奈良漬が塩辛くならないための塩抜き|辛い時の対処法について

奈良県の特産品の一つといえば「奈良漬」ですよね!通常の漬物とは違って酒粕を使用するため、日本酒のような柔らかい風味と甘味を感じることができます。昔から代々続く味を受け継いでいる販売店も残っており、今でも根強い人気があります。

今回は、奈良漬を自家製した場合や購入した際、「ちょっとしょっぱすぎる!」といった時の対処法について解説していきます。今回紹介していくテーマは、

  • 奈良漬が塩辛くならないための下準備
  • 漬けた奈良漬けが辛い時の対処法
  • きゅうりの奈良漬の簡単な作り方

これらのテーマで紹介していきます。是非最後までチェックしてくださいね。

スポンサードリンク

奈良漬が塩辛くならないための下準備

奈良漬を塩辛くしないためには、漬ける前の下準備の段階からやらなければいけない工程があります。下準備の際に取り組むポイントについて解説していきます。

水で塩抜きする

奈良漬を手作りする際は、まず野菜を塩漬けして水分を抜く必要がありますよね。塩漬けをした野菜は、そのまま酒粕に漬けずに必ず「塩抜き」の工程を行いましょう

白瓜などを漬ける際は姿漬けされる方も多いですよね。姿漬けの場合は塩がなかなか抜けないため、じっくり1~2日かけて塩抜きをする必要がありますよ。途中で味見をしながらじっくりと塩抜きを行いましょう。

脱塩する際の注意点

塩抜きを行う際はいくつかのポイントがあります。一つ目は「水を入れ替える」ことです。1~2時間おきに水を入れ替えることで、早く塩抜きができます。

二つ目は「瓜の背中側を上にする」ことです。途中で上下を交換することで、より早く塩抜きできます。三つめは「途中で味見を行う」ことです。塩抜きは夏場と冬場でかかる時間が大きく違うため、味見は必須です。

少し塩気があるかな?くらいの塩味がちょうど良いですよ。

スポンサードリンク

漬けた奈良漬けが辛い時の対処法

既に奈良漬を漬けてしまい、食べてみたら塩気が強すぎた!ということもありますよね。漬けた奈良漬が塩辛くなってしまった際の対処法について解説していきます。

みりんを足して甘味を補う

奈良漬というと酒粕を使用するイメージが強いのですが、実は普通の酒粕は甘味が少ないため、出来上がりが塩辛くなりやすいのです。そのため、酒粕とみりん粕をブレンドしたものを漬け床として使用すると甘く仕上がりますよ。

水で塩抜きして漬け直す

漬けたものが塩辛くなってしまった!という場合は、もう一度塩抜きを行い、漬け直すという方法もあります。先ほども紹介しましたが、塩抜きには時間がかかるためじっくりと行いましょう。

塩抜きの方法で、「塩抜きを塩水で行う」という方法があります。塩水で塩抜きしたら余計塩辛くなってしまうのでは?と思うかもしれませんが、浸透圧の影響で塩分濃度が均一になり、うまく塩が抜けるようですよ。

ただし注意点があり、塩水の塩分濃度は薄めにしましょう。600mlくらいのお水に対して小さじ1杯程度の塩を入れるくらいが良いです。

スポンサードリンク

きゅうりの奈良漬の簡単な作り方

レシピ

奈良漬というと市販品を購入するというイメージをお持ちの方も多いでしょうが、実はご家庭で手作りすることもできますよ!今回は、手に入りやすい「きゅうり」を使用した奈良漬のレシピを解説していきます。是非参考にしてみてくださいね♪

瓜の代わりにきゅうりを使う

奈良漬というと、定番は白瓜やハヤトウリですが、なかなか手に入らないですよね。スーパーなどでもあまり見られません。ですので、白瓜などの仲間のウリ科野菜を代用すると、原料も手に入りやすく取り組みやすいでしょう。

きゅうりはもちろんの事、ナスやスイカの皮、メロンの皮なども美味しくつかりますよ♪色々な食材で試してみてくださいね♪

実際の作り方

奈良漬を作る際の工程を解説していきます。まず材料ですが、

  • きゅうり 6㎏
  • 塩(下漬け用) 1.2㎏(材料の20%程度)
  • 酒粕 2㎏
  • みりん粕 2㎏

材料はこの4つです。酒粕のみで作り上げるよりも、みりん粕をブレンドした方が甘めの仕上がりになります。塩辛い奈良漬けが好みの方は酒粕4㎏で作り上げてください。続いて手順について解説していきます。

  1. きゅうりのワタ部分を取り除く
  2. きゅうりのワタ部分に塩をすり込む
  3. きゅうりと塩を交互に入れて塩漬けをする。重石を乗せる。
  4. 約1週間くらい塩漬けする
  5. 塩漬けしたものを軽く水洗いし、ザルに上げて天日干しする(半日くらい)
  6. 酒粕をブレンドする
  7. 水分のとんだきゅうりとブレンドした酒粕を交互に入れる
  8. じっくり2か月程度漬け込む

時間はかかるのですが、工程自体はそれほど難しいことはありませんよ。好きな方は「○○年もの」といって、何年も漬けて熟成させるそうですよ。1年ごとに新しく漬け込むことで、味の違いも楽しめますね

まとめ

今回は、奈良漬が塩辛くなってしまった場合の対処法や、自家製の奈良漬けの作り方などについて解説していきました。

この記事をまとめると

  • 奈良漬が塩辛い場合は再度塩抜きをしてから漬け込む
  • 漬け床にみりん粕を加えることで甘めの仕上がりになる
  • 白瓜がない場合はキュウリやナスでも美味しく漬かる

いかがでしたか?自家製の漬物はそれぞれ家庭の味があり、とても美味しいですよね。先祖代々味を受け継いでいるというご家庭も多いのではないでしょうか。是非手作りの奈良漬も試してみてくださいね♪

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

スポンサードリンク