煮干しは、お味噌汁などの料理の出汁を取るときに便利な食材です。出汁の取り方によって、味や風味も変わってくる煮干し。
しかし、煮干しの出汁をとる時の最適な温度や手順について、詳しく知らないことが多いですよね。ここでは、
- 水出し法で煮干しの出汁をとる
- 煮出し法で煮干しの出汁をとる
- 常識破りな煮干し出汁のやり方
以上のテーマについて紹介していきます。煮干しの出汁を取るための温度から手順までの詳細な情報を知りたい方は、ぜひ最後までこの記事を読んでくださいね。
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目次
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水出し法で煮干しの出汁をとる
煮干しの出汁は、お味噌汁からラーメンの汁・煮物など幅広い料理に使用できます。また、煮干しの出汁を取るには、基本は主に2種類の方法があります。
- 水出し法
- 煮出し法
それぞれの特徴から手順について紹介していきます。
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水出し法の特徴
水出し法の特徴は、煮干の雑味が出にくく、すっきりとした上品な出汁になります。また、水につけておくだけなので時間はかかりますが、複雑な作業もなく手軽にできる方法です。
水出し法の手順
水出し法の手順はこちらです。
手順
- 煮干しの頭とわたを取り除きます。
- 煮干しを水に浸してひと晩置いたら完成です。
煮干しの下処理は、省略しても問題ないですが、事前に取っておくと上品な出汁になります。ですが、雑味が少ない味を出したい時は、必ず下処理を行いましょう。
また、冷蔵庫の低温度で長時間水につける手順なので、細かい温度は気にしなくて大丈夫です。
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煮出し法で煮干しの出汁をとる
続いて、煮出し法です。
煮出し法の特徴
煮出し法の特徴は、コクとうまみの強さがあります。ですが、正しい手順を取らなければ風味が薄かったり、臭いや癖が出てきたりする可能性があるので気をつけましょう。それでは、失敗しないためにも煮出し法の手順を紹介していきます。
煮出し法の手順
煮出し法の手順は、こちらです。
手順
- 初めに、煮干の頭とワタを取ります。
- 水に、煮干を30分以上浸けておきます。
- 浸けた後、弱めの中火にかけ沸騰直前に火を弱め、アクを取りながら5分ほど煮出します。
- 味を見て、うまみが十分に出ていなければ、さらに1〜2分煮出します。
- ボウルにざるを重ねて、上にキッチンペーパーをのせ、注いで濾したら完成です。
煮出し法は、冷蔵庫で3〜4日間保存できます。また、水につけた煮干しを火にかけて煮出すと、うまみ成分はさらに溶け出していきますよ。ですが、煮出し法は加熱するので温度にも気をつける必要があります。
温度は70℃以下
また、煮出し法で煮干しの出汁を取る時は、温度は70度以下で煮出しましょう。煮干しを煮出し法で取るときに、温度が80度以上加熱してしまうと、生臭さが出てきて美味しくありません。このように、出汁を取る時は温度の調節が大切です。
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常識破りな煮干し出汁のやり方
ですが、基本的な手順以外にも方法はあります。常識破りな方法ではありますが、こちらも美味しい出汁が取れます。
頭と内臓はそのままに
煮干しの出汁を取る方法の一つは、頭と内臓はそのままで出汁を取ることです。先ほど紹介した方法では、どちらも煮干しの頭と内臓を取り除く下処理をします。ですが、長時間煮込んでしまえば、下処理は必要ありません。
数時間じっくり煮出す
二つ目は、数時間じっくり煮出しましょう。本来、煮干しの出汁を煮出す時間は、数分程度です。ですが、下処理をせずにそのまま煮干しの出汁をとる場合は、生臭さをなくすために数時間煮出しましょう。
数時間煮出すときは、2~3時間加熱していると生臭さも消えます。また、先ほど解説した温度に注意をして火にかけてください。
高級品である必要はない
また、使う煮干しは必ずしも高級品である必要はありません。高級な方が美味しいイメージがあるので、出汁に使えばより美味しさが出てくると思いますよね。
ですが、質より使う量が大切です。そのため、市販のものでもしっかり美味しい出汁が取れます。
実際の手順
では、常識破りな方法の手順を紹介していきます。
手順
- 煮干しは水と一緒に鍋もしくはボウルに入れて、冷蔵庫で一晩(約8時間)おきます。
- 一晩置いた煮干しを中火にかけます。
- 温度が上がったら、ごく弱火に落とします。(70度は超えないように)
- 2時間くらいたったら、味を見ながら加熱する。
- 臭みがなくなり、甘みを感じるようになれば大丈夫ですよ。
- 火を止めて、布かクッキングペーパーを敷いたザルでこしましょう。
- 水気を切って常温で冷ましたら完成です。
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まとめ
煮干しの出汁を煮出し法でとる時は、加熱する温度に注意をしましょう。この記事で紹介したことをまとめますね。
この記事をまとめると
- 煮干しの出汁は、主に上品な出汁が取れる水出し法と、コクと旨みのある煮出し法の2種類
- 水出し法は、水に長時間つける手順で冷蔵庫内の低温度で抽出する
- しかし、煮出し法は温度80度以上で加熱すると生臭さ出るので、70度以下を保つと旨みが出る
- また、本来であれば頭と内臓の下処理を行うが、そのまま使う場合は数時間かけてじっくり煮込む
煮干しは、出汁をとる手順によって旨みやコクも全く違います。 そのため、使う用途によって変えていくと良いですよ。
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