煮干しの味噌汁がまずいのは何故?沸騰が原因?美味しいみそ汁のコツ

味噌汁は代表的な和食の一つで、よく朝食に食べることが多い料理ですよね。奥深い出汁の香りや、季節の野菜を使ったお味噌汁はこれから働くからだをやさしく温めてくれます。

味噌汁はメイン調味料である味噌と出汁さえ決まれば、どんなものでも入れることができます。ただ味噌汁を食べる上で味噌と出汁が美味しくないと味噌汁全体がいまいちな味になってしまうのです。

今回の記事では煮干しを使った味噌汁が美味しくないと感じる時の原因や対処法、美味しい味噌汁の作り方について解説していきたいと思います。 

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煮干しが味噌汁のだしに使われる理由は?

ではまず煮干しの味噌汁のだしに使われる理由について解説していきたいと思います。

煮干しのうまみ成分は「イノシン酸」

煮干しには旨み成分であるイノシン酸が豊富に含まれています。イノシン酸は鰹節にもたくさん含まれており、煮干しと鰹節を一緒に使って出汁をとることも多いですよね。

実はかつお節よりも煮干しの方が豊富なイノシン酸を持っており、しっかりと処理をすることで鰹節の何倍もの旨味成分を抽出することができます。出汁取りに煮干が使われるのはこのイノシン酸を効率よく抽出するためということです。

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添加物が一切使われていない

煮干しのメリットとしてもう一つが「添加物が一切使われていない」ということです。旨味成分の中には科学的に調合された化学調味料があります。化学調味料は非常に使いやすいのですが、化学調味料に敏感な方が使うと体に様々な影響が出てしまうことがあります。

煮干しにはそのような身体に影響を与える成分が含まれていないため誰でも安心して食べることができます。

他のだしと合わせるのがオススメな理由

ここまでは煮干しの旨味成分について紹介してきましたが、旨味成分は実は単一で用いるよりも複数のうまみ成分を組み合わせた方が美味しくなると言われています。

旨味成分は昆布などに含まれるグルタミン酸干し椎茸などに含まれるグアニル酸が他にあります。

少し手間かもしれませんがグルタミン酸とグアニル酸、イノシン酸を配合したスペシャルな出汁を使ってお味噌汁を是非作ってみてくださいね!きっといつもの味噌汁がもっともっと美味しくなりますよ!

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煮干しのだしが不味い時の原因

ここまでは煮干しを使うことによるメリットについて解説してきましたが、煮干しの出汁というのは、取り方次第で美味しくもなるし不味くもなってしまうと言われています。次は煮干しの出汁がまずくなってしまう原因ついて解説していきます。

しっかりだしを出そうと煮込みすぎている

これはだしの素材全てに言えることですが、出汁をしっかり出そうとして煮込み過ぎてしまっているとかえって「えぐみやクセ、苦味」などがでてしまうと言われてしまう。

確かに熱を加えて抽出する必要があるのですが、「沸騰寸前で止める」くらいが丁度よく、沸騰させてしまうと旨味成分が飛んでしまい雑味が残ってしまうようになるのです。

煮干しの出汁をとるときは雑味が出やすい「頭と内臓」を取ってから、煮込み始め、沸騰する寸前で火を止め3分程度放置してから濾しだすととても良い出汁がとれますよ!

出汁の配分の好みの違い

お味噌汁を飲んだ時に煮干し出汁が美味しくない!と感じる人はもしかしたら普段飲んでいるお味噌汁との出汁の配分の違いに驚いているだけかもしれません。

確かに慣れ親しんだ味というのはとても美味しく感じるものですが、ご家庭のだしの配分はそれぞれですし、外食で食べる場所によっても全く出汁の配分が異なります。美味しくないと感じるよりも、「この味噌汁は昆布出汁が強めだな」とか「煮干しの出汁が効いてるな」くらいに感じる方が良いでしょう。

入れる具材の影響もあるかも

出汁の配分以外にも入れる具材によって味が大きく異なる場合があります。例えば人によってはお味噌汁の中にネギを入れたり、じゃがいもを入れたり、あさりなどの貝類を入れたりなど味の強い食材を使う場合があります。

こうした場合、出汁の旨味と食材の味との相性が良いかどうかで美味しさが決まります。材料一つとっても大きく味が異なるのはお味噌汁の良い点でもあり注意しなければいけない点でもあるのですね。

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美味しいみそ汁の作り方

では最後に美味しい味噌汁の作り方について解説していきます。

出汁のとりかたを正確に

まずは出汁の取り方を正確にとるようにしましょう。先ほども紹介しましたがダシは煮込みすぎて沸騰させてしまうと美味しくなくなってしまいます。沸騰寸前で火を止めてそのまま少し放置してだし汁の色が黄金色になったら使うようにしましょう。

もし失敗したくないなら水出し方で出汁を抽出するのも良いでしょう。水出し法はだしの素材を水に漬け込んでおき一晩置いておくだけのとても簡単な方法です。こちらの場合は、材料を入れるだけなので基本的に失敗はありません

味噌汁は合わせみそを使うのがおすすめ

お味噌汁に使う味噌煮もう少し注意を払ってみると良いでしょう。味噌煮は赤みそや白味噌、麹味噌など様々な種類がありますが、味噌汁に使うのであれば合わせ味噌を使うのがおすすめです。

合わせ味噌を使うことで単一の味噌を使うよりも角がないので、まろやかな飲みやすい味噌汁が出来上がります。

具材を入れるタイミング

具材を入れるタイミングも気にしていますか?具材によって入れるタイミングが全く異なります。

例えば水から入れた方が良い具材は根菜類やイモ類です。沸騰してから入れる具材は葉物野菜やきのこなど。火を消す直前に入れる具材はとうふや乾燥わかめです。

このように具材によって入れるタイミングが全く異なりますので、どのタイミングに入れたら良いかという所にも気を配って作ってみると食材の一番美味しい状態で食べることができるようになります。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?今回の記事をまとめると、

この記事をまとめると

  • 煮干しには旨み成分であるイノシン酸が豊富に含まれている
  • 煮干しには添加物などが含まれていないので安心して使うことができる
  • だしを取るときに沸騰させてしまうと美味しくなくなってしまう
  • 美味しい味噌汁を作るには出汁の取り方をまず正確に覚えよう
  • 具材を入れるタイミングには注意が必要 

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。

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