奈良漬の種類はどのくらいある?野菜別のおすすめ品や作り方を紹介

みなさんは、奈良漬は好きですか?日本が誇る自然発酵食品の「奈良漬」を、おばあちゃんたちの食べ物だと思っていませんか?実はすごい食材なのです!

パントテン酸やビタミンB6、マンガン、カリウム、ナトリウム、ビタミンB群や必須アミノ酸などを含む栄養価の高い食品便秘改善の効果が期待できるなど、現代人の健康を応援してくれる食材なのです!そこで今回は、「奈良漬」についてご紹介します。

  • 奈良漬の種類
  • 奈良漬におすすめの野菜 その①
  • 奈良漬におすすめの野菜 その②
  • 手作り奈良漬の作り方
についてご紹介します。

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奈良漬の種類は何種類?

Wikipediaによると、奈良漬とは、「白うり、胡瓜、西瓜、生姜などの野菜を塩漬けにし、何度も新しい酒粕に漬け替えながら作る漬物」とあります。

特徴としては、塩漬けした野菜類などを酒粕に複数回漬けこんで作ること。酒粕に漬け込んだもは地域や使う食材によっていくつかの種類があります。例えば、

  • 守口漬・・・守口大根を酒粕で漬け込んだもの
  • ワサビ漬・・・刻んだワサビの葉や茎、根を酒粕に漬けたもの
  • 粕漬・・・野菜、果実、魚介類、肉、加工食品などを酒粕、または、みりん粕に漬けたもの
  • 海山漬・・・新潟の郷土料理。くらげや山菜、数の子などを酒粕で漬けたもの  など

また、歴史を辿ると、「奈良漬」という記述自体は中世以降に登場しています。室町時代の1492年(明応元年)、『山科家礼記』に宇治の土産として記されています。その後、江戸時代になり、奈良の漢方医がシロウリの粕漬けを「奈良漬」という名前で売り出し、評判に。

歴史を見ても、日本人は昔から奈良漬を食べていたことが伺えます。

様々な野菜が奈良漬にできる

奈良漬に使われる野菜の種類も豊富です。例えば、瓜、きゅうり、スイカ、ナス、生姜、筍、梅、大根、メロン、たまねぎ、柿、ごぼう、セロリ、かぶ、パパイヤ など。主に、酸味や繊維質のある野菜が多く使われています。

また、奈良漬は保存性が高く、季節を問わずに使用できるのも特徴です。何度も漬け替えるうちに、奈良漬の見た目が元々の素材の姿とは違ったものとなり、徐々にべっこう色(保存期間が長いものは黒)に変化していきます。

適していない野菜もある

適していない野菜は、イモ類などのでんぷん質の多い野菜です。塩漬けの段階で形が崩れてしまうので残念ながら奈良漬には適しません。

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奈良漬におすすめの野菜① キュウリ・瓜

一番定番の奈良漬け

奈良漬に使われる野菜の中で最もポピュラーなものと言えばウリ瓜は、奈良漬の歴史の中でも古くから漬けられています。その理由としては、昔、奈良は瓜の産地だったことが挙げられます。平安時代には「黄瓜御園」という朝廷に献上する瓜畑があったとか。

キュウリも平安時代から日本で栽培されるようになり、大正時代以降によく利用されるようになった野菜です。キュウリの95%が水分とされており、歯ごたえも適度にあり、さっぱりしているので奈良漬に適していると言えます。

各野菜の味の口コミ

  • 店内の試食コーナーで、キュウリの奈良漬けを一口パクリ。見た目が真っ黒だが、味はド・ストライク!白ご飯が欲しくなった!
  • 関西に行くといつも奈良漬けを買って帰ります。定番はウリ。
  • 瓜はシャキシャキ感があり濃厚で好きだな~。酒がすすむ味。
  • アルコールが苦手な私。瓜の奈良漬を一口食べただけで酔っぱらった・・・。

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奈良漬におすすめの野菜② スイカ・ナス

人気が高い2つの野菜

定番のキュウリや瓜に加えて、スイカとナスもおすすめです。スイカは小玉スイカがよく使われているようです。また、大玉スイカの白い部分も食べることができます。浅漬や奈良漬にすれば美味しく食べられて、捨てる部分が減り経済的です。(手作りする場合は、緑の表皮部分がかなり固いので、ピーラーなどでむくのがいいでしょう。)

ナスは歯ごたえが柔らかく、しんなりして味がよく染みています。細かく切って、チャーハンの具としても使えそうです。

各野菜の味の口コミ

  • スイカの皮の奈良漬けを細く切って、手巻き寿司の具として使っている。塩けと甘みのバランスがよく、食感のアクセントになって良い。
  • スイカの浅漬は、味はさっぱりしていて、独特の歯ごたえがある。細かく切ってチーズと合わせてサンドイッチの具にしている。マヨネーズとも合う。
  • お茶漬けのお供としてナスの奈良漬けはいつも重宝している。
  • 子どもは匂いを嗅いだ時点でアウトでした・・・(涙)

口コミを見ていると、手巻き寿司やひつまぶし、お茶漬けやお酒のお供、チーズと合わせてディップにするなど、色々な方法で食べられているようです。奈良漬が好きな人がいる一方で、苦手な方も・・・。奈良漬けはアルコール分を含んでいるので、子どもやお酒の弱い方は苦手なようですね。

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手作り奈良漬の作り方

 

手作りのいいところは、何と言っても添加物を使わないところです。作る人や環境によって完成したときの味も様々。ぜひ、オリジナルの奈良漬を作ってみてはいかがでしょうか。

~塩漬けまで

奈良漬は、酒粕に漬け込む前に「塩漬け」という工程が必要です。 塩に漬けることで、野菜の細胞から水分が出てきます。そうすることで、腐敗菌の活動を止め、長期保存ができるようになります。

材料

  • 瓜     適量
  • 酒粕    4Kg
  • 塩     瓜の10~20%
  • 砂糖    1Kg
  • 漬け樽   内容量が入るサイズ 2つ 
  • 重石    1~2(重さが半分のもあるとよい)
  • 食品用ポリ袋(漬け樽の内側に入れる用)
  • 新聞紙   (ビニール袋の上に置く用)

~本漬けまで

塩漬けが済んだら、次は漬け樽に瓜を詰めていく作業に入ります。以下、作り方をご参考ください。

作り方レシピ
  1. 瓜を洗い、縦半分に切り、スプーンで中の種を綺麗にくりぬく(水分はしっかり拭き取りましょう)

  2. 種を取った部分に塩を詰める(多めの塩で塩漬けにする)

  3. 漬け樽に瓜を詰めていく(塩を詰めた面を上にして、塩がこぼれないように)

  4. 樽内に並べたら蓋をして重石を置く(一日ほどで水分が出る。水分が出たら重石を半分の重さにして更に一週間漬けておく)

  5. 一週間後、瓜を取り出し、ふきんなどで水分を拭き取る(水洗いはNG!

  6. 半日ほど風通しの良い場所に日陰干しする

  7. 別の樽に、酒粕と砂糖を混ぜ合わせる。樽の内側を袋で覆い、混ぜ合わせた酒粕を数cm敷く

  8. 酒粕→瓜→酒粕→瓜のように交互に漬ける(瓜の切り口が下になるように敷き詰める。最後は酒粕で閉じる。ビニールの口を閉めて新聞紙で蓋をして冷暗所で保管)

  9. 密閉して半年~1年ほど漬ける(瓜が茶色っぽくなってきたら完成)

    ※アルコール分を含む食材のため、「酒気帯びになる」という心配をされる方もいらっしゃいますが、かなりの量を食べなければ可能性は低いと思われます。

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まとめ

今回は、「奈良漬」についてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。

この記事をまとめると

  • 奈良漬に使われる野菜の種類は豊富
  • イモ類などでんぷん質の多い野菜は奈良漬に適さない
  • 奈良漬の人気野菜は、瓜・キュウリ・スイカ・ナス!
  • 奈良漬は手作りすることができる

そのまま食べても、アレンジしても活用できる「奈良漬」を、みなさんもぜひ作ってみてくださいね。

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