期限はないが「美味しく飲める期間」はある
- 日本酒は紫外線・温度変化・酸化に弱い
日本酒はとてもデリケートなお酒です。
保存方法に気を付けることで、最後まで美味しいお酒を楽しむことができるようになりますよ。
保存方法に悩んでいた方は、ぜひ参考にしてみてください。
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