長茄子と茄子の違いは何か?味や匂い使い方に違いなどはあるのか?

なすの種類は世界中で約1000種類と多く、約1200年前の奈良時代から食卓に並んでいたほど、意外にも歴史のある野菜なんです。

そんな茄子ですが、近年スーパーや野菜直売所で、いくつもの種類が並んでいるのを見かけませんか?今回は、一般的な茄子(中長茄子)と長茄子の特徴を比較したいと思います。

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そこで今回は、

  • 茄子とはどんな食材なの  
  • 茄子にはいろんな種類がある?
  • 長茄子はどんな料理が合う?

これらのテーマについて紹介いたします。

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茄子とはどんな食材なの

スーパーで見かける茄子は、一般的には黒紫色のものが主流ですが、白色や緑色、薄紫色のような変わった色のものも栽培されています。

形も様々で、細く長さのあるものから、卵型の小さな種類まであり、それぞれに名前がつけられています。

種類によって果肉の柔らかさや、煮崩れしやすいかなど特徴があるので、調理方法によって茄子の種類を選ぶことをお勧めします。

茄子は下処理をすることで生でも食べられますが、煮る、焼く、揚げるなど、様々な用途で食卓を華やかにする万能野菜です。

本来果肉は白っぽい色をしていますが、切った後は変色しやすいので、ボウルに水を張って調理前まで浸しておくと、綺麗な状態のまま使うことができますよ。

茄子の原産地はどこ?  

茄子はインドが原産地の野菜です。その為、暑い環境での栽培が適していて、太陽の光を浴びることで綺麗な黒紫色の茄が育ちます。

日本には、中国や朝鮮半島、東南アジアから入ってきたと言われていて、奈良時代には既に食卓に並んでいたと考えられています。

茄子には栄養がないって本当?  

茄子は90%以上が水分でできているため、栄養がないのでは?と思われがちですが、実は食物繊維やカリウムなど、生活習慣病予防になる栄養も含まれています。

茄子に含まれる栄養素は以下の通りです。

  • カリウム:過剰摂取したナトリウムや水分を排出する働きがあり、むくみ解消や高血圧予防に効果的です。
  • ナスニン:茄子の特徴的な色合いは、ポリフェノールの一種であるナスニンという成分によるものです。ナスニンには抗酸化作用があり、免疫力の向上やがん予防、眼球疲労の改善に効果があります。
  • 食物繊維:食物繊維は、便秘予防や血糖値の急上昇を抑制する働きがあり、心筋梗塞や糖尿病など生活習慣病の予防にも役立ちます。また、茄子には有害物質の排泄を促す不溶性食物繊維と、腸内環境を整える水溶性食物繊維の両方が含まれています。

旬の季節はいつ? 

茄子は6月中旬〜8月に旬を迎えます。茄子は夏の食材というイメージが強いですが、最近はハウス栽培が進み1年中収穫されているため、比較的いつでも購入することができます。

茄子は日本各地で収穫されていますが、高知県で一番多く出荷されていて、熊本県や群馬県でも多く出荷されています。

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茄子にはいろんな種類がある? 

茄子は世界では約1000種類、日本では約200種類あると言われています。

スーパーでは黒紫色の茄子をよく見かけますが、野菜直売所やファーマーズマーケットなどでは、様々な色や形の茄子が販売されています。

今回は私たちが一番食べる機会のある、長茄子と茄子(中長茄子)の違いについてご紹介します。

長茄子と茄子の違いは何?  

長茄子と茄子の違いをご存知ですか?長茄子と茄子は比較的どのスーパーにも並んでいる品種ですが、見た目や食感に違いがあるんです。

  • 長茄子全長20~25cmくらいの長さのものが一般的です。どの地域によって作られているかによって果肉の食感が異なり、温暖地域で育ったものは果肉が柔らかく、寒冷地域で育ったものは果肉が締まっています。
  • 茄子全長12cm~15cmくらいの長さのものが一般的で、「千両なす」と呼ばれる品種が有名です。ふっくらと長細い形をしていて、日本では一番多く流通している種類です。和食から洋食、中華とどの調理方法にも合わせられる種類です。皮が柔らかく、癖のない味が特徴です。

見た目の大きさや形の違いは?  

一般的に流通している2種類の茄子だけでも、見た目に違いがあります。次回スーパーで野菜売り場に行く際には、是非比較してみてみてくださいね。

  • 形:長茄子は長細く、一般的な茄子はふっくらと丸みがある
  • 長さ:長茄子の方が細くて長い
  • 皮の厚さ:一般的な茄子(中長茄子)の方が薄い

味や匂いにも違いはある?  

大きさや形がそれぞれ異なる茄子ですが、味や匂い自体にはさほど違いがありません。しかし、茄子は加熱することによって、品種ごとに異なる食感を楽しむことができますよ。

使い方にも違いはある? 

どのような調理方法で調理するかによって、茄子の種類を使い分ける必要があります。

  • 長茄子:胴回りが短く、加熱しても煮崩れしない→麻婆ナス、パスタ料理、はさみ揚げ、煮込み等
  • 茄子:果肉が柔らかく、加熱すると果肉がトロトロになる→焼きなす、田舎煮、味噌煮込み等

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長茄子はどんな料理が合う?  

数ある茄子の品種の中でも、それぞれ油との相性や食感、味わいに特徴があります。長茄子は全体の太さが均一なので、輪切りにして調理する際には切りやすく、均一に火が通ります。

皮が硬めで果肉は柔らかいので、油を吸収しやすい為、揚げ物よりは煮物や蒸し料理に向いている品種です。

長茄子の特徴  

長茄子は、全長20〜25cmくらいの多いさのものが一般的で、大きいものでは30cmを超えるものもあります。また全体の太さがほぼ均一で、細長い形をしています。

煮物に最適  

長茄子の果肉の柔らかさは品種や収穫場所によって多少異なりますが、一般的には果肉が柔らかいものがほとんどです。果肉が柔らかいので、煮物にすると味が染みて美味しいですよ。

焼茄子にも

焼き茄子は、気温が上がって食欲がない時にも食べたくなる、さっぱりとした味わいが特徴です。冷蔵庫でしっかりと冷やして、おろし生姜や大根おろしなどをトッピングすれば、さらに夏らしい爽やかな味わいになります。

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まとめ

「長茄子と茄子の違いは何か?味や匂い使い方に違いなどはあるのか?」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

この記事をまとめると

  • 茄子の種類は世界中で約1000種類、日本では約200種類ある
  • 茄子の原産はインド
  • 茄子は奈良時代から作られている歴史の長い野菜
  • 一般的にスーパーで販売されている茄子は、長茄子と茄子(中長茄子)
  • 長茄子は果肉が柔らかいため、煮物料理に向いている

今回は夏野菜を代表する茄子をご紹介しました。茄子には体を冷やす働きがあるので、これからの暑い時期にはぴったりな野菜です。

茄子は6月中旬頃から旬を迎えるので、是非この機会に、様々な品種の茄子を味わってみてくださいね。

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